保育士養成校に通う学生・実習生など新卒の就活や、
転職の際の就職活動の流れなどをまとめた記事です。
実習を申し込むときの注意点やお礼状など手紙の書き方、
履歴書、面接、実技などの試験対策や、求人の探し方を詳しく解説しています。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
この記事は、転職・新卒の就職活動についての情報をまとめたページです。
保育士養成校(短大や大学、専門学校)に通う学生&実習生の方や、
現在の園から転職を考えている方に向けての情報を掲載しています。
目次
■保育園・幼稚園の就職活動の流れまとめ
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★保育園の就活は「見学」が重要
さて、保育園や幼稚園の新卒の就職活動って、一般企業の就活と、流れがかなり違います。
具体的には、採用試験を受けたい施設を一本に絞って受験します。
複数の園を、並列で採用試験を受けるという事はしてはいけない…という業界のマナーがあります。
(個人的に悪しき風潮だとは思うのですが)
そして、よっぽど事をしない限りは、高い確率で採用されます。
それほど、民間保育園は人材不足です。
ただ、そういった採用方法ゆえに、
施設側の求める人材の違いと、受験者の思っていた職場環境とのギャップが発生し、
実際に採用され働き出してから、ミスマッチが多発してしまうという現状があります。
新人保育者は、それによって辞めてしまう。
他の園に転職するならまだマシですが、最初の園の嫌な思い出がトラウマとなり、
保育の仕事そのものをやめてしまう人も非常に多いです。
最近話題の「潜在保育士」という存在になってしまうパターンですね。
こうなってしまうと、せっかくの意欲の高い新卒をつぶしてしまうだけでなく、
施設側としても、教育する労力と採用に掛かる費用がかかっただけで、お互いに悪い事しかありません。
●受験者の自衛が大切
そういった事態を防ぐためには、これから採用試験を受ける我々受験者が、
しっかりと業界研究…否、それぞれの保育園をしっかり見極める事が予防策となります。

ちなみにあつみ先生ですが、
就職前の園見学が甘く、適当に選んだ園に採用され、
現場で地獄を見てる失敗組です笑
自身の今後…就職してからどんな生活を送るか、
自分の心身を守っていくためには、今から様々な保育園、幼稚園を見て、知る事が大切です。
本当にいい保育園って求人を公に出してない施設も多いです。
そういう場合は、直接コンタクトをとるしかありません。
見学までこぎつけた場合は、園の雰囲気だけを見がちですが…
職員の具体的な状況もしっかり聞いておく事が大切です。
- 正規職員は何人?それに対してパートは何人?
- クラスに、先生は何人配置されている?
- 1年でどれくらい昇給する?
- 勤続年数はどれくらいが平均?
ここらの質問は、保育園の本質に直結した、かなり具体的な質問です。
これらの質問に対して、お茶を濁されたり、嫌な顔をする保育園は、
まちがいなく、後ろめたい事がありますので、9割5分、ブラック保育園確定です。
もし本当に良いなと感じる園があれば、
「正職がだめならパートでもいいから採用してくれ」ってくらい、勢いがあるほうがいいです。
そういう場合は、今後、ちゃんと空きが出来たら声が掛かりますので。
もし、本当に行きたい園の正職の求人が出ていなくて、
そこで妥協して他の園に行っても、モヤモヤが残るだけです。
そこがハズレだったら保育の仕事そのものが嫌になるかもしれません。
「この保育園なら、長く勤められるか?」
という事を意識して活動を進めてみてくださいね。
これは私が個人的に思う事なのですが、正職やパートといった立場の違いよりも、
自分がいつでも笑顔で子どもに関われるか、受け止めてあげられるかが大切だと考えています。
そのためには、ストレスが少なく、働きやすい環境であることが必須となってきます。
そして、それこそが、保育士を長く続けられる要因であります。
「絶対に正職じゃないとイヤだ!」という理由で
自分の希望しない園に正職で採用されたとしても…
毎日残業・持ち帰り・徹夜でストレス溜まってたら、全く意味がないです。
目にクマをつくって死んだ顔でフラフラで子どもに関わるほうが不幸ですし、
何よりあなた自身に、未来がありません。
●閉じた世界である保育園
たくさん行動して、いろんな園を見学したり、ボランティアしてみてください。
そして焦らず、慎重に冷静に、自分が働いているイメージしてみてください。
見学や実習までして、もし自分が望む園じゃなかったとしても、
無駄足になった…という事はありません。
関係者以外にはオープンになりづらい、閉じた世界である保育園…
その様々な現状を知る事で、確実にあなたの考え方は深まります。
「こういう保育はしたくないな…」
「こんなところは素敵だな、マネしてみよう」
等々、良い所も、悪い所も学びになりますし、
それは今後のあなたの保育に活かしていく事が出来ます。
何より、いろんな園を見れば見るほど、
あなたにとっての「ハズレ」を引く確率は低くなってきます。

見学をロクに行わず、就活を進めるのって、バクチに近いです。
見学や実習、ボランティアを通して、
そこで思い、感じた事が、強い志望動機になりますので、
今後「本命の園」が出てきたときの就活に有利になります。
■仕事に行きたくない…そう思う時点で、既に深層心理では職場から逃げたいと考えている
朝、仕事に行きたくないと思う事、あると思います。
嫌な上司がいる、また今日も怒られに行く…胃が痛い…
でも、行くしかない、それが社会人というもの…
と、責任感の強い人ほど、今の職場で頑張ろう、と思っています。
…ですが、今すぐに転職する気が無くても、転職サイトには登録しておくべきです。
その理由としては、ストレスや疲労が限界に達すると、精神的にイカれて、
転職サイトに登録する気力すらなくなってしまいます。
求人サイトに登録しておくという事は、
気になる求人をストックして集めておけるという事です。
登録さえして、希望を伝えておけば、それだけで条件にあった求人を探してくれます。
こんな園があるんだ…という選択肢を持つことで、
「いざとなれば転職という手もある」
という、心理的な余裕を持つことが出来ます。
過労で、ぶったおれて人生を棒に振る前に、逃げ道が作れる、と言う事ですね。
今すぐは無理でも、転職サイトに登録しておく、というのはある種、自分への保険でもあるのです。
しかも、無料でかけられる保険です。
●水面下で転職活動を進める事が出来る
実際、あつみ先生も【保育士バンク】 や【保育情報どっとこむ】
、
保育士と関係のないリクナビNEXTなどを登録しています。
登録しているだけで、いろんな保育園の情報が届きます。
そうすると、保育業界全体の状況が見えてきます。
この保育園は給料高いけど、毎週土曜出勤あるんだな…とか、
この保育園は、土曜出勤の振り替えが、必ずあるんだな…とか、
それを知る事で、自分の状況が客観的に把握できるようになる事と、
次は失敗しないように転職するための、知識がどんどんたまっていきます。
そして、本当にいい保育園の見極めが、だんだんと出来るようになってくるので、
気になる保育園求人を、しっかりとストックしておいてください。
登録しておくと、転職可能な求人がメールで届きます。
その求人情報を見るだけでも、あなたは転職活動をスタートしている事になります。
本当に、見るだけでも十分です。知見が広がります。
●今動かないと、きっと来年3月も動かず…状況は変わらない。
今はまだ年度途中だから、今年は乗り切ってから…と考えてる時も、登録しておくべきです。
なぜなら、3月の年度末になってしまうと…
「もう一年がんばってみるか」
という、ずるずると引きずってしまうような、心理になるからです。
こうなってしまうと、ブラック保育園の思うツボです…
さらに追加で、悪夢の一年間を送る事になります。
大切なのは、そうなる前に、事前に水面下で、転職活動を始める事です。
そうすれば、自分の心に、
「職場は自分で選択できる権利がある」
という、心の余裕が生まれます。
ブラック保育園って、多忙にさせる事で、
あなたの心の余裕を奪い、思考能力を奪ってきます。マジで。
精神的にあなた支配し、逃げられないように仕向けてきます。
でも、あなたが水面下で転職活動をしていれば、
【今の状況の異常さ】を客観的に把握する事が出来るので、
精神的に支配される事はなくなります。
ちなみに、転職サイトへの登録自体は5分もかかりませんが、
今面倒くさいと思ってしまうと、きっと来年3月も…面倒くさくて、
登録もせず、何も変わらずに、終わってしまいます。
その結果、何年たっても同じブラック保育園に縛られ続け、
状況は何年経過しても変わらず、年齢だけを重ねて、大切な若い時間を仕事にすべて奪われるという状況になってしまいます。
現段階で動かないと、数年先、長期的に年単位であなたの時間は奪われ、損してしまいます。
人間って、最初の一歩がめちゃめちゃ重いものです。
逆に、一歩踏み出せば、次の一歩を踏み出すのは楽です。
その最初の一歩を踏み出すために、転職サイトを利用するのは大アリです。
もう、母校に求人を聞きに行くとかそんな時間掛けてられませんし、
ハロワいっても大した求人ありませんし、非効率です。
最大手のリクナビでもマイナビでも、どこでもいいです。
まずは一歩踏み出して、水面下で転職活動を始める事…これが現状を変える第一歩になります。
■この記事の話題に出てきた転職サイト一覧(参考)
- マイナビ保育士/保育士の転職サポート/東京・神奈川・埼玉・千葉
- 保育士バンク/保育士専門転職支援サービス【保育士バンク】
- 保育情報どっとこむ/保育士転職|保育士の転職は【保育情報どっとこむ転職サイト】