保育園で作れるどんぐりのおもちゃ紹介!種類一覧と見分け方も解説
保育園では、秋になると、お散歩でどんぐりを拾ったり、
集めたどんぐりを製作に使ったり、おもちゃを作ってして季節を楽しみます。
いろんな形、いろんな帽子があるけれど、これはなんて種類のどんぐり?
保育園の子ども達に伝える時に便利な、特徴をまとめた一覧表を載せております。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
この記事を見れば、保育園のお散歩で拾ってきた、
どんぐりの種類が分かる…といった目的で作成しました作成中です笑
保育園のや幼稚園の秋のお楽しみである、
どんぐりの種類について紹介&解説しております。
帽子の形に興味を持った時、教えてあげたいですね![/ふきだし]
知りたいどんぐりについて、
早く読みたい&早く見たい場合は、
下記の目次から、クリックorタップでお進みください。
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
■印刷して保育室に貼れる「どんぐりくらべ」ポスター
完全に付録、オマケです笑
クリックorタップで、画像が開きます。
必要に応じてどうぞ笑
- フォント:みかちゃんフォント
- フォント:殴り書きクレヨンフォント
- 素材写真:写真AC
- 素材写真:ぱくたそ
■帽子(殻斗)がギザギザのどんぐり
この項目で紹介するのは、下記になります。
- クヌギ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
- アベマキ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
- カシワ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
●椚,櫟「クヌギ」のどんぐり
■クヌギのどんぐり「堅果と殻斗」
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
■クヌギの葉っぱ「トゲトゲ」
トゲトゲでもじゃもじゃの帽子(殻斗)をかぶった、丸い大きなどんぐりです。
葉っぱはギザギザで、先がとがっています。
どんぐり虫(ゾウムシ)が大好きなどんぐりで、かなりの高確率で虫が住んでいます。
保育園の製作で使う際には、処理は必須です。
●棈「アベマキ」のどんぐり
■アベマキのどんぐり「堅果と殻斗」
■アベマキの葉っぱ「トゲトゲ」「裏が白い」
(※ウィキペディアより引用:引用元 撮影者:Velela)
トゲトゲでもじゃもじゃの帽子(殻斗)をかぶった丸い大きなどんぐりで、
クヌギのどんぐりに似ています。
葉っぱもよく似ており、ギザギザの先がとがっていますが、
クヌギとの違いは、葉っぱの裏にあります。
アベマキの葉っぱの裏は、薄く毛が生えており、クヌギに比べて白っぽい色をしています。
●柏「カシワ」のどんぐり
■カシワのどんぐり「堅果と殻斗」
■カシワの葉っぱ「波打っている」
トゲトゲ、もじゃもじゃの帽子(殻斗)をかぶっています。
クヌギやアベマキとの違いは、このもじゃもじゃ帽子が、薄っぺらく、柔らかい事です。
葉っぱの形は、波うってるような形で曲線を描いています。
「かしわもち」を包む葉っぱは、この木の葉っぱです。
■帽子(殻斗)がうろこ模様のどんぐり
この項目で紹介するのは、下記になります。
- マテバシイ(マテバシイ属/常緑広葉樹)
- シリブカガシ(マテバシイ属/常緑広葉樹)
- コナラ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
- ウバメガシ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
- ナラガシワ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
- ミズナラ(コナラ属・コナラ亜属/落葉広葉樹)
●全手葉椎,馬刀葉椎「マテバシイ」のどんぐり
■マテバシイのどんぐり「堅果と殻斗」
■マテバシイの葉っぱ「裏返すと薄い緑」「トゲなし」
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
うろこ模様の、浅い帽子をかぶっているどんぐりマテバシイ。
弾丸のように細長く、特徴的な形で分かりやすいです。
きれいな葉っぱの形をしており、裏返すと、薄い緑色です。
ちなみにこのマテバシイは、アクが少なく、食べる事ができるどんぐりです!
●尻深樫「シリブカガシ」のどんぐり
■シリブカガシの堅果と殻斗
(画像はウィキペディアより掲載:引用元)
うろこ模様の浅い帽子をかぶったシリブカガシ。
マテバシイによく似ていますが、やや丸っこい形をしており、
帽子をとった部分…お尻の部分がへこんでいるため、「シリブカ」という名前の由来になりました。
白っぽい蝋物質で覆われていますが、磨くとピカピカになります。
葉っぱも、マテバシイに似ています。
●小楢「コナラ」のどんぐり
■コナラのどんぐり
■コナラの葉っぱ
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
街や公園でよく見かけるどんぐり。
小さく、平面的なうろこ状のぼうしをかぶっており、形や大きさに、個体差があります。
コナラシギゾウムシという、コナラが大好きなゾウムシの幼虫が、沢山出てきます。
保育園や幼稚園など、子どもの製作に使う場合は、処理してから使いましょう。
コナラのはっぱは、ギザギザしており、秋になると黄色や赤になります。
●姥目樫「ウバメガシ」のどんぐり
■ウバメガシのどんぐり「堅果と殻斗」
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
■ウバメガシの葉っぱと花
特徴的なのは、帽子(殻斗)が円錐状で小さく、すぐに取れてしまう事です。
どんぐりの形は左右対称でなく、不揃いなものが多いです。
●楢柏「ナラガシワ」のどんぐり
■ナラガシワのどんぐり
うろこ模様の帽子をかぶっており、少し浅めです。
葉っぱは波打っていますが、先端が少しとがっている時もあります。
どんぐりの形は、コナラに似ていますが、葉っぱの形が若干違います。
■ナラガシワの葉っぱ
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
葉っぱの形が、コナラに比べて大きく波打っており、先端がとがっていません。
「ナラガシワ」というだけあり「カシワ」の葉っぱに似ていますね。
●水楢「ミズナラ」のどんぐり
■ミズナラのどんぐり
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
■ミズナラの葉っぱ
(写真はウィキペディアより引用:引用元)
本州では、一番大きく、寒い所に多いどんぐりです。
うろこ状のぼうしをかぶっていて、大きさや形にはかなり個体差があります。
どんぐりの形も葉っぱも、コナラによくにていますが、
ミズナラの葉っぱは、コナラよりもギザギザが深くなっています。
秋にとてもきれいに紅葉します。
■帽子(殻斗)がしましま模様のどんぐり
この項目で紹介するのは、下記になります。
- イチイガシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- アラカシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- シラカシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- ウラジロガシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- ツクバネガシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- アカガシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- ハナガガシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
- オキナワウラジロガシ(コナラ属・アカガシ亜種/常緑広葉樹)
●一位樫「イチイガシ」のどんぐり
■イチイガシのどんぐり
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
渋みが無く、生でたべられるどんぐりです。
イチイガシの特徴はなんといっても、若枝や殻斗に毛が生えている事です。
堅果(どんぐり本体)には、縦じま模様がはっきりと見えます。
殻斗(帽子)は、しましま模様で、ふわふわしたものをかぶっています。
葉っぱには、小さなトゲがあります。
●粗樫「アラカシ」のどんぐり
■アラカシのどんぐり
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
アラカシはちいさなどんぐりです。
縦線が目立ち、表面はつるつるしており、しましま模様の帽子をかぶっています。
葉っぱの裏は、葉脈が目立ちます。
●白樫「シラカシ」のどんぐり
■シラカシのどんぐり
しましま模様のぼうしをかぶっており、堅果もアラカシとよく似ています。
見分けるポイントとしては、葉っぱです。
シラカシのほうが細い葉っぱで、ギザギザが細かいです。
■シラカシの葉っぱ→写真はこちらのサイトに掲載されています
また「シラカシ」という名前から、
どんぐりの名前の由来にありがちな「葉っぱの裏が白い」…と思いがちですが、
シラカシの場合は、木そのものが白い、と言う事が由来しています。
●裏白樫「ウラジロガシ」のどんぐり
■ウラジロガシの葉っぱ
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
帽子(殻斗)は、円錐型にとがっており、浅いためとても外れやすいです。
薄く縦線がありますが、形は様々で、個体差があります。
名前にもなっている「ウラジロ」とは、葉っぱの裏が白い事が由来しています。
葉っぱには小さなトゲトゲがあります。
●衝羽根樫「ツクバネガシ」のどんぐり
■ツクバネガシのどんぐり
どんぐり本体には、縦に線が入っています。
ふさふさ、ふわふわの殻斗(帽子)が特徴のツクバネガシです。
■ツクバネガシの枝と葉っぱ
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
葉っぱは葉脈が目立ち、葉っぱの先端には、小さなギザギザがあります。
●アカガシのどんぐり
アカガシはしましま模様の、ふわふわした帽子をつけており、
ツクバネガシと非常によく似ていおり、堅果や殻斗だけで判断するのは難しいです。
温かい所に多いどんぐりです。
見分け方としては、ツクバネガシの葉っぱの先端にギザギザがありますが、
アカガシの葉っぱには、ギザギザがないのが特徴です。
●葉長樫「ハナガガシ」のどんぐり
四国や九州といった、比較的暖かい地域に生息する木からとれるドングリです。
しましま模様の帽子をつけており、どんぐりには縦線があります。
「ハナガガシ(葉長樫)」の名前の通り、細長い葉っぱが由来となっています。
また、はっぱには小さいとげがあります。
●沖縄裏白樫「オキナワウラジロガシ」のどんぐり
日本で一番おおきなどんぐりです。
温かい所に育ち、鹿児島県の奄美大島~沖縄にかけて生息しています。
イノシシの大好物で、すぐに食べられてしまいます。
■帽子(殻斗)が花のようなどんぐり
この項目で紹介するのは
- スダジイ(シイノキ属/常緑広葉樹)
- ツブラジイ(シイノキ属/常緑広葉樹)
になります。
●スダジイのどんぐり
■スダジイのどんぐり「堅果」
(写真はウィキペディアより掲載:引用元)
よく「シイの実」と呼ばれている、食べられるどんぐりです。
チューリップの花が開いたような、特徴的な殻斗に覆われています。
堅果は細長く、形は不揃いです。
生でも食べれますが、炒って食べる事が多いです。
非常に、素朴な味がします笑
でも香ばしいので、パクパク食べれます。
余談ですが私が幼いころは、保育園のお散歩で行く山に、
シイの木があったのでよく拾ってその場で食べていました笑
●ツブラジイ
一番小さなどんぐりで、暖かい地方に生えます。
花が開いたような殻斗に覆われているのはスダジイと同じですが、
「コジイ」とも呼ばれており、こちらは丸くて小さいです。
■子どもが拾ったどんぐりの活用法
下記、どんぐりで作れるおもちゃや、
保育園や幼稚園の製作、表現に使う前にしておくべき下処理などを紹介します。
●どんぐりのおもちゃ&製作
どんぐりって、子どもにとっては、それだけでも遊べるものです。
また、保育園や幼稚園の製作活動や、おもちゃ作りにも活かす事が出来ます。
秋を感じさせる作品、アートにピッタリ!最適な素材です。
- どんぐりごま
- やじろべえ
- どんぐり転がしゲーム
- 描画の素材に利用
- 製作の素材に利用
などなど、様々な用途に使えます。
●どんぐりむしの正体は「ゾウムシ」
保育園などで子ども達とどんぐり集めに行き、
穴の開いていないどんぐりを持ち帰ったはずなのに…
しばらくしたら、どんぐりの中から、うごめくイモムシが現れます。
この生き物、通称「どんぐり虫」と呼ばれています。
が、正確には、ゾウムシという種類の、幼虫です。
ゾウムシの特徴は、ゾウの長い鼻のように見える口です。
成虫の姿は、ユーモラスで、なかなか可愛いヤツです。
ゾウムシにも種類があり、
またゾウムシだけでなく、蛾などもどんぐりをエサにして育ちます。
- クヌギゾウムシ
- コナラゾウムシ
- ハイイロチョッキリ
- クロサンカクモンヒメハマキ
等の幼虫が出てくる事があります。
どんぐりに空いた穴は、虫が侵入した穴ではなく、
どんぐりの中にいた幼虫が、内側から穴をあけて出てきた穴なのです。
★ゾウムシの幼虫はどこから入ったの?
子ども達と一緒に拾う時に、穴の開いてない綺麗などんぐりを拾ったのに、
翌日見ると、穴が開いていて、虫が出てきた…
どこから幼虫は、どんぐりの中に入ったの?
という疑問がありますが、その答えとしては、
どんぐりがまだ小さいうちに、親のゾウムシが小さな穴をあけて、
どんぐりの中に卵を産み付けるのです。
どんぐりが大きくなる過程で、穴がふさがってしまうのです。
どんぐりが地面に落ちてくる頃には、
人間の目では確認できない穴になっている、と言う事ですね。
●製作の前に!どんぐりの処理方法
どんぐりを、おもちゃ作りや、製作活動に使う場合は、
寄生している虫が出てこないように、どんぐりの処理が必要です。
そのまま使うと、穴が開いていないように見えるどんぐりでも、
中からどんぐり虫やその他の虫が出てきます。
それを防ぐためには、下記の方法がよく用いられます。
- 電子レンジでチンする
- 冷凍庫で数日間凍らせる
- 沸騰させたお湯で煮る
これらの処理を行う事で、
あとからどんぐり虫が出てくるのを防ぐことができます。
また、その後はしっかり乾燥させてください。
水分が残っていると、カビが生えてくる事があります。
■この記事で引用/利用した素材やウェブサイト
■参考にしたウェブサイト
- どんぐり図鑑/吉野・大峰フィールドノート
- 植物雑学辞典/岡山理科大学・植物生態研究室(波田研)
- ウィキペディア
■利用したフォント
■素材写真サイト
■参考書籍
どんぐりについて、もっと知りたい…
なんとなく、そう思いついてどんぐりの記事を作ろうと思いました。
…しかし、調べていくうちに、どんぐりって非常に奥が深く興味深い、
また面白いものだと、改めて実感しました!
自分だけの知識では、圧倒的に写真素材&資料が不足で、
様々なサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
まだまだ全ての情報を網羅できていないため、
今後も写真資料を入手次第、追記してまいります。
■保育園や幼稚園で、たくさんどんぐりを使って遊ぼう!
保育園の子ども達が、宝さがしをするように、大はしゃぎでどんぐりを拾い集め、
夢中で遊ぶ姿を見ていると、どんぐりには不思議な魅力があると感じます。
ビニール袋パンパンになるまでどんぐりを集めて、盛大に破れたり笑
大きいどんぐりをみつける勝負など、楽しさが詰まっています。
拾う時だけではなく、保育園に持ち帰ってからも楽しめます。
室内、園庭問わず、いろんな遊びに使えます。
部屋の中では、どんぐり転がしゲームをつくったり、
園庭では滑り台の上から転がしてみたり。
自分で割ってみて、中身を確認したり、ままごとの使ってみたり…
どんぐり虫が出てきて、大騒ぎするのもまた、楽しいです。
子ども達が、惹きつけられる何かが、あるのでしょうね!
コメント