0歳児、1歳児、2歳児の乳児クラスの、保育園の散歩や園外保育のねらいや注意点、
環境構成や配慮、安全面で気を付ける事などを紹介します。
年齢別の留意点やポイント、持ち物なども記録してあります。
こんばんは!
男性保育士のあつみです!
この記事では、保育園で行う散歩についてを記録していきます!
散歩に行く事で、子ども達の世界が広がります。
それが、散歩にいく大きなねらいのひとつであります。
子ども達にとって、散歩に行くと、外を歩くだけで、近くの公園に行くだけでも、ものすごく楽しいものです。
しかしその分、公共の交通安全への配慮や注意点、配慮もかなり気を配っていく必要があります。
子ども達が、危険なく、思いっきり楽しめるような、環境構成を整えていく事が、保育者の役割ですね。
目次
■散歩のねらいや目的は子ども達の世界を広げてあげる事!
散歩が子ども達の発達に及ぼす影響が大きいのって、乳児クラスである、0歳児、1歳児、2歳児の時期です。
その理由は、乳児期の子ども達は外の世界に触れ、見て、感じて、興味を持って、いろんなものを知ろうとします。
五感を総動員して、全ての感覚で、身体全身で様々な物事を、吸収していきます。
自然の草花はもちろん、土の上を歩いてみたり、生き物や昆虫に触れ、命を感じたり。
初めて体験することで、感じる心、体が発達していきます。
また、交通ルールを知ったり、覚えたり守ったり…
友達と手を繋いで歩く事も、立派なねらいですね。
季節によって風景を変えていく毎日の散歩を、
充実させ、また安全に過ごせるように、努めて行きましょう!
●散歩、散策の体験は、子どもにとって刺激がたくさん
1歳児クラス、2歳児クラスの子ども達って、
自分の意思で、自分の体で自由に動けるようになる時期です。
この体を使って、子ども達は、散歩で、保育園の外の世界で、様々な探索活動をします。
興味があるものに、自分から関わっていける…
これって、子どもにとって、とても嬉しいことですよね。
また、知りたい、見たい、触りたいという気持ちが、子どもの運動能力の発達を促していきます。
自分で歩きたい、走りたい、ジャンプしたい、
そんな気持ちが、自然と生まれてくるのです。
●散歩のねらいである、四季の自然に触れあえる
何より散歩での楽しみが、普段の園で出会えないものに、出会える、触れられる事。
散歩に行く事で、自分の住んでいる街の、知らない事も知れるし、
いつもと違った景色や、変わったものを見つける事もできます。
道中の植物を始め、公園の草花、ありやダンゴムシ、季節の虫など…
子ども達にとって、ワクワクもんです。
沢山の物に興味が向き、刺激がたくさんあります。
そういったものに触れていく事、
自分から関わっていく事で、子ども達の世界を広げていき、
情緒を安定させたり、感性を養っていけるのです。
●0歳児、1歳児、2歳児のお散歩での子どもの反応
0歳児は、興味のあるものを見つけると、
嬉しそうに指さしをして笑ったり、声を出したりします。
1歳児、2歳児は、
興味関心、知りたい触れたいという探求心が、とても強くなってきます。
そのため、気になるものがあると、即座に行動します。
触ってみたり、追いかけてみたり。
この気持ちが、子ども達の大切な学びに繋がっていきます。
子ども達が興味のあるものを、沢山、与えてあげてください。
●減ってきている外界との関わり
現在、子どもの外遊びの機会というのは、どんどん減ってきています。
しかし、子どもの本来の姿って、もっと自然と関わりながら、遊びながら、学んでいくものです。
どろんこで思い切り汚して遊んだり、
滑りやすいぬかるみをわざと歩いてみたり、
水たまりの中にわざとジャンプしてみたり…
大人から見ると、いたずらと取れる事や、
汚れるからやめてほしい…みたいな遊びをしながら、
子どもは様々な事を学んでいきます。
そういう機会を、ぜひ保育園で沢山作ってあげましょう。
散歩で、様々な体験をさせてあげましょう。
■年齢別散歩の留意点、ポイント
●0歳児、1歳児のお散歩の目的、ねらい、留意点
0歳児、1歳児は月齢の差があると、出来る事や遊び方にも、違いが出てきます。
個別に、一番いい遊び方、散歩での体験ができるように、個々の対応が必要ですね。
★0歳児、1歳児の散歩のねらいと目的とポイント
0歳の場合は、様々な自然に触れ、感じて、
風に揺れる植物や、生き物を見て、
子ども達と感動を共感していきたいですね。
子どもの世界を、どんどん広げていってあげたいですね。
★0歳児、1歳児の散歩の留意点、注意点、環境構成で気を付ける事
- 片道5分~10分以内程度の近い場所、公園などを設定しましょう。
- 月齢に差があり、歩ける子、あるけない子がいます。
必要に応じて、グループ分けなど工夫をします。 - 歩ける子は、保育者と手を繋いで歩いてもいいです。
ただ、子どものその日の体調や機嫌、調子などもあるので、
様子をしっかり見て判断しましょう。 - まだ月齢の低い子、歩けない子は、歩く必要はありません。
バギー、カート、避難車等で、散歩をします。 - 歩けない子については、公園などについたら、レジャーシートなどを広げて、その上で遊びます。
座ってばかりではなく、保育者が抱っこなどして、外気浴なども楽しみましょう。 - 散歩中や、遊んでいるときに、子どもが興味を示したり、指をさしたり、じっと見つめているときは、感性が育っているときです。
しばらく、見守ってあげましょう。
子ども達から発信があったら、共感してあげる声かけを、忘れずに!
●2歳児の散歩のねらいや目的と留意点、環境構成
体力がついてくる2歳児は、出来る事が格段に増えてきます。
子どもの気持ちを、十分に発散させてあげたいですね。
★2歳児のお散歩の目的やねらい
せっかくの楽しいお散歩です。
道中も、遊んでいるときも、沢山体を動かしましょう!
探索活動を十分に楽めるようにしてあげる事が大切です。
また、道中で交通ルールを守ったり、
赤信号は待つ…など、学びながら、散歩したり、
地域の人との挨拶など、触れ合いも大切です。
★2歳児クラスの散歩で気を付ける事、注意点
- 2歳児になると、一気にできることが増えます。
体力もついてきて、本当によく動けるようになってきます。
お散歩コースも、少しずつ長くしていっても大丈夫です。 - お散歩が長くなる場合は、休憩を取るようにしましょう。
その際、水分補給なども忘れずに。 - 地域の人と出会った時の関わりも大切に。
保育者から、進んで挨拶をする姿を子ども達に見せていきましょう。
挨拶が出来たら、しっかり褒めてあげてくださいね。 - 2歳児クラスになってくると、体も自由に動き、好きなように探索活動が出来るようになります。
必ず保育者の目が届くような工夫、配慮を行う。 - いくつかの散歩コースや、目的地を設定しておくのもいいです。
たまには子ども達に「今日はどこに行きたい?」など、意見を聞いたり、
選ばせてみるのもいいですね。 - たまには幼児クラスのお兄ちゃん、お姉さんと一緒に、異年齢保育の、散歩をしてみるのもいいですね。
年長児の遊び方などを見て、刺激を受けれます。
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■保育園の散歩で気を付ける事やリスク回避や危機管理
お散歩って、子どもにとっても、保育者にとっても、とても楽しいものです。
しかしその反面、リスクや危険も多いです。
それらを回避するために、注意点、配慮点を押さえておきましょう。
保育園の外に連れ出すって、めちゃめちゃリスクがあります。
保育者は、子どもに起こった全ての責任を負う必要性があります。
気を引き締めて行きましょう!
●散歩中の公共交通、道中での注意点と危機管理、リスク回避
- 手を繋いで歩く場合は、子どもが歩道側、保育者が車道側を歩きましょう。
車道を走る車から、子ども達をガードするような形です。 - 道の段差に注意して、他の保育者や子ども達に声をかける。
「階段あるよ、気を付けてね」などの声を掛けましょう。
また、カート、バギー、避難車等での移動も、段差で揺れるため、ゆっくり進む等の工夫をしましょう - 道を曲がるときや、横断する時は、必ず一時停止して、保育者が車などが来ていないか確認します。
安全が確認できたら、必ず後ろの保育者に聞こえるよう、声を掛けましょう。 - 周りの人や自動車の運転手に、子ども達の存在を知らせましょう。
横断時など、車のそばを通るときは、保育者が自分たちの存在を示し、車にアピールしましょう。
手を上げたり、振ったりして、車から見ても分かりやすいようにしてみたり、
大きい声で「みんなー!ブーブー止まってくれたよ!ありがとうございます、通りまーす!」…等、大げさに、周りの人達全員に、保育園の子ども達がいるという事を、知らせましょう。
慣れないうちは、街の中で大きな声を出すのは恥ずかしいかもしれませんが、それで事故のリスクが減るのですから、やらない理由はありません。
それが、子どもを守るという事です。
●公園や広場など遊ぶ場所での注意点や気を付ける事や危機管理
- 水たまりなどを埋めたり、遊具の水滴をふき取りましょう。
雨上がりなどは、地面に水たまりがあったり、遊具に水が溜まっていたりします。
遊具を雑巾などで拭き取ったり、水たまりを埋めたり、対処しましょう。 - タバコなどの吸い殻や、ゴミや危険物はないか?遊具に故障はないか?
安全確認をしっかり行い、環境構成に気を付けていきましょう。 - 子ども達を遊ばせる場合は、必ず全員の子どもに、保育者の目の届く場所で見守りましょう。
死角がないかをチェックし、保育者が役割分担をし、
それぞれの遊具について、遊びをフォローするなどしましょう。
■保育園の散歩の持ち物(保育者)
- リュック
子どもに即座に対応できるように、
両手が使えるようになるリュックが適しています。 - 携帯電話
園で管理している物があれば、
それを持ちだしましょう。 - 救急用具
ちょっとしたケガなどの対応に使います。
絆創膏、消毒液、ガーゼ、包帯、
医療用テープなど、必要なものをまとめておきます。 - ティッシュ
子どもの鼻水を拭きとったり、
ケガの対応など、何かと必要です。
私はボックスティッシュをまるごと入れて、
持っていってます笑 - ビニール袋
ゴミ袋にして、ティッシュなど出たゴミを持ち帰ったり、
もしも服が汚れてしまって、着替えたりした場合、
汚れた服を入れて持ち帰ったりします。
何かと使います。 - 着替え、紙おむつ
園の共用の物でいいので、2セットくらいは準備しておきましょう。
遊びに夢中で、尿意に気づかず…なんてのも、ままある話です。 - おしりふき
拭いてあげたい汚れなどを、さっとふき取る事が出来るので、必要ですね。 - タオル(ぞうきん)
なにかと、水分をふき取りたい場面があります。
例えば、前日が雨で、滑り台やブランコの座る部分が、濡れている…という時があります。
そんな時のために、私は雑巾なども持ち歩いています。 - レジャーシート
月齢の低い子や0歳児クラスなど、座って遊びたい子も居ます。
そういう場合には、レジャーシートを敷いて遊んだりします。 - 遊びに使う道具やおもちゃ
公園にいって、どんな遊びをしたいか計画を立てて、必要なら持っていきましょう。
散策だけでなく、皆で遊べる遊びを、設定してあげてもいいですね。
例えば、ボールや、フープ、しっぽとりのしっぽなど…
どんぐりや落ち葉集めを楽しむなら、人数分のビニール袋や、
虫を捕まえて観察するなら、虫取りあみや、虫かごが必要ですね。 - デジカメ
保育の様子などを写真に収めておく時には、デジカメも忘れずに持っていきましょう。
でも第一優先は、子どもの安全です。 - 笛、ホイッスル
道路を横断する時や、遊んでいる子どもに集合の合図を伝えたりする時に使います。 - 水筒(個人で持つor保育者が持つ)
水分補給のための水筒です。
乳児クラスで、少人数であれば、保育者がまとめてもってもいいです。
2歳児クラスで人数が多いのであれば、水筒だけは各自持つ、というのもOKです。
■子どもの安全を保障して、楽しく充実したお散歩を!
お散歩はとっても子ども達にとって本当に楽しいものです。
しかし楽しいだけでなく、園外に出るという、危険もあります。
その責任はすべて保育士が負わなければなりません。
ねらいをもって、いつも十分に楽しめるようにしましょう。
そして、子どもにとって安全な環境を構成し、しっかりと注意を払い、配慮を怠らないようにしましょう!
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■保育ブログ編集後記【2021/02/18】
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