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保育の現場で何気なく使っている「あと10分ね」「もうすぐおやつ」。
でも、子どもにとって“時間”って、いったいどんなふうに感じられているんでしょうか?
「なんじになったらおやつ?」「あとどれくらい?」
子どもたちの世界にも、ちゃんと“時間”は流れています。
目に見えないのに、ちゃんと流れていて、数字で見えるけど、気持ちによって長くも短くも感じる。
「時間」って、不思議な存在ですよね。
毎年6月10日は「時の記念日」。
この日はちょっとだけ、“時間”について立ち止まってみたくなります。
保育の中で育まれる“感じる時間”のお話をまとめてみました。
——保育園でよく聞こえてくる、子どもたちの“時間”にまつわる声です。
時計が読めるようになる前から、子どもたちは「時間」の感覚を、少しずつ身につけていきます。
でもそれは、大人が思う“時計の数字”ではなくて、「気持ちの変化」と「流れ」で感じ取っているもの。
たとえば——
こういった【順番】や【区切り】で、子どもたちは「今」と「これから」をつなげていくんですよね。
大人が「◯時に集合」「15分で終わらせよう」と言うとき、
子どもたちは「◯時ってどれくらい?」「15分って何?」という世界に生きています。
特に0〜5歳のあいだは、“時間”を具体的な長さとしてとらえるのが難しい時期です。
でも、それでいいんです。
だからこそ、保育では
「時計を読む力」よりも「見通しがもてる」「待てる」「順番を理解する」ことを大事にしています。
「あとでね」「もうちょっと待ってて」
この“待つ”という行為、実は子どもにとってはなかなかの修行です。
そんな気持ちと折り合いをつけながら、“ちょっとがまんして待つ”経験をくり返していくこと。
これは、人と関わっていくときの力の土台にもつながる大切な力です。
保育士は、子どもの「待てない気持ち」に寄り添いながら、
とわかりやすく、安心できる言葉でサポートしていきます。
「時計がわかること」よりも、「時間を感じること」が大事。
子どもにとっての“時間”は、日々のやりとりや生活の流れのなかにあります。
そうやって日々、子どもたちの中に「時間の感覚」が芽ばえていく。
その小さな芽を、大人が丁寧に育てていけたら。
「時間って大切だな」って気づける土壌が、きっと育っていくんじゃないかなって思うんです。
「今日はね、“ときのきねんび”っていうんだよ」
6月のある日、そう子どもたちに話しかけると——
そんな、かわいいやりとりが返ってくることもあります。
でも、そこからはじまる“時間”の話って、とってもいいきっかけになるんです。
年齢によって言い方は変わりますが、いちばん伝えたいのは、
「時間ってだいじなんだよ」「時計ってすごいよね」ということ。
「むかしむかしね、日本で はじめて みんなに『いま なんじです』って つたえた日があったんだって!」
「その日が、6がつ10にち。だから『ときの きねんび』っていうんだよ〜」
やさしい言葉+擬人化や物語のように伝えると◎
「昔はね、いまみたいに時計がなかったから、時間がよくわからなかったの」
「でも、ある日、日本で『いま○時です!』って はじめてお知らせした人がいたんだって!」
「それが6月10日。その日を“時の記念日”っていって、時間ってたいせつだねって思う日なの」
「昔の人は、太陽の高さで時間をはかってたんだよ。時計がなかったからね」
「でも今から100年以上前、日本ではじめて“正確な時間”をみんなに伝えた日があって、それが6月10日!」
「それを記念して“時の記念日”ってできたんだって」
時の記念日は、1920年(大正9年)にできた記念日。
そのモデルとなったのは、なんと日本の歴史書「日本書紀」に書かれた出来事です。
西暦671年6月10日(旧暦)に、天智天皇が水時計を使って
「いま○時です」と人々に時間を知らせた、という記述があります。
この出来事をきっかけに、
「時間の大切さを知ろう」「時間を守る生活をしよう」と制定されたのが、時の記念日なのです。
こうした話を通じて、子どもたちが“時間って不思議だね”“時計ってすごい!”と感じられるような、
そんな【生活に根づいた学び】につなげていけたら素敵です。
むかし むかし、時計が まだなかったころ。
人びとは、空を見あげて、「いま なんじかな?」って かんがえていました。
おひさまが のぼってきたら、「あさだ!」
おひさまが まんなかにきたら、「おひる!」
おひさまが しずんできたら、「もうすぐ よるだね」
月がのぼって、まっくらになったら「おやすみなさい」
時計はないけれど、
人びとは “空のようす”をみて、“からだの感覚”で時間をしっていたんだよ。
そしてそのころの時間は——
「〇時〇分!」みたいに、ピッタリきめられたものじゃなくて、
“おなかがすいたらごはん”
“あかるくなったらはたけへいく”
“ねむくなったらねる”
そんなふうに、ゆったりながれていた時間だったのです。
いまのわたしたちは、時計をみて行動するけれど、
むかしの人は、空といっしょに生きていたんだね。
これは、保育の活動や絵本タイムの導入などにおすすめな、お話風のミニ構成です。
自由にアレンジしてみてね。
タイトル案:「とけいが なかった ころの はなし」
子どもたちは「時計がわからない」ぶん、五感で時間を感じています。
その“感じる力”に、大人が気づけたとき、
「時間」ってただの数字じゃないって思えるかもしれません。
「時間って、数字でできてるんじゃないんだね」
——これは、実際に日時計を作って遊んだあと、年長の子が言った言葉。
“時間”を知識で教えるんじゃなくて、体で感じて、遊びながら気づくこと。
それが、保育ならではの“学び”の形かもしれません。
おすすめなのが、“おひさまの動き”を体で感じられる【日時計づくり】。
といっても難しくありません。
材料は紙皿+ストロー+マーカーでOK!
※詳細な作り方は工作記事で紹介します (リンク予定)
保育士の語りかけ例
「あれ?さっきより かげのばしょが ちがうね〜」
「なんで うごいたのかな?」
「かげが どこにあるかで、“じかん”がわかるんだって!」
→「おひさまって、うごいてるの?」という自然の疑問にもつながります。
「砂が ぜんぶ おちたら、1ぷん!」
「おみずが たまったら、“つぎのじかん”だよ〜」
どちらも、“数字”で教える前に、流れや変化を体で見せてあげると伝わりやすいです。
伝え方の工夫:
「この おさらにある すな、ぜーんぶ おちたら、おしまいね」
「これが“いちじかん”だったら…さいしょに始めた人、さいごまで まてるかな?」
→“待つ”力や、“流れの中で過ごす”感覚にリンク!
伝え方の工夫:
「おみずが ちょっとずつ おちてるね〜」
「おわるころに、“つぎのじかん”がくるよ」
→食育やお手伝い活動の時間配分にも活用できます(例:活動中のタイマーに!)
ただ時計の話をするだけじゃもったいない!
自然現象をきっかけに、時間感覚を育てる活動をご紹介します。
→「おひさまって、うごいてるんだね!」という自然の理解へ
→描く・比べる・想像する、いろんな活動へ広がります◎
→すべて、“時間”のなかで起きた変化。
「感じる→言葉にする」保育者の関わりで、“学び”に変わります。
保育の中でつい言ってしまう
「いーち、にーい、さーん!はい、おしまい〜!」
でも、実はこれ……
“時間を伝える”というより、“急がせてる”ことになってしまう場面も。
子どもにとって、
ということが曖昧なままだと、
“急に終わらされた”という印象だけが残ってしまうこともあります。
大人にとって「あと5分ね」は、感覚的に“短い時間”。
でも子どもにとっては、「まだ〜?」「もうおしまいなの?」
と、体感が全くちがう“長い時間”に感じられることも。
特に、まだ時計が読めない年齢の子には
「数字で言われてもわからない」「待つ理由がわからない」
という感覚が強く残ります。
だからこそ、保育では“見える時間”で伝えるって、すごく大事!
たとえば…
→ 音や見た目で“終わりの合図”が理解できる
→ 見通しが立つと、子どもは不安が減ります
→ 時計が読めない子にも伝わりやすい工夫
保育室で使いやすい、アナログでも伝わる“時間の可視化”ツールをご紹介します。
● カウントダウンスライダー
● 回転式の“じかんのわっか”
● シンプルな「いま・つぎ・そのつぎ」カード
「待ってね」「終わりだよ」
この声かけの間に、“わかる・見える・準備できる”をはさむだけで、
子どもはスムーズに気持ちを切り替えることができます。
実践の流れ例:
「○○してるから、あとちょっと待っててね」
「これが終わったら」「あと5分で」
→ タイマーを使う、カウントを一緒にするなど
「つぎは○○しようね」
→ “終わること”だけでなく、“次がある”ことが大事
「時間を守る」って、ただ“時間通りに動く”ことじゃなくて、“自分で切り替える力”を育てることなんだと思う。
それは、きっと大人になってからも役立つ“生きる力”のひとつ。
人は昔から「いま なんじ?」を知りたくて、
自然→水→砂→機械→電波へと、より正確に・いつでも使えるように時計を進化させてきました。
ここでは、保育でも活かせる「時計の進化ヒストリー」を、
子どもにも話せる一言解説つきでご紹介します。
🗓️紀元前3000年ごろ/エジプト
▶︎ 仕組み:太陽の影で時間を知る
一言で言うなら:
「かげの ばしょをみて、じかんをよんでたんだよ〜☀️」
おすすめ展示写真:
・紙皿&ストローの工作ver.
・本物の石でできた日時計の写真(図鑑やネットから)
🗓️紀元前2000年ごろ/バビロニア・中国・日本
▶︎ 仕組み:水が落ちる量ではかる
一言で言うなら:
「おみずが たまったら、“じかんが すぎた”って しるしだったんだよ〜」
活動ヒント:
・紙コップに小さな穴を開けて、水をたらす簡単な実験もOK!
🗓️8世紀ごろ/ヨーロッパ
▶︎ 仕組み:砂の落ちる量で時間をはかる
一言で言うなら:
「すなが ぜんぶ おちたら、“じかんが たった!”ってことだよ〜」
活動例:
・自作砂時計(ペットボトルなどで)
・市販の砂時計をいくつか並べて“比べてみよう”も楽しい!
🗓️14世紀ごろ/ヨーロッパ(諸説あり)
▶︎ 仕組み:歯車と重り・バネで動く
一言で言うなら:
「おもりや ぜんまいの ちからで、じかんが うごく時計が できたんだよ〜」
実物例:
・ゼンマイ式時計
・塔の上の大時計(図鑑やYouTubeで見せても◎)
🗓️1960年代〜/日本含む世界各国で普及
▶︎ 仕組み:水晶が一定のリズムで振動し、ICで動かす
一言で言うなら:
「ちいさい石が ふるえるリズムで、びっくりするくらい せいかくな時計が できたんだよ〜」
補足:
・子どもには“石がうごく”は難しいので「すごく正確な時計なんだよ」でOK
・「いま使ってる腕時計や、園の壁の時計も ほとんどこれなんだよ」でつながる
🗓️1990年代〜/日本では福島・九州から電波発信
▶︎ 仕組み:ラジオのような電波で“今の正しい時刻”を受信し、調整してくれる
一言で言うなら:
「そらから じかんが とどいて、いつも ピッタリなんだよ〜!」
保育室で探してみよう:
・電波時計がある?裏にマークがついてるかも!
おすすめの見せ方:
時計って、“生活のリズム”をつくる存在でもあり、
“進化のすごさ”を感じられる科学のひとつでもあるんですよね。
子どもたちが「なんで時計ってあるの?」と思ったとき、
ちょっとでも「こんなふうにできてきたんだよ〜」と伝えられたら、
それだけで、きっと立派な“探究の入り口”になると思うのです。
時計がまだ読めない子でも、「影の動き」で“時間の流れ”を体で感じられる。
それが日時計(ひどけい)の面白さです。
▶︎ 用意するもの
▶︎ 作り方(保育でも再現しやすいver.)
ある園では朝10時、影がすごく“なが〜い”ことに気づいた子がいました。
「ぼくのかげ、ながい!せんせいより ながい!」
それからお昼に見に行くと、
「あれ? さっきより みじかくなってる〜!」
その流れで、子どもたちは自分の影を紙に写して記録し始めたり、
「影の図鑑」を作る活動にまで発展しました。
ポイントは「教える」よりも「気づけるようにする」こと。
子ども自身が変化に気づき、それを言葉にしていく過程が、いちばんの学びになります。
紙皿とストローで!かんたん日時計の作り方
(※リンク先は別記事として設置予定です。)
時計が読めるようになることだけが、時間を理解する力じゃない。
“時間の流れ”を肌で感じて、
「あっ、変わった」「今とさっきがちがう」を発見する——
そんな体験が、子どもたちにとってのいちばんの“学びの入口”になるのです。
「ねえせんせい、“じかん”ってどこにあるの?」
「“じかん”って、さわれないのに、どうしてわかるの?」
——子どもって、ときどき大人の心をふっとつかむような質問をしてくるんですよね。
そんなとき、「うーん、むずかしいねえ」ってごまかさずに、
“いっしょに考える”ことから、保育の深まりが始まります。
子どもにとって「時間」とは、
つなぐ“流れ”のようなもの。
「あとでね」って言われたら、「“あと”って、いつ?」
朝、服を着るときに「“つぎは くつした”って、どうして“つぎ”ってわかるの?」
そんな“なんで?”を拾ってあげると、
「時間=順番」「時間=変化」の概念が、生活の中でじわっと伝わっていきます。
それってぜんぶ、「時間」があるからできること。
保育の中で「時間」っていう言葉を使わなくても、
“生活の流れ”を大切にすること=時間を感じる力を育てていることになるんです。
もちろん時計も大事だけど、
ときには、時計にとらわれすぎない時間の感覚も、子どもには大切。
——そうやって、
目に見える変化、肌で感じる温度、体内のリズムを通して“時間”をとらえる力が育っていく。
保育士のしごとは、“時間を教える”ことじゃない。
“流れていること”を、一緒に感じることだと思う。
「さっきより影が長くなったね」
「おやつのじゅんび、だんだんできてきたね」
「◯◯ちゃんが待ってるの、せんせい見てたよ」
そうやって、子どもが気づいた変化に言葉を添えることで、
時間って“動いてる”“変わってる”っていう感覚が、子どもの中に芽ばえていきます。
時間は、教えるものじゃなくて、
“一緒に感じるもの”。
だからこそ、子どもと同じ目線で「時間ってなに?」と問いながら、
保育者自身も、「大人の時間の使い方」や「心の余白」に目を向けられるのかもしれません。
「時間って、目に見えないけど、たしかに流れているものなんだな」
子どもたちと過ごすなかで、そんなふうに思う瞬間があります。
おにぎりが冷めちゃった。
洗濯ものがかわいたよ!
影が、長くなった!
そういう“気づき”を見つけるたびに、
子どもはちゃんと「時間」を感じて生きてるんだなぁって思います。
保育って、どうしても「目に見える成長」ばかりがクローズアップされがち。
時計が読めるようになることも大事だけど、本当に大事なのは、その“手前”にある気づきや体験じゃないかなって。
そして、子どもと同じように、おとなのわたしたちも、
ときには“時計にしばられない時間”を思い出してみてもいいのかも。
焦らず慌てず、今この瞬間を、ただ味わうように。
6月10日は、ふだんはあまり意識しない“時間”のことを、ちょっとだけ考えてみる、そんな日になるといいですね。
あつみ先生が超絶ブラック大規模園→小規模園へ転職した話…気になる方はこの記事で読んでみてね!
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