乳児クラスの保育園の散歩のねらいと注意点や配慮(0歳児、1歳児、2歳児)

0歳児、1歳児、2歳児の乳児クラスの、保育園の散歩や園外保育のねらいや注意点、
環境構成や配慮、安全面で気を付ける事などを紹介します。
年齢別の留意点やポイント、持ち物なども確認しておきましょう!
こんばんは!
男性保育士のあつみです!
この記事では、保育園で行う散歩についてのポイントや配慮・注意点を説明・紹介していきます!
子ども達にとって、散歩に行くと、外を歩くだけで、近くの公園に行くだけでも、ものすごく楽しいものです。
しかしその分、公共の交通安全への配慮や注意点、配慮もかなり気を配っていく必要があります。
子ども達が、危険なく、思いっきり楽しめるような、環境構成を整えていく事が、保育者の役割ですね。
この記事を書いた人

あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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■散歩のねらいや目的は子ども達の世界を広げてあげる事!

散歩が子ども達の発達に及ぼす影響が大きいのって、乳児クラスである、0歳児、1歳児、2歳児の時期です。
散歩は乳児期の子ども達は育ちに大きく関わってきます。
その理由は、はじめて外の世界に触れ・見て・感じて・興味を持って…
いろんなものを知ろうとするからです。

五感を総動員して、全ての感覚で、身体全身で様々な物事を、吸収していきます。
自然の草花はもちろん、土の上を歩いてみたり、生き物や昆虫に触れ、命を感じたり。
初めて体験することで、感じる心、体が発達していきます。
また、交通ルールを知ったり、覚えたり守ったり…
友達と手を繋いで歩く事も立派なねらいですね。
季節によって風景を変えていく毎日の散歩を充実させ、また安全に過ごせるように努めて行きましょう!
●散歩、散策の体験は、子どもにとって刺激がたくさん
1歳児クラス~2歳児クラスの子ども達って、
自分の意思で、自分の体で自由に動けるようになる時期です。
この体を使って子ども達は、散歩で・保育園の外の世界で、様々な探索活動をします。

興味があるものに、自分から関わっていける…
これって、子どもにとって、とても嬉しいことですよね。
また「知りたい・見たい・触りたい」という気持ちが、子どもの運動能力の発達を促していきます。
自分で歩きたい・走りたい・ジャンプしたい…
そんな気持ちが、自然と生まれてくるのです。
●散歩のねらいである、四季の自然に触れあえる
何より散歩での楽しみが、普段の園で出会えないものに出会える、触れられる事。
散歩に行く事で自分の住んでいる街の知らない事も知れるし、
いつもと違った景色や、変わったものを見つける事もできます。
道中の植物を始め、公園の草花、ありやダンゴムシ、季節の虫など…
子ども達にとって、ワクワクもんです。
沢山の物に興味が向き、刺激がたくさんあります。

そういったものに触れていく事、
自分から関わっていく事で、子ども達の世界を広げていき、
情緒を安定させたり、感性を養っていけるのです。
●0歳児、1歳児、2歳児のお散歩での子どもの反応
0歳児は、興味のあるものを見つけると、
嬉しそうに指さしをして笑ったり、声を出したりします。
1歳児、2歳児は、
興味関心、知りたい触れたいという探求心が、とても強くなってきます。
そのため、気になるものがあると、即座に行動します。
触ってみたり、追いかけてみたり。

この気持ちが、子ども達の大切な学びに繋がっていきます。
子ども達が興味のあるものを、沢山、与えてあげてください。
■年齢別散歩の留意点、ポイント
●0歳児、1歳児のお散歩の目的、ねらい、留意点
0歳児、1歳児は月齢の差があると、出来る事や遊び方にも、違いが出てきます。
個別に、一番いい遊び方、散歩での体験ができるように、個々の対応が必要ですね。
★0歳児、1歳児の散歩のねらいと目的とポイント
0歳の場合は、様々な自然に触れ、感じて、
風に揺れる植物や、生き物を見て、
子ども達と感動を共感していきたいですね。

子どもの世界を、どんどん広げていってあげたいですね。
★0歳児・1歳児の散歩の留意点&注意点、環境構成で気を付ける事
- 片道5分~10分程度の近い場所・公園を設定する
-
まだまだ子ども達の体力は発展途上です。
目的地に到達するまでに疲れてしまうと、探索や発見、遊びが楽しめません。
散歩の目的を考えて、無理なく楽しめるようにしましょう! - 月齢の差(歩ける子・歩けない子)への配慮
-
0歳児・1歳児はまだまだ月齢による発達差が大きいクラスです。
必要に応じて活動を分けたり、グループ分けをしたりしましょう。
散歩のねらいや目的地を変えるなどの配慮も必要になってきます。 - 歩ける子は手を繋いで歩いてOK!
-
手をつないで歩ける子や、ある来たがる子はどんどん歩いてOKです。
ただし、まだまだ0歳児~1歳児クラスの子ども達はその日の体調や機嫌・調子の良しあしなどあります。
普段は歩いてる子も「今日は歩きたくない…」などもあるので、様子を見て臨機応変に対応しましょう。 - 歩けない子はバギー・カートで楽しもう
-
散歩って、歩くことだけが散歩ではありません。
バギーやカート、避難車にのって、お散歩に出かけましょう。
外の空気を吸ったり、気持ちいい風を感じたり四季を感じる事も楽しめます。 - 歩けない子への配慮・レジャーシート・マットなどを活用する
-
歩けない子に対しては、公園などについたら、レジャーシートやマットなど広げるなどの配慮をしましょう。
地面や砂の感触でさえ、まだまだ未体験な子ども達です。
自分のペースで関われるようにしておきます。
また、歩けなくとも抱っこして一緒に探索を遊んだりするのもいいですね。 - 興味関心の芽を育てる関わりを!
-
散歩中や遊んでいる時に、子どもが興味を示したり指さししたり、じっと見つめている時は感性が育っている瞬間です。
しばらく見守ってみたり、子どもから発信があれば、共感の関わりを忘れないようにしてくださいね。
●2歳児の散歩のねらいや目的と留意点、環境構成
体力がついてくる2歳児は、出来る事が格段に増えてきます。
子どもの気持ちを、十分に発散させてあげたいですね。

★2歳児のお散歩の目的やねらい
せっかくの楽しいお散歩です。
道中も、遊んでいるときも、沢山体を動かしましょう!
探索活動を十分に楽めるようにしてあげる事が大切です。
また、道中で交通ルールを守ったり、
赤信号は待つ…など、学びながら、散歩したり、
地域の人との挨拶など、触れ合いも大切です。
★2歳児クラスの散歩で気を付ける事、注意点

- 2歳児になると、一気にできることが増えます。
体力もついてきて、本当によく動けるようになってきます。
お散歩コースも、少しずつ長くしていっても大丈夫です。 - お散歩が長くなる場合は、休憩を取るようにしましょう。
その際、水分補給なども忘れずに。 - 地域の人と出会った時の関わりも大切に。
保育者から、進んで挨拶をする姿を子ども達に見せていきましょう。
挨拶が出来たら、しっかり褒めてあげてくださいね。 - 2歳児クラスになってくると、体も自由に動き、好きなように探索活動が出来るようになります。
必ず保育者の目が届くような工夫、配慮を行う。 - いくつかの散歩コースや、目的地を設定しておくのもいいです。
たまには子ども達に「今日はどこに行きたい?」など、意見を聞いたり、
選ばせてみるのもいいですね。 - たまには幼児クラスのお兄ちゃん、お姉さんと一緒に、異年齢保育の、散歩をしてみるのもいいですね。
年長児の遊び方などを見て、刺激を受けれます。
■保育園の散歩で気を付ける事やリスク回避や危機管理
お散歩って、子どもにとっても、保育者にとっても、とても楽しいものです。
しかしその反面、リスクや危険も多いです。
それらを回避するために、注意点、配慮点を押さえておきましょう。

保育園の外に連れ出すって、めちゃめちゃリスクがあります。
保育者は、子どもに起こった全ての責任を負う必要性があります。
気を引き締めて行きましょう!
●散歩中の公共交通、道中での注意点と危機管理、リスク回避

- 手を繋いで歩く場合は、子どもが歩道側、保育者が車道側を歩きましょう。
車道を走る車から、子ども達をガードするような形です。 - 道の段差に注意して、他の保育者や子ども達に声をかける。
「階段あるよ、気を付けてね」などの声を掛けましょう。
また、カート、バギー、避難車等での移動も、段差で揺れるため、ゆっくり進む等の工夫をしましょう - 道を曲がるときや、横断する時は、必ず一時停止して、保育者が車などが来ていないか確認します。
安全が確認できたら、必ず後ろの保育者に聞こえるよう、声を掛けましょう。 - 周りの人や自動車の運転手に、子ども達の存在を知らせましょう。
横断時など、車のそばを通るときは、保育者が自分たちの存在を示し、車にアピールしましょう。
手を上げたり、振ったりして、車から見ても分かりやすいようにしてみたり、
大きい声で「みんなー!ブーブー止まってくれたよ!ありがとうございます、通りまーす!」…等、大げさに、周りの人達全員に、保育園の子ども達がいるという事を、知らせましょう。
慣れないうちは、街の中で大きな声を出すのは恥ずかしいかもしれませんが、それで事故のリスクが減るのですから、やらない理由はありません。
それが、子どもを守るという事です。
●公園や広場など遊ぶ場所での注意点や気を付ける事や危機管理

- 水たまりなどを埋めたり、遊具の水滴をふき取りましょう。
雨上がりなどは、地面に水たまりがあったり、遊具に水が溜まっていたりします。
遊具を雑巾などで拭き取ったり、水たまりを埋めたり、対処しましょう。 - タバコなどの吸い殻や、ゴミや危険物はないか?遊具に故障はないか?
安全確認をしっかり行い、環境構成に気を付けていきましょう。 - 子ども達を遊ばせる場合は、必ず全員の子どもに、保育者の目の届く場所で見守りましょう。
死角がないかをチェックし、保育者が役割分担をし、
それぞれの遊具について、遊びをフォローするなどしましょう。
■保育園の散歩の持ち物(保育者)
- リュック
子どもに即座に対応できるように、
両手が使えるようになるリュックが適しています。 - 携帯電話
園で管理している物があれば、
それを持ちだしましょう。 - 救急用具
ちょっとしたケガなどの対応に使います。
絆創膏、消毒液、ガーゼ、包帯、
医療用テープなど、必要なものをまとめておきます。 - ティッシュ
子どもの鼻水を拭きとったり、
ケガの対応など、何かと必要です。
私はボックスティッシュをまるごと入れて、
持っていってます笑 - ビニール袋
ゴミ袋にして、ティッシュなど出たゴミを持ち帰ったり、
もしも服が汚れてしまって、着替えたりした場合、
汚れた服を入れて持ち帰ったりします。
何かと使います。 - 着替え、紙おむつ
園の共用の物でいいので、2セットくらいは準備しておきましょう。
遊びに夢中で、尿意に気づかず…なんてのも、ままある話です。 - おしりふき
拭いてあげたい汚れなどを、さっとふき取る事が出来るので、必要ですね。 - タオル(ぞうきん)
なにかと、水分をふき取りたい場面があります。
例えば、前日が雨で、滑り台やブランコの座る部分が、濡れている…という時があります。
そんな時のために、私は雑巾なども持ち歩いています。 - レジャーシート
月齢の低い子や0歳児クラスなど、座って遊びたい子も居ます。
そういう場合には、レジャーシートを敷いて遊んだりします。 - 遊びに使う道具やおもちゃ
公園にいって、どんな遊びをしたいか計画を立てて、必要なら持っていきましょう。
散策だけでなく、皆で遊べる遊びを、設定してあげてもいいですね。
例えば、ボールや、フープ、しっぽとりのしっぽなど…
どんぐりや落ち葉集めを楽しむなら、人数分のビニール袋や、
虫を捕まえて観察するなら、虫取りあみや、虫かごが必要ですね。 - デジカメ
保育の様子などを写真に収めておく時には、デジカメも忘れずに持っていきましょう。
でも第一優先は、子どもの安全です。 - 笛、ホイッスル
道路を横断する時や、遊んでいる子どもに集合の合図を伝えたりする時に使います。 - 水筒(個人で持つor保育者が持つ)
水分補給のための水筒です。
乳児クラスで、少人数であれば、保育者がまとめてもってもいいです。
2歳児クラスで人数が多いのであれば、水筒だけは各自持つ、というのもOKです。
■子どもの安全を保障して、楽しく充実したお散歩を!
現在、子どもの外遊びの機会というのは、どんどん減ってきています。
しかし子どもの本来の姿って、もっと自然と関わりながら、遊びながら学んでいくものです。
どろんこで思い切り汚して遊んだり、滑りやすいぬかるみをわざと歩いてみたり、水たまりの中にわざとジャンプしてみたり…
大人から見ると、いたずらと取れる事や、汚れるからやめてほしい…みたいな遊びをしながら、子どもは様々な事を学んでいきます。

そういう機会を、ぜひ保育園で沢山作ってあげましょう。
散歩で、様々な体験をさせてあげましょう。
お散歩はとっても子ども達にとって本当に楽しいものです。
しかし楽しいだけでなく、園外に出るという、危険もあります。
その責任はすべて保育士が負わなければなりません。

ねらいをもって、いつも十分に楽しめるようにしましょう。
そして、子どもにとって安全な環境を構成し、しっかりと注意を払い、配慮を怠らないようにしましょう!
下記の記事も、ぜひ読んでみてくださいね。
特に「雨の日散歩」に関する記事は、新しい気づきや楽しさの発見になりますよ♪
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