おおむね6ヶ月未満の子どもの発達と特徴
保育所保育指針の新旧、両方を参考にして、
おおむね6ヶ月未満の子どもの発達と特徴について、
記されている内容を、わかりやすくまとめてあります。
保育の目標やねらい、内容を決める際の参考にしながら、
実際の子どもの姿と照らし合わせて考えていきましょう。
おはようございます!
男性保育士のあつみです。
新しい保育指針の第二章では、
子どもの発達や、発達過程のみ書かれており、
ねらいや内容は記されていません。
新指針のみを参考にするのではなく、目標やねらい、内容など記された旧指針も、保育計画を立てるにあたり、参考になるものです。
[cc id=4822]この記事では、 新指針と、旧指針の両方を参考にして、おおむね6ヶ月未満の子どもの発達の特徴について、 記録していきます。
あくまで指針であるため、保育計画を立てる際には、
しっかりと、目の前の子ども達の姿を受け止めてあげてくださいね。
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
■新保育所保育指針 おおむね6ヶ月未満
新保育所保育指針の「第二章・子どもの発達」発達過程
- 心身の未熟性
- 著しい身体的成長と感覚の発達
- 首がすわる 寝返り 腹ばい
- 表情の変化 体の動き 喃語などによる表現
- 応答的な関わりによる情緒の絆の形成
※改定保育所保育指針について(厚生労働省)より抜粋
●旧指針内容より
旧指針の、おおむね6ヶ月未満の子どもの発達の特徴を、
わかりやすくまとめてみました。
- 赤ちゃんにとっては、母体から生まれて、外に出た、初めての世界です。
それは、急激な環境の変化ですよね。
これに適応していくために、著しい発達が見られます。 - 月齢が小さいほど、身体の成長スピードが早いです。
また、この時期は、皮下脂肪がどんどん増えてくるために、
丸みのある体つきになります。 - 外界を認識していくための、視覚や聴覚という感覚機能が、
目覚ましい勢いで発達していきます。 - 赤ちゃんが成長していくにあたり、
身体的、感覚機能の発達は、自然な事であるが、
周りの大人との温かな関わりや受け答え、
子どもにとって楽しく刺激的であることで、
その発達はより、促進されていきます。 - 赤ちゃんの発達は、周りの環境とのかかわりがとても大切で、
関係しあっているものです。 - 赤ちゃんにも、様々な欲求があります。
お腹がすいた、ねむい、パンツがぬれて気持ち悪い…
それらの欲求は、大人の援助や助けがなければ、
満たすことはできず、大人との関わりが必須です。 - この時期の子ども(赤ちゃん)の感情や欲求の表現は、
泣く、笑うなど表情の変化や、身体の動きなのです。 - 赤ちゃんの感情表現や欲求を受け止めてあげることで、
大人との信頼関係が、生まれていきます。
ここで、たくさん愛情を受けられるかどうかで、
今後、自分を受け入れ、他人を愛して、信頼する力がついていきます。
生後3ヵ月頃から
子どもの反応をしっかり受け止めて、
情緒的な絆を、作っていく必要がありますね。
- 生後3ヵ月ごろには、じっと物を見つめたり、
周りを見渡したりしています。 - 寝ていても首の向きを変えたり、
腹ばいで頭を持ち上げたりする姿が見られます。 - 音の鳴る玩具などにも興味を示し、
少しの時間だけ握ってみたり、振ったりする事もあります。 - 生まれてすぐの赤ちゃんの笑顔は、生理的微笑みでした。
でも、3ヵ月ごろから、楽しい、嬉しいといった、
社会的な意味を持った微笑みになってきます。
※生理的微笑みとは、自分の感情と関係のない微笑みです。
生まれてすぐの赤ちゃんは、別に嬉しくなくても、ニコっとかわいく笑うのです。
しかし、別に赤ちゃんは嬉しいわけではありません。
大人に、守ってもらう対象だと認識させるための笑みです。
生まれてすぐの赤ちゃんには、そういった生物的な機能があるのです。 - 「あ」「え」「う」などの音を出したりしはじめます。
生後4ヶ月頃から
- このころまでに首がすわってきます。
生後5ヶ月頃から
- 生後5ヶ月頃から、目の前のものに興味を示し、
掴んでみようとしたり、手を口にもっていったりなど、
手足の動きが、どんどん活発になってくるのです。 - 感情を伝えるような表現が出来るようになってきます。
本当に嫌なときは、いやだ!って訴えるような泣き方をしますし、
楽しいとき、嬉しいときは大人の顔を見て、笑いかけたり、
「あー」「うー」などの声も出すようになります。 - 首も動くようになって来て、音のする方を見てみたり、
動くものを目で追う事ができるようになります。
また、好きな人の声を覚えることも出来るようになります。 - 腹ばい、寝返りなどが出来るようになります。
●おおむね6ヶ月未満の子どもの保育の目標
ゆったりとした環境
- 十分に養護の行き届いた環境であること。
- くつろいだ、暖かな雰囲気である事。
- 子どもの欲求を満たせること。
- 生命をしっかり守られて、情緒が安定すること。
心身の健康
- 健康な生活のために必要な習慣を身につけられる事。
- 基本的な習慣、態度を養えること。
信頼感を持つこと
- 大人との関わりで、愛情、信頼感を育てていける事。
- 人権を大切にできるような心を育てること。
- 自主、協調の態度を養っていく事。
- 道徳性の芽生えさせていくこと。
言葉について
- 言葉への関心を育てていく事。
- 話をしたり、聞いたりするための言葉を養っていく事。
興味関心など
- 様々な自然に触れたり、いろんな出来事に、興味を持つこと。
- それについていろいろ感じたり、考えたりする基礎を育てていく事。
表現など
- いろんな体験を通して、感性、創造性を育てる。
●おおむね6ヶ月未満の子どもの保育のねらい
- 健康的に過ごせる、安全な環境の中で、
保育者は子ども達の変化にすぐさま気づけるようにして、
快適に生活できるようにする。 - 個人差を考えて、生活リズムを子どもに合わせていくこと。
欲求をしっかり満たしてあげることで、命を守り、生活を安定させて、進めていく。 - 子ども達の姿をよく見て、個人差なども考えて、
快適に過ごせる環境を提供し、情緒を安定させていく。 - 個人差に合わせて、授乳、離乳を進めていく。
適切に対応していって、発達を促していく。 - 赤ちゃんの感情表現を受け止め、赤ちゃんから
言葉が出てくるように、応答していく。 - 信頼できる人が見守る中で、身体をどんどん動かせる環境を設定し、
見るや、聞くといった感覚器官の発達を目指していく。
●保育内容
- 個々の子どもの健康状態を把握していき、丁寧に対応する。
- 子どもそれぞれ心身発達を、しっかりと把握する。
- 服をはじめ、身の回りのものを清潔にしておく。
- 生理的欲求をしっかり満たしていき、快適に過ごす。
- 授乳は、作業ではない。
温かい気持ちで微笑みかけながら、また、言葉を掛けながら行う。 - 子どもの状況に応じて、
スプーンなど食器を使う事などに慣れていき、離乳を開始していく。 - 生活リズムを子どもにしっかりと合わせてあげる。
- おむつは、汚れたらこまめに取り換えることで、
綺麗な事の気持ちよさを感じられるようにする。 - 衣服は、快適に過ごせるように調整してあげること。
- 温度、湿度に気を配っていく。
- 子どもの顔を汚れたままにしない。すぐにふいてあげる。
- わけが分からなくても、赤ちゃんの言葉もしっかりと受け止めて、
優しく話しかけたりして、大人との関わりを楽しいと思えるようにする。 - いろんな体験を、不安なく出来るように、保育者に見守ってもらいながら、
また、言葉をかけてもらいながら、安心して遊びを楽しむ。 - 赤ちゃんがいろんな遊び方が出来るように、
抱っこされながら、支えられて座りながら、腹ばいしながら…
など、保育者に体位を変えてもらったりしながら、遊んで楽しむこと。
■新生児~6ヶ月未満の子どもの発達について
生活の介助を通して、大好きな人への信頼関係を作って行くのが、大切な時期ですね。
大人から積極的に関わり、赤ちゃんの発信をキャッチしてあげてくださいね。
■次の記事→おおむね6ヶ月~1歳3ヵ月の子どもの発達と特徴
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