【絵本読み聞かせ】「もりのひなまつり」のあらすじと内容
絵本「もりのひなまつり」の読み聞かせ動画と、あらすじや内容を紹介します。
ひな祭りにピッタリな絵本。
ひな祭りに向けて、子ども達の雰囲気を盛り上げられる内容になっています!
お話も起承転結のストーリーがあり、幼児でも楽しめるあらすじです。
優しい絵柄で、ねずみたちやお雛様の細かな表情まで描かれていて、とても楽しいです。
こんばんは!
男性保育士のあつみです
さて、この記事で紹介する絵本は、
ひな祭りの行事に向けて、最適な絵本!
「もりのひなまつり」の読み聞かせ動画や、
読んであげる時のポイントや、あらすじを紹介します。
ひな祭り向けの絵本って、難しいものが多いですが、
ねずみたちが登場し、興味が持ちやすいのと、
話が面白いので、幼児であれば大満足に楽しめる内容になっています。
■「もりのひなまつり」絵本データ
- タイトル:
もりのひなまつり - 作者:
こいでやすこ - 発行:
福音館書店
こどものとも傑作集
1992年3月1日 - 対象年齢(主観です笑):
3歳以上(年中以上) - ページ数:
32ページ - 読み聞かせにかかる時間:
9分
●あらすじ
小さな森の近くの、一軒家。
その家の近くの蔵には、ねずみばあさんが住んでいます。
だんだんと、暖かくなり、春も近づくある日…
ねずみばあさんのもとに、手紙が届きます。
やまばとゆうびんさんは、手紙をねずみばあさんに渡します。
その手紙は、もりの、のねずみ子ども会からのものでした。
ことし、わたしたち のねずみこどもかいは
もりのひなまつりを したいとおもいまチュ!
ねずみばあちゃん いっしょうのおねがいでチュ!
おひなさまを もりへ つれてきてください。
おねがいしまチュ!
ねずみばあさんは、おひなさまを箱から出してあげました。
森へつれていくのは、心配でしたが、ひな人形たちは、大喜び。
森へ行く事にしました。
ぽかぽか、暖かい日差しの中を、ひな人形たちはのんびりと歩きます。
それききつけた、のねずみたち!お雛様を、迎えに来ます。
綺麗なお姫様をみて、びっくり!
どきどきしてしまうのねずみたちです。
もりの広場では、のねずみたちが、楽しみに待っていました。
お雛様が来た事をききつけて、りすや、うさぎなど、森の動物たちも集まってきます。
お囃子に合わせて、三人官女が歌をうたい、
おだいりさまが、踊りをおどります。
はるかぜ ふけふけ ヤーポンポン
めをだせ はなさけ ヨーポンポン
きょうは もりの ひなまつり
ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャラ ポン
お雛様は、もりの動物たちが、元気に過ごせるように、お祝いをしました。
みんなで、甘酒を飲んで、うたったり、踊ったり…
とても楽しい時間を過ごしたのです。
そして、夕方になり、だんだん寒くなってきます。
みんな、遊び疲れて、くたくた。
もりのひなまつりは、おわりました。
でも、帰る時が、さあ大変。
あたりはどんどん暗くなります。そして、雪も降ってきます。
のねずみたちも協力して、急いでお家に帰りました。
家に着いたときには、もう夜も更けていました。
そこで…お互いの姿を見て、ビックリ!
ひな人形たちは、みーんな、着物はボロボロ…顔も泥だらけ…
こんなに汚くては、捨てられてしまうわ…と、
みんな泣いてしまいます。
「だいじょうぶ!だいじょうぶですとも!」
ねずみばあさんは、蔵の中を走り回り、針や糸、布を集めて回ります。
そして、破れた着物を、頑張って直していきます。
さらに、ハケや筆、絵具も探してきました。
お雛様の、汚れた顔や手を綺麗にして、お化粧もします。
そして、おひなさまは、捨てられることなく、
綺麗にお家に飾られていました。
●もりのひなまつりの絵本読み聞かせのポイント
やさしい絵柄で、ねずみたちとおひなさまの交流が描かれる絵本。
ひな祭りなどの行事の前の、普段の読み聞かせにピッタリですね。
この絵本は、こどものとも傑作集として、
特に良い内容の絵本が再発行されたものです。
それだけ、人気があるという事ですね!
起承転結を意識した、しっかりとしたストーリーがあります。
見ている子ども達も、最初は楽しく盛り上がり…
後半はさあ大変!おひなさまのピンチ!
ハラハラドキドキの内容で、読み応えがあります。
最後は、よかったね♪で終われるいい絵本です。
対象年齢は、3歳児以上。
2歳児クラスでは、お話の流れがまだ理解できないため、
せっかくの面白いお話も、楽しさが半減してしまいます。
この絵本のこだわり!の特徴としては、その細やかな絵柄です。
ねずみたちはもちろん、おひなさまのそれぞれの表情が、み~んな違います。
お雛様の感情が、表情からありありと分かります。
- 「あ!笑ってる!」
- 「眠たそう、あくびしてる~~!」
- 「お雛様ないてる!」
など、子ども達からさまざまな発見や発信があると思います。
お話も楽しいし、絵を見るだけでも面白い。
そんな、とってもいい絵本。おすすめですよ♪
●絵本読み聞かせの注意点
ここで、読み聞かせの時のポイントです!
大勢の子ども達に対しての読み聞かせと、
1:1で向き合い読んであげる絵本は、目的が違います。
その違いを、解説します。
大勢の子ども達に対して読み聞かせる時
大勢の子ども達全体の読み聞かせの時には、
子ども達から発信や発言があっても、最小限の反応に留めましょう。
子ども達の意見に耳を傾けることは大事ですが、
あまり話が広がりすぎると、ストーリーが進みません。
停止してしまいます。
大勢の子ども達を対象に読み聞かせをする場合は、
多くの子ども達は、次はどうなるんだろう?
と楽しみにしながら、集中して話を聞いています。
そこで、一人の子どもの発言で、話がストップしてしまうと、
その他大勢の子ども達の集中力も途切れるし、
せっかくお話の中に入り込んでいた子どもの気持ちが、
一気に現実に引き戻されます。
なので、物語の途中で、脱線しないように…気を付けてくださいね。
1人の子どものペースに飲まれず、
保育者が感情を入れて、しっかり読み込んであげてください。
1:1で読み聞かせをするとき
逆に、1:1の読み聞かせの時は、
子どもの発言をしっかり拾ってあげてください。
子どもが、
「あ、おさけのんでる~!」
という気づき、発見などをして、声に出したら、
それに反応してあげてください。
「ほんとだね。おいしいのかな?のみたい?」
という感じに。
1:1の時は、子どもとの関わりや触れ合いが大切であり、
またそういった関わりを、とても喜びます。
読んであげることも大事ですが、反応を受け止め、
関わる事で得られるものが、とても大切です。
それぞれ、目的が違う!
- 大勢の読み聞かせでは、話をしっかり聞くという、社会性が身につきます。
- 1:1の読み聞かせでは、愛着や信頼関係が形成されます。
目的が違うのですね。
だから、読み聞かせ方も、変わってくるのです。
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