幼児の自然体験のメリットと子育てへの影響
モンテッソーリ教育の子育てと言えば、教具ばかりに注目しがちですが、自然を体験する事がとても大切にされています。
家庭で出来る事は、たくさんお出かけをして、遊んで運動して、自然の感触を楽しんでいく事です。
たくさんの体験は、子どもの育ちに影響していきます。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
この記事では、外で遊ぶ時や、子どもとお出かけをする時などに、
親として、保育者として、子どもに多くの自然体験をしてもらうために、
意識する事を記録していきます。
大人が率先して、外環境を作っていく必要があります。
保育園や幼稚園任せにせず、家庭でも積極的に外に連れ出していきましょう。
■関連記事:
大人が環境を作り、誘っていく。
それが子どもにとって、貴重な自然体験に繋がります。
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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■モンテッソーリ教育における外遊びや感触、自然体験の大切さ
自然体験を大切にするという考え方は、
モンテッソーリ教育ではとても大切にされています。
外遊び、戸外遊びの環境も、意識してあげることです。
- 外への興味を持てるような配慮
- 運動して体をしっかり動かす
- 自然を思い切り楽しみ堪能する
これが、とても大切です。
積極的に、子ども達を外に連れて行ってあげたいですね。
三歳までは、全ての印象を五感で感じており、
全身から取り込んでいく時期です。
モンテッソーリ教育において、
自然に触れることはとても大切で重要視されています。
植物に触れることで、感触、匂い、色など、
色んな要素から子どもの脳は、たくさんの刺激を受けています。
これらの体験は、遊びのを通し、
楽しむ中で、沢山の経験が出来る場を用意してあげる事が大切なのです。
●水の感触が楽しい川遊び
身近に、遊べる川があるなら、チャンスです!
たくさん水を使った遊びが出来る場って、中々ないものです。
川があったら、入らないより、入ったほうが絶対に面白い。
子どもにっては、水に触れ、感触を楽しみ、
水がどんなものか?と言う事を楽しみながら学んでいるのです。
川の生き物や、植物にも積極的に関わらせてあげましょう。
自然に触れあういい機会です。
●草むら、野原で身近ないろんな自然に触れあう
ただ単に、草をつむだけでも、子どもにとっては楽しい体験です。
手に残る感触などを楽しみ、飽きるまで、遊んでいます。
珍しい草花を見つけたり、生き物を観察してみたり、
子どもにとって、脳を刺激する自然物が、たくさんあります。
シロツメクサがはえていたら、
アクセサリーの作り方を、教えてあげましょう。
子どもって、興味が湧いたものなら、
一度作り方を教えたら、本当に集中して、満足するまで行います。
この、満足するまで行う…と言う事は、とても大切なことです。
これによって、一つの事に集中する力が付きます。
また、満足して終わることで、自分の中でけじめをつけ、
物事を終わらせ、次の事に挑戦していけるように育ちます。
子どもが、もっとしたいと言う気持ちで、夢中なのに、
無理矢理終わらせる経験ばかりが多くなると、
泣きわめいて、自分でけじめをつけられない子に育ちます。
また、画用紙や自由画帖に、とって来た植物を、
セロテープなどで貼りつけて記録したり、スケッチをしてみたり、
はたまた、押し花にしてみたり…と、こういった経験がとても大切です。
●いろんな花を見つけて匂いを感じてみる
花の特徴と言えば、きれいな色や、
他の植物にはあまりない、独特のいい匂いです。
お散歩の途中で、花壇を見つけたら、
是非、匂いを一緒にかいでみるよう、誘ってあげてください。
それだけで、感じた匂い、色、様々な刺激が、
子どもの脳をフル回転させます。
また、空き地や公園のたんぽぽは摘んでみたり、
綿毛を飛ばしてみたりするのも、とても楽しく、いい経験です。
●山登りで大地を踏みしめる感覚を経験
全身が、自然に包まれます。
草花や木、周りの空気に至るまで、
街の中とは違う、気持ちのいいものです。
そして、これとない運動の機会です!
舗装された道路とは違い、開拓された山道。
でこぼこだったり、滑りやすかったり…
自然ならではの危険もありますが、
それも子どもにとっては、興味の対象です。
でこぼこの山道、坂道を、力を込めて踏みしめて、
一歩一歩登っていくという、
街の中にいては絶対に味わえない経験です。
自然に興味津々な子ども達。
本当に様々なものに触れ合えます
お父さん!出番です!笑
●キャンプで大自然を満喫してみる
キャンプの一番の特徴は、開放的な自然の雰囲気です。
野外での生活体験って、子どもにとって本当に贅沢な自然体験ですよね。
子ども達にとって、気持ちのいい雰囲気の中で、
お母さんのお料理のお手伝いをしてみたり
普段と違う新鮮な気持ちで、楽しんで行えます。
ここで大切なのは、低いテーブルなどを用意し、
自分でお手伝いできるようにすることです!
子どもが自ら関わっていけるような、
関わっていきたくなるような、そんな環境を準備してあげましょう。
そして、キャンプならではの体験を沢山しましょう!
思いっきり走ったり、声を出しても、怒られません。
「ヤッホーーーー!」って叫んでみるのも楽しいですね笑
アスレチックもあるところはありますが、
アスレチックに飽きると、周りの自然のほうに興味が向きだします。
最近は手軽なキャンプ場も出てきました。
テント設営が苦手なら、コテージがあるキャンプ場もあります。
しかし、ここはお父さんの力の見せ所ですね笑
テントを組み立てる姿を見せてあげましょう笑
●自分で摘んで食べてみる果物狩り
果物狩りって、ほんとうに、子どもにとっての、
様々な自然からえられる、脳への刺激が詰まっています。
五感をフル活用して、体験する自然です。
幼児期に大切なのは、五感をどんどん使っていく事ですので、
果物狩りって、それにとても適しています。
普段の外遊びや、自然の中で、見る、触るはよくありますが、
匂いをかいだり、舐めたり、、食べるといった経験が出来るのって、
果物狩りならではです。
負担食べている果物が、どんな風に出来ているのか?
実際に果物を摘みに来て、興味が湧いて、
それがその場で、自分で身を持って実感できるのって、
とてもいい刺激になります。
その場で取って、食べる事が出来るって、
すごく新鮮で、とても贅沢な自然体験、経験ですよ。
果物狩りでのポイントとしては、
子どもには難しいからと言って大人ばかりがやらず、
届かなければ台などを用意してあげましょう。
子どもでも届くようにしてあげて、自分で摘んだ、
という満足感を、得られるようにしてあげたいですね。
●大量の水を使って遊べる海に行く
海で遊べる体験ができるって、
子どもにとってとても贅沢で幸せな事です!
素晴らしい経験が出来ますよ!
子どもって水が大好きな子が多く、
いつまでも遊んでいますよね。
・水が使い放題
普通の生活をしていると、水は蛇口から出てくるものです。
ひっくりかえしたり、水遊びをするのにも準備が要ります。
節水とかも言われますし、水道で遊んでいたり、
コップをひっくり返したら、当然、怒られます。
なぜ水道でイタズラをしたり、
コップに手を突っ込んだりしているのか?
それは、水で遊びたいからです。
遊びたいけどその気持ちを発散できる場所が、
普段の生活の中にないのです。
でも、海なら水をつかった遊びがやり放題です。
これが、楽しくないわけありませんよね!
・打ち寄せる波の楽しさ面白さ
海には、波があります。
波がある事で、ザザーンという、音もあります。
波を追いかけたり、走って逃げてみたり…
という遊び方が出来ますね。
・砂遊び
普段の砂場と違い、水を含んだ砂浜。
しかも、きめの細かいサラサラの砂です。
子ども達はいつまでも夢中で遊んでいます。
・貝殻拾い
まるで宝物のように、興味津々で集めます!
貝殻だけでなく、ガラス片とかも笑
危険が無いよう、見守りながら、楽しませてあげてください。
拾ったものを入れる袋なども準備しておくといいですね。
●雨が降った日も大切な経験
雨の感触を確かめる事も、大切な自然体験の一つです。
滑りそうな雨にぬれた斜面も一緒に登ってみたり…
雨の中での戸外遊びって、保育園や幼稚園では、中々できません。
というか基本しませんので、
雨の日の外遊びという体験は、家庭ならではのものです。
- 雨を体験するためのレインコートや長靴
- 水を纏ったいつもと違う植物
- 雨の中の匂いや空気、湿気
普段と違う世界、それだけで楽しい。
雨の中って、滑りやすかったり、普段と違う危険もあります。
なので、保育所や幼稚園では、雨の中の遊びってのは、
基本的には、出来ない経験です。
しかし、家庭内であれば、親の責任ですから、
子どものやってみたいといういろんな気持ちを受け止め、
挑戦させてあげられるという利点があります。
また、子どもって、レインコートや長靴、傘をさすのが大好きです。
雨の日だって、一大イベントであるという事を、理解してあげましょう。
■自然がいかに、子どもに多くの事を教えてくれるのか
自然体験は、子ども達に様々な事を教えてくれます。
そういう機会は、親が作らなければ、絶対に出来ません。
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●赤ちゃんの時こそ、五感を刺激できる外遊びも体験しよう
ハイハイなどが出来るようになると、
積極的に、降園の砂、芝生などを、
裸足で歩かせたりハイハイさせたりして、
足の裏の感覚を刺激して、養っていきましょう。
足の裏で、肌で、自然の感触を感じ、確かめ、とてもいい刺激になります。
また、赤ちゃんって、砂を口に入れようとしたり、
草を口に入れようとします。
もちろん、飲み込むのは危ないし止めなければいけないのですが、
赤ちゃんには、口でものを確かめ、体験する時期があるのです。
しっかり、五感を使い、体験しようとしているわけです。
口に入れるのがイケナイ、というわけではなく、
口に物をいれて確かめる時期なのです。それが正常な発達です。
・歩行の完成までに使えるおもちゃ 子供用カート
裸足で、足の裏で地面の感触を感じながら、
押して遊ぶことが出来るおもちゃです。
掴まり立ちができるようになったら、遊べるおもちゃです。
進もうとして、前に力をかける事で、転倒せず進むことが出来ます。
体の発達、歩行の完成を促していきます。
●子どもが何に興味を持っているかよくみてみよう
子どもが、興味を持ち、楽しいことを見つけたら、
親も一緒に楽しみ、その姿をどんどん見せていきましょう。
親が無関心だと子どもも無関心になってしまいます。
●意識すべきは、五感を使わせる事。
五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。
自然物の色や形、大きさ、手触り、音などを、感じられるよう、
触ってみるように誘って促してみたり、
匂いをかぐよう誘ってみたりするのもいいですね。
また、親や保育者が、子どもが自分で見つけられるよう、
仕掛けておいて…(笑)先に子どもに発見させてあげるのもいいですね!
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