外遊びが嫌いで苦手な子どもへの対応や関わり方と考え方
外遊びが嫌いで苦手な子に、外遊びを好きになってもらうためには?
そのためには、子どもがなぜそうなのかの理由を突き止める事です。
不安を解消してあげる事で、外遊びの楽しさや気持ちよさを、
感じさせてあげたいですね。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
この記事では、外遊びが嫌いな子、苦手な子に対する、
接し方や関わり方、考え方を解説しております。
また、その子にどうなってほしいかという願いは、
保護者、保育者、それぞれです。正解はありません。
ただ、前提として、その子の「個」を受け止め認めることは、
どういった場合においても、前提です。
これを無視することは、その子の本質を否定する事となり、
外遊びをしない事よりも、成長への悪影響につながってしまいます。
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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■外遊びが苦手、嫌いな理由を理解する事
その子にどうしたいのか、どうなってほしいのか…
それは保護者、保育者により違ってきますが、
どちらにせよ大切なのは、なぜその子が外で遊びたがらないか?
という事を考えて、理解してあげる事です。
保育者が誘っても嫌がるのには、理由があります。
- ただ単に、誘われるのが嫌
- 機嫌が悪いから嫌がっている
- 誘ってくれた保育者の事を信頼していない
- 誘ってきた人の事が嫌い
- だらだら遊ぶのがいや
- 何をするか決まってないのがいや
- 外で遊ぶのが怖い
- ボールが飛んでくるのが怖い
- 年上の遊んでいる子ども達が怖い
- 大勢の子の迫力に圧倒されて怖い
- ワイワイがやがやした雰囲気が嫌い
- 寒いから/暑いから外へ行きたくない
- 単純に室内でしたい遊びやおもちゃがある
上記は一例でしかありません。
子どもによって全部理由は違います
子どもってのは、本来は外遊びが大好きな子が多いです。
ただ、やっぱりそこには個人差があります。
まず、子どもが、理由なく外遊びを嫌がるという事はありません。
その子の思いや考え、事情がある事を理解し、
それを否定しない事を大前提にして、下記を読み進めてみてくださいね。
■外遊びが嫌いな子への対応と考え方
さて、多くの保護者、保育者が持つ考えとして、
「子どもと言えば、本来は外遊びが大好きである」
という考え方があります。
実際には、統計としてはこの傾向を持つ子どもは多いです。
私も、まず最初は、この考え方を当てはめたうえで、子どもへの関わりをします。
しかし、こういう「子どもはこうあるべき」という、
硬い考えを持っていて、それを変えないというのは、
子どもに対して丁寧な関わりが出来ているとは言えません。
要は、冒頭にあげた考え方が、
当てはまらない子どもも実際には多く居るという事です。
大人が求める、子どもに対する理想のイメージを、
そのまま押し付けてしまうというのは、
個々の子どもの本質を受け止める、
または個性を認めるという事にはなりません。
実際に、私は外遊びがとても嫌いな子どもでした。[/ふきだし] [char no=7 char=”かなみ先生”]なぜ子どもが外遊びを嫌がるか?
理由を考える事が大切です。[/ふきだし]
子どもが行動を起こすとき、判断をするときって、
特に乳幼児期においては、楽しいか、楽しくないかと言う事が、
多くの場合の基準になっています。
保育者が誘っても嫌がるのには、理由があります。
その理由を予測し、推理して、子どもの気持ちを考えたうえで、
対応、接し方、声かけを変えていく必要があります。
●逆に、外遊びが好きな子どもの気持ちを考えてみる
多くの子どもは、外遊びが好きです。
外に行くだけで、開放感があり、気持ちいいものです。
室内で泣いていた赤ちゃんも、
外に出るだけで泣き止んだりして落ち着く事が多いです。
単純に、外の世界に興味があるだけでなく、
風にあたったり、太陽の暖かさなども、気持ちいいんですね。
生まれたばかりの赤ちゃんでも、そういう感覚はもっています。
そこで、あなたが、外遊びは楽しい、気持ちいい!
と、思う理由を考えて、上げてみてください。
- 開放感がある
- 風や太陽が心地よい
- 思いっきり体を動かせる
- 様々な自然物や生き物と触れ合える
- 友達といろんな遊びが出来る
これ以外にもたくさんあると思います。
要は、これらの楽しい事を、
外遊びが苦手、嫌いな子に、感じさせてあげるためには、
どうすればいいかを考えればいいだけなのです。
●外遊びを好きになってもらうために出来る事
さて、外遊びが苦手、嫌いな子に対して、
いろんな経験をしてほしいと思う事は、
保護者、保育者の想いのひとつではあります。
そこで大切なのは、
外で遊ぶ事は気持ちいいという体験をたくさんする事です。
そこでクリアしていかなければならない問題は、
冒頭でいくつか例としてもあげた、
外で遊ぶ事が嫌いな理由を、ひとつずつ潰してあげる事です。
例えば、
そのクラスだけで園庭で遊べる時間を取る事で、
大きいお友達がおらず、人数も少ないため安心できます。
「いまはうちのクラスだけで遊ぶけど、一緒に行ってみようか?」
という声かけをしたり…
散歩の活動を入れたり、探検など、
必然的に外に出る活動を通して、
自然物に触れたり、生き物を見たり、心地よさを感じたり…
外遊び魅力としては、
風が吹いていたり、太陽の日差しが心地よかったり、
四季で彩りが移ろう風景や葉っぱの色、天候など豊かな環境があります。
やっぱり外は、気持ちがいい!
という体験を重ねることが大切です。
外の世界を広げてあげて、
新しい気付き、楽しみを伝えてあげる事もできます。
その気づきや楽しみを与えるのに必要なのは、
外遊びが嫌い、苦手な理由の多くである、何かしらの不安を解消してあげる事です。
一概には言えないのですが。[/ふきだし]
不安を解消するための関わり、声かけを考えて、
また変えていく必要があります。
●外遊びは、体力、知力、コミュニケーションを養う場として最適
昔から、外遊びって、知力、体力をつけていく、
最適な学習環境であるとされています。
子どもにとって、外遊びや、自然環境って、
とても興味津々で、刺激的なものです。
様々な事象と触れ合う事で、知的好奇心が刺激されて、
知りたいという気持ちを持って、学びたいと思う気持ちに繋がります。
また、子ども達って、その場にある環境を利用して、
自分たちで勝手に遊びを作って、楽しみます。
そして、他の子ども達や友達と、その遊びのルールなどを相談したり、
話し合ったりして、思考力を高めていったり、
みんなで決めた遊びを楽しむ事で、コミュニケーションを学んでいきます。
外遊びが出来る場所、園庭や公園といった、子ども達が集まる場所と言うのは、
成長に必要な、ありとあらゆる要素を、総合的に学べる機会、場であるのです。
いかに、遊びを通して、五感を刺激しながら成長していけるか?
そう考えた時に、外遊びは最適と言えます。
■室内遊びばかりするのって、悪い事なの?
さて、散々外遊びの魅力ばかりお伝えしてきましたが、
個人的には、外遊びが多いから健全だとか、
室内遊びが多いから成長に問題があるとか、
そんな事はハッキリいって、関係ないと思います。
大勢の人が怖い子も、苦手な子も居ますが、
それってこれから少しずつ克服して、乗り越えていけばいいだけで、
今から過剰に心配する事ではありません。
その子本来の気質というものがありますから、
成長に伴い、周りの環境にどう適応していくかというのは、個人差があって当然です。
大勢が苦手な子は苦手な子なりに、自分なりの対応を学んでいくものです。
そこに大人が介入して、無理やりやらせるというのは、
いわゆるショック療法みたいなもんで、誰しもにそれが適しているというわけでありません。
私は幼少時から自他ともに認めるインドア派ですが、
山登り、河川敷などのお散歩は大好きでした。
(山のふもとの公立保育所でした笑)
自分でクワガタを捕まえに行ったり、
川に入ってザリガニ捕まえたり…
なので、外遊び自体が嫌いと言うわけではありません。
園庭でガヤガヤは苦手だけれど、
自然の中でのびのび遊ぶのは好き!と言う子も結構います。[/ふきだし]
[char no=7 char=”かなみ先生”]そういう子に対しては、
最初から人の多い公園なんて行く必要はないし、
人の少ない時間に遊びに行ったり、
まずは1人でじっくり遊べる時間をとってあげるのもいいですね。
外遊び本来の面白さを感じる事を、優先してもいいです。[/ふきだし]
まずはその子をよく知る事です。
この子は、どんな事なできるのか?
と言う事考えてスモールステップで、
環境を少しずつ与えていきましょう。
●集中力出来る遊びがあるのは、とても大切な事。
たとえば、集中できているのであれば、
室内遊びで出来るおもちゃや遊びで、
ブロックでも、パズルでもなんでもいいです。
集中して、一つの遊びを長い時間行う…というのは、
その子の成長に対して、ものすごく大切な事です。
子どもって、大人にとってはどうでもいい、
しょうもない事でも、めちゃくちゃ集中したりします。
そんな事に集中するくらいなら、
食事に集中してほしいとか思うかもしれませんが、
子どもって最初から集中力があるわけではないのです。
ひとつの物事に夢中になる経験を通して、
集中力を身に着けていくのです。
まずはそれが出来て、他の物事に応用していくんです。
なので、集中できる遊びや物事ってのは、別に何でもいいんです。
外遊びだろうが、室内遊びだろうが。
個人的には、この集中を中断してまで、外遊びに無理に誘う理由はないと思います。
というかデメリットしかないと思います。
もし、集中している遊びを止めてまで、外に誘ってしまった場合…
- 自分の一番楽しい事を、中断しなければいけないと思い、
外遊びは自分の楽しい事を中断されるものだという、悪い印象を持ちます。 - 自分が一番楽しんでいる事を、
止めてくる人であるとい存在として認識され、信頼関係を失います。 - 自分が一番楽しいと思っている事を、
否定されたと感じ、自信を無くしたり、自分の意思を封印した子になります。
何度も述べていますが、保育者として、保護者として、
その子の本質を理解しようという気持ちが大切です。
押しつけであってはいけません。
子どもが好きな分野で集中できる、
これが出来れば十分なのではないでしょうか?
思い切り、好きな事を出来たら、子どもってめちゃめちゃ満足します。
満足したら、新しいことにも挑戦しようという気持ちが出てきます。
そのタイミングを見計らって、
大人が新しい「外遊びの楽しさ」を、提供すればいいのではないでしょうか。
●外あそびならスマホや携帯ゲームをしててもいいのか?
最近よく見る光景が、
公園にやマンションのエントランスにたむろして、
ゲームやスマホをしている子ども達の姿…本当に、増えましたね。
果たしてこのような現状は、
前述したような体力、思考力を養える外遊び…と、呼べるのでしょうか?
それらとは、かけ離れた現実ですよね。
ただ、最近の公園って、ボール遊びは禁止、大声も禁止とか、
そういう遊びを封印している現状もあるため、
一概に子ども達が悪いとも言い切れません。
また、ゲーム、アニメなど体を動かす必要なく、
面白いものが大量にあふれる時代の中、環境がそうさせていますし、
誰をせめられる、というものではありません。
■保育園で、家庭で出来る事は?
保護者や保育者が出来ることは、ただ一つです。
それは、環境を整えることです。
環境を整えると一言で言っていますが、
これには様々な要素が含まれています。
例えば、絵本を見るのが好きな場合は、
自然や虫が出てくる絵本を本棚に置いておく事で、
興味を持たせる事で、外の世界を見てみたいという、動機付けになりますし、
三輪車やストライダー、ボールや虫取り網でも、新しい外遊び用のおもちゃなど、
とにかく外で遊ぶきっかけになり得る物を用意する事で、
ちょっと外に行ってみたい、と思うかもしれません。
そこで、保護者や保育者の声かけで、
安心させて、背中を押してあげましょう。
子どもの興味、好奇心を刺激して、
自分から外の世界に関わってみようかな、と思うことが大切です。
そして、こういった環境を設定できるのは、大人である、あなたしかいないのです。
大人が何もせずに、子どもが外遊びをしたがらない…なんて言うのは、筋違いですね。
とはいっても、基本は、
普段から好きな遊びを楽しむ事が大切です。
部屋の中でひとつの遊びをしっかり楽しみ、区切りが付けば、
外に行ってみよう!と思うことだって多いです。
週末のお出かけでは、歩いてお散歩をしたり、ハイキングをして、
しっかり歩いて体を動かし、自然の気持ちよさを感じたり。
四季で移ろう風景、花や緑、生き物や虫の存在もありますし、
冬には雪が降るし、身近な海や川、山などもいいです。
体力づくりと、知的好奇心を満たしてあげるために、
大切なのは、いずれにしても、楽しみながら行う事です。
家庭環境、気質や性格など、状況は様々ですが、
「楽しい!面白い!」と感じながら体験する事って、
子どもは本当に、めちゃめちゃよく吸収して、すごい勢いで学びます。
苦手な事を何時間もさせるよりも、
一番楽しい事を30分したほうが、学ぶ量は何十倍も違います。
あらゆる活動も悪影響になります。[/ふきだし]
■外遊びが嫌いな子、苦手に子に対する対応のまとめ
- なぜ外遊びが嫌いか理由を探る。
- 子どもの本質を認めて受け入れる。
- 子どもの不安要素を解消する。
- 外遊びに興味が向く環境を作る。
- 個別対応、スモールステップを意識する。
- 無理強いは悪影響しかない。
子どもを外遊びに誘う上で、大切な事は、
目の前の子どもを見て、あなた自身でその子に関わり、
信頼関係を作って行く事、信頼関係がある事が必要です。
信頼関係なくして、その子に行動を促すことは出来ません。
[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]信頼関係なしで、その子を思い通りに動かす事ができるのって、
恐怖による支配のみです[/ふきだし]
あなたが、外遊びをしたくないという子に、
外遊びをしてほしいを求めるというのは、
言い方は悪いですが、価値観の押しつけでしかないのです。
嫌いな人、知らない人からのお願いなんて、
大人でもあんまりききたくないですよね。
そのためには、信頼関係があることが、とても大切です。
とはいっても、難しく考える必要もありません。
楽しい事を提供するということも、信頼関係の一つです。
例えば、この先生は楽しい絵本をいつでも読んでくれる、
この先生なら、必ず楽しいお話をしてくれる…
小さなことですが、それも一つの信頼関係です。
小さな事かもしれませんが、
子どもの判断基準って、楽しいか楽しくないか、
やりたいかやりたくないかなので、
いつも楽しい事、面白い事してくれる先生だから、
ちょっと話をきいてみようとか、思うものです。
人間って本質的には感情や気持ちで動くものです。
[char no=7 char=”かなみ先生”]大人になってもそうだね。理屈で説き伏せて、論破しても、
心理的、感情的に納得できないと、相手の心は開けないですから。[/ふきだし]
そういう意味でも、
子どもってものすごく純粋です。
単純だからこそ、大人の思うようには動いてくれませんし、
難しいものです。
絶対に、外に行きたくない子もいれば、
逆に、外にしか行きたがらない子もいるからな。
外いきたいー!!て、泣きわめく子とか。
本当に、それぞれだからね。
まずは理由を探ることだね。
子どもの姿が見えて来れば、
自然とどう対応すればいいのかは、
分かってきます。
あつみくんって小さいころ、
室内遊びでは何して遊んでたん?
折り紙、粘土、工作、
あやとり、お絵かき…いろいろ。
ボール遊びなんて大嫌いだった。
ドッヂはひたすら避けてたな。
どんだけヒッキーなん笑
[/ふきだし] [char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]なんとでも言うがいい笑
室内遊びのエキスパートの誇りを持っているさ笑
あつみくんはなんで外遊びが嫌いだったの?
[/ふきだし] [char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]なんでだろう?覚えてないな。
でも、やっぱり大勢でワイワイってのが、
苦手だったんだと思う。
でも、竹馬は大好き。
多分、だれよりも高くして乗ってた。
あと登り棒だね。
てっぺんに座るのが好きだった。
なんとかは高い所が好きというしね。
[/ふきだし] [char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]あと単純に、室内遊びのほうが好きだったんだよ。
自分のペースで好きな遊びができるし。
だから、あまり外に行きたがらない子に、
結構共感できるんですよね。
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