【ひなまつりおすすめ絵本】「のはらのひなまつり」のあらすじと感想

この記事では、ひな祭りのおすすめ絵本「のはらのひなまつり」の
あらすじや感想と読み聞かせ動画を紹介します。
ひな祭りの製作活動の導入にドンピシャな内容で、非常に役に立つ絵本です。
この絵本の挿絵は、14匹のシリーズで有名な、岩村和郎さん。
あたたかな、やさしい挿絵です。お話も分かりやすく、可愛い動物が登場し、
子ども達も物語に入っていきやすいです。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
さて、探してみると意外に少ない、行事に関しての絵本。
特に、ひな祭りの絵本は、絵本と言うジャンルの中でも、他の行事に比べて、圧倒的に数が少ないです。
そこで…悩みますよね。
どんな保育園でも、必ず行う、ひな祭りの製作活動ですが、
その導入に、どんな絵本を選べばいいのか?
そのお悩みを解消するために、ひな祭りのおすすめ絵本を紹介します。
この記事では「のはらのひなまつり」のあらすじや感想と、読み聞かせの動画、
そして実践で読み聞かせる際のポイントを詳しく解説します!
お話の内容は、ともこがひな祭りのおひなさまを、
画用紙や折り紙で作ろうとするお話。
ひな祭り製作の導入に、ドンピシャな内容です。
自分用に購入して、大正解で大当たりな絵本でした!
●「のはらのひなまつり」絵本読み聞かせ紹介動画
●のはらのひなまつり 絵本データ
- タイトル:
のはらのひなまつり - 作者:
作:神沢利子
絵:岩村和郎(いわむらかずお) - 発行:
えほん・こどもの四季
金の星社
1980年10月 - 対象年齢(主観です笑):
3歳児以上(年少以上)
絵本に表示されている対象年齢は4歳以上ですが、
3歳児クラスのひな祭りの時期(3歳児の3月)ですと、
ほぼ全員が4歳に到達してるので、
3歳児クラスでもオッケーなのです。
十分、流れのあるお話が楽しめるくらい成長しています。 - ページ数:
絵本部分32ページ
解説部分7ページ - 読み聞かせにかかる時間:
7分以内(絵本部分)
解説は大人向けなので、読み聞かせで読むことはないです。
●「のはらのひなまつり」のあらすじ
今日は、ひな祭り。
わたしも、ひな祭りがしたいなあ。
おひなさま、作らなくちゃ!
ともこは、画用紙にお雛様の絵を描きはじめます。
そこに、猫のみーやがやってきて…
「なにしてるの。みせてくれてもいいじゃないか」
でも、ともこは言います。
「だめ。あっちへいって」
ともこは、ひみつにしたいのです。
はさみで、チョキチョキ、いろ紙を切り始めました。
そこに、友達のゆうくんがやってきて…
「はさみで、なにきってるの?」
でも、ともこは見られたくない。
「だめ。みちゃ」
ともこは、秘密にしたいのです。
お雛様をつくって、きれいに飾ってから、
見せてあげたいのです。
かんむりや、おうぎ。そして着物。
ともこは、どんどん切っていきます。
その時、風がビュー…と吹いてきて…
色紙とおひなさまを、風が吹き飛ばしてしまいました。
ともこは一生懸命追いかけます。
どこへ、とんでったのかしら…
外に探しに行ったともこ。
そこで、木の上にいるゆうくんと、みーやに出会います。
なんと、ゆうくんは、飛ばされていったいろ紙をもっています。
「それ、あたしのよ。かえして。
おひなさまつくって、みんなであそぼうとおもったのに」
ともこは、ゆうくんからいろ紙を返してもらいます。
ともこと、ゆうくんと、みーやは、木の上から、動物たちを見つけます。
それは、とばされたいろ紙をもって、走っていくねずみたち。
たんぽぽのはらに、向かっているようです。
そのあとから、うさぎもつづきます。
うさぎも、とばされたいろ紙をもって、たんぽぽのはらに、
走っていきます。
”たんぽぽのはらのひなまつり みんなおいでよ”
と、嬉しそうに走っていく動物たちです。
ともこと、ゆうくんと、みーやは、
楽しそう!と、たんぽぽのはらに行きました。
あとから、ついていくと、たんぽぽ野原から、声がしました。
おひなさま ござった
ひらひら そらから ござった
のはらに ござった
たんぽぽのはらの ひなまつり
おひさま にこにこ
おひなさま にこにこ
たんぽぽのはらから、うさぎ、たぬき、きつねの皆が、
集まって楽しそうに歌っているのです。
そこには、おひなさまが飾ってありました。
それは、たんぽぽで作った、たんぽぽびな。
そして、その真ん中に…
ともこが作っていたおひなさまも、飾ってあったのです!
「みて、あたしのおひなさま、こんなところにきてるの。
たんぽぽのおひなさまとならんで、うれしそう!」
ともこたちも、動物たちと一緒に、ひなまつりをしました。
●「のはらのひなまつり」の感想
この「のはらのひなまつり」の絵本の最大の魅力は、
ひな祭り製作の導入に、ガッチリ使えるという事です!
これ、保育者なら分かると思うんですけど、本当に助かるんですよね。
ひな祭りの行事を知りたいと思うきっかけになるだけでなく、
この本を読み聞かせてあげることで、自分たちも作りたい!作ってみたい!
という気持ちを持たせてあげられる、
子ども達の行事に対する意欲、製作に対する意欲を、ガンガン上げてくれる絵本です。
幼児クラスの、ひな祭り絵本の鉄板でと言えますね。
●ひな祭りの由来について
3月3日は、女の子のためのひな祭りです。
内裏びなを最上段。
続いて、三人官女、五人囃子、随身(ずいじん)、衛士の人形。
そして、たんす、長持、ハサミ箱、針箱、御所車などを並べてひな段の前で、ごちそうを並べる風習は、今も続いています。
でも、もともとのひな祭りは、年齢や性別は関係なかったのです。
近付く春を前に、健康を祈って、厄払いをする行事でした。
海や川などで、体を清め、病気や穢れを、人形(ヒトガタ)につけて、流した禊(みそぎ)の行事が始まりなのです。
その風習は、流し雛として残っています。鳥取県で有名です。
年中行事としてのひな祭りは、平安時代から始まっており、信仰上の必要から、木や藁の人形が、身代わりとして川に流されていました。
でも、その人形が、だんだんと子どもの遊び道具となり、着物を着せたり、髪をつけたり、人形作りの技術が発展して、飾られるようになってきたのです。
このような、ひな祭りに関する詳しい情報や由来も、大人向けの解説として、「のはらのひなまつり」には収録されています。
これを読みこめば、子ども達に正しいひな祭りの由来を、説明してあげられますね笑
もっと詳しく読んでみたい方は、是非、図書館で探してみてはどうでしょうか。
●おすすめ!たんぽぽで作る、おひなさま!
野に咲くたんぽぽを使って、おひな様を作りましょう!
遠足や散歩の時に、自然に触れる遊びとしておすすめします。
絵本より引用して紹介(クリックで大きくなります)
作ってあげれば、子ども達は大喜びですよ!
その場にいる全員から作ってコールが連発されるので、
少人数の時にしてあげてください笑
これも「のはらのひなまつり」に収録されています。
本当に、保育に役立つ情報がギッシリ詰まっていて、
役に立つ、とても助かる絵本です。
実践的な情報満載でで、大助かり。最高の絵本です。
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