「自己愛パーソナリティ障害・正しい理解と治療法」読んでみた【あつみ先生の保育TIPS】
自己愛性パーソナリティ障害って、どんな状態?
子どもが将来「生きづらい人生」と感じないようにするにはどうすればいいのかを学びました。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
この記事では「自己愛性パーソナリティ障害」について、学んだ事をシェアする記事です。
先日ラインで紹介しました書籍は下記のものになります。
この本を読めば…
「自分を愛せない人間の育て方」
が分かります笑
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
■「自己愛性パーソナリティ障害」は何のため・誰のための本か?何が学べるか
別にこの本、本来は保育者向けの本ではないです。
生きづらさを感じ、それを抱えて生きている大人、本人に向けての内容なのです。
この本の内容は、保育とは直接関係ありませんが、
自己愛性パーソナリティ障害の根本的要因となる、幼少時の大人の関わり・因果関係が、良く分かります。
そんでもって、子どもに対して、やっちゃいけない、タブー事例を知れる・気づける・再認識できます。
そして、気づくのが…
「タブーな声かけ・関わり」をしてる保育者や保護者が、多すぎるという事に気づくと思います。
■大人から受ける無条件の愛から、自己愛は育つ
いちばんしてはダメな事は、子どもを認めるのに、条件付けしているという事ですね。
常にいい子であるを求めている、プレッシャーをかけ続けているという事です。
そして、それを無意識にやってる大人のなんと多いことやら…
これをやりすぎると、自己愛の形成に失敗して、自己肯定感とは無縁の人生を送る人間になってしまいます笑
●自己愛の形成に失敗すると、等身大の自分がわからない
自己愛の形成に失敗すると、理想の自分を思い描き、とりえのない本当の自分を隠そうとします。
そして、本当の自分が、周りに知られる事を、極端に恐れています。
いつでもストレスとプレッシャーを抱え、生きづらいものになります。
そしてまた、非常に傷つきやすい。
また、それにより、他者への高圧的な態度や、攻撃性に繋がったりします。
よって、非常に人間関係が悪くなる・上手く行きにくいという状況が続き、悪循環になりやすいです。
■自己愛の再形成は、他者の存在により、遅くなっても可能である
ただし、遅くなっても、大切な・信頼できる他者の存在で、正しい自己愛を形成していく事は出来ます。
ただ、子どもの頃に形成できなかったぶん、やっぱり時間は掛かります。
そして、その信頼できる他者というのは、必ずしも、親ではなくてもいいんです。
信頼できる友達でもいいし、大好きな先輩や、本当に尊敬できる上司などでもいいのです。
●余談:自己愛性パーソナリティ障害の例「蓮城寺べる@プリティーリズムレインボーライブ」
ちなみに、この本を読んでて、私がすぐに思い浮かんだ人物が、
「プリティーリズムレインボーライブ」というアニメの登場人物である【蓮城寺べる】(以降べるさま)。
これ、完全に自己愛の形成に失敗している例・パターンです。
彼女は、親には完璧である事だけを求められ、それでしか認められてこなかった典型です。
それでいて親子ともども共依存関係であった事で、自己愛は非常に歪んでいます。
ライバルの存在で、上手くいかない、立場を脅かされることで、
べるさまの精神がどんどんが壊れていく凄惨・悲惨な様子・描写は、子ども向けアニメでありながら、全国のお茶の間の子ども達を戦慄させ、そして泣く子が続出というクッソ重いアニメだった…
根付いた自己評価、自己価値の低さを自覚してる人でよくあるパターンとしましては、
成育歴のなかで、親が全く褒めない環境で育った、という事が多いですね。「出来て当然」という考え方でなおかつ、褒めない、感情を伝えないという環境の中で育てられると…
基本的に子ども本人に、自信はなくなります。目的が「親・周りの大人の期待に応えられるか」という考え方になるからです。
そしてそれ基準になるため、自分を認められずに、それを満たせない自分を追い込む事になります。後から修正しようとしても、相当な意識改革・啓発が必要となってきますし、
一方的な外部要因だけでは、解消される可能性は限りなく低いです。■参考記事:
→あつみ先生が大好きなアニメ「プリリズRL」を語ってみた
しかし、本当に大切な人・友達・仲間の存在で、自分を取り戻せるという事です。
●この本を読むときの注意点
ただ、この本の注意点として、普通の人(自己愛性パーソナリティ障害を抱えていない人)が読むと、かなり気分が落ち込んできます。
あくまで、
「こういう心の病気・傾向があるんだなー」
…という、学習のつもりで、割り切って読んでくださいね。
なぜなら、この本の中に、向上心・ポジティブな要素は皆無だからです。
「現実を見よ、ありのままの自分でいいんだよ」というメッセージが込められています。
なので、目標に向かい、前向きに進んでいる人にとっては、読んでいて気分が悪くなる場合があります。
ただ…
- 身の回りに自己愛性パーソナリティ障害の人がいる
- そして、その人の心理がどういうったものか知りたい
- または、自分が受け持つ子ども達に将来そんな風になってほしくないという願いがある
などなど、学びたい気持ちがあるならば、内容はかなり分かりやすい上に、図も多く読みやすく、すぐに読み切れます。
鬱鬱しいエネルギーに、負けない気持ちがある人は読んでみてください笑
保育とは直接は関係ない内容ですが、”人と関わる”という事に関係のある本です。
気になる方は読んで見てくださいね~
今回のTIPSは以上となります。
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