0歳児の食育のねらいと年間計画の立て方・月案と食育計画
こんにちは!
保育士のあつみです。
この記事では0歳児の食育計画(年間計画、月案)を立てる時に抑えておくと楽になるポイントをお伝えします。
0歳児の食育のポイントは…
「自分で食べたいという意欲を引き出せるように関わっていこう!」
ということです。
大切なのは、「食べたい」という意欲、つまり食べることへの興味を育てることですね!
- 離乳食初期(5~6ヶ月)
- 離乳食中期(7~8ヶ月頃)
- 離乳食後期(9~11ヶ月頃)
- 離乳食完了期(12~18ヶ月頃)
上記4つに分けて、詳しく発達とポイントを詳しく解説しておりますので、0歳児クラスの担任の先生は是非参考にして見てくださいね。
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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■0歳児の食育の目的とねらい~~自分で食べる力の土台を身に着ける時期
0歳児の期間は、授乳期から離乳食が完了するまでを含みます。
成長には個人差がありますので、子どもたち一人ひとりの成長ペースに合わせて食事の進め方を調整する必要があります。
子どもの身体の動きや指の動き、歯がどのように生えてきているかなどを見て、それぞれの成長段階に合わせて食育を進めましょう。
食べる行為は「食べ物を掴む」「かむ」「飲み込む」という自分で意識して行う動きが必要ですね。
これらの動きを身につけるためには、口の中にさまざまな感覚刺激を与えることが大切です。
保育者としては、「刺激を感じたら動く」という自然な反応を引き出すような援助や支援を考えてみましょう。
そして、子どもの成長に合わせて
- 「感覚や運動の学習(舌で感じる、手触り触感、手づかみなど)」
- 「食べさせる方法(食事時の子どもの姿勢や食器の使い方、話しかけ方など)」
- 「食事の形態(ペースト状や固形食など)」
の3つの視点から食育を進めていくと良いですね!
■0歳児の食育・区分ごとのねらいと出来るようになる事
全体として、離乳食を進めるときの一番の目的は「自分で食べる力」を子どもたちが身につけることですね。
- 離乳食初期(5~6ヶ月頃)
- 「5〜6ヶ月」の時期は、離乳食を始める初期段階ですね。
栄養の事を考えるよりも、慣れていくためのスタート・土台となる時期です。
ここでは、子どもが「飲み込む力」を身につけることを目指します。 - 離乳食中期(7~8ヶ月頃)
- 次に「7〜8ヶ月」の時期は、離乳食の中期になります。
ここでも食事になれるという事が大切。
いろんな食材の味やうまみ、舌触り、においを体験する時期です。
この段階では、モグモグしてゴックンする事を身に着ける時期になります。 - 離乳食後期(9~11ヶ月頃)
- そして「9〜11ヶ月」の時期は、離乳食の後期になります。
ここでは「掴む練習期間」「食べ物をかむ」「手づかみ食べの楽しさを感じる」という事が大切です。 - 離乳食完了期(12~18ヵ月頃)
- 最後に「12ヶ月~18か月」は、離乳食の完了期になります。
ここ時期は、エネルギーの大部分を食事から得られるようになって、手づかみ食べやスプーンを使って、自分で食べる喜びを味わう時期になります。
つまり、各時期に応じて、子どもが食事をするための様々な能力を少しずつ身につけていくのが、離乳食の進め方のポイントとなりますね!
0歳児の食育計画作成の要点:
- 子どもが自分で口を動かすことを学べる時期と認識する
- 子どもそれぞれの成長に合わせた離乳食の進行を考える
- 子どもが「食べたい」という欲求を持つように促す
以上の3つが0歳児の食育計画作成のポイントです。
0歳児の成長に合わせた食育活動と年間の計画:
ここからは、年間計画を立てる時に参考になるその時期にやるべき活動や、発達の流れなどお伝えします。
食育活動の目標:
- 子どもが自分で食べる動作をするように促す
- 子どもが食べることへの欲求を感じるように促す
- 子どもが食べ物の大きさ、硬さ、触感を理解する
これらが0歳児の食育活動の目的です。そのための年間計画を立てますね。
●離乳食初期の食育計画・カリキュラム(5ヶ月~6ヶ月)
- 離乳食初期|5~6ヶ月頃の目標:
- 口を閉じて飲み込むことを学ぶ
食べることに慣れていく - 離乳食初期|5~6ヶ月頃の活動内容:
- 運動機能:
口を閉じて、飲み込む力を引き出す - 離乳食の与え方:
口を開けたとき、赤ちゃんが平らな状態で座るようにする。舌と唇をスプーンで刺激し、舌の上に食物を置く。顔に対してスプーンを直角に持つと、赤ちゃんが自然に口を閉じて食べる動きが出ます。 - 離乳食の調理法:
食物はペースト状またはとろとろの状態にする。味付けは昆布だしを使う。
- 離乳食初期|5~6ヶ月頃の発達の目安:
- 歯の状態:
まだ歯は生えていません。 - 全身の発達:
うつ伏せになることができ、首がしっかり・首が座ってきます。 - 手の機能:
手のひら全体で物をつかむことができます。
●離乳食中期の食育計画・カリキュラム(7ヶ月~8ヶ月)
- 離乳食中期|7~8ヶ月頃の目標:
- 舌と上あごを使って食べ物をつぶす
スプーンで食べさせてもらう時、自分で食べようとする - 離乳食中期|7~8ヶ月頃の活動内容:
- 運動機能:
口の筋肉が発達し、左右の上唇が動き、口を閉じることができるようになります。 - 離乳食の与え方:
唇を刺激し、食べ物を挟んでつぶす動きを引き出します。そのまま飲み込むまで見守ります。 - 離乳食の調理法:
形状は保ちつつも、舌でつぶせる程度の柔らかさにします。
例えば絹ごし豆腐ほど。さまざまな味を試させます。味付けはカツオ昆布だしを使います。
- 離乳食中期|7~8ヶ月頃の発達の目安:
- 歯の状態:
下の歯が2本、上の歯が2本生えてきます。 - 全身の発達:
腹ばいをすることができ、座ることもできます。 - 手の機能:
全体の手と親指で物をつかむことができます。
●離乳食後期の食育計画・カリキュラム(9ヶ月~11ヶ月)
- 離乳食後期|9~11ヶ月頃の目標:
- 歯茎で食べ物をつぶす
コップから飲むことができるようになる
手づかみ食べの楽しさを味わう - 離乳食後期|9~11ヶ月頃の活動内容:
- 運動機能:
前歯で食べ物の量を調節し、舌で食べ物を奥歯に運ぶことができます。唇を閉じて咀嚼し、ほおを膨らませて食べることができます。下顎も動かせます。 - 離乳食の与え方:
手づかみ食べを許可し、食材の感触を体験させます。食べ物をつかんでつぶし、飲み込むことを練習させます。 - 離乳食の調理法:
熟したバナナのような固さにします。形を保ちつつも歯茎でつぶせる程度にします。
また、5ミリ程度の大きさに切ると手づかみ食べしやすいです。
味付けはカツオ昆布だしや煮干しだしを使います。
- 離乳食後期|9~11ヶ月頃の発達の目安:
- 歯の状態:
上の歯が4本、下の歯が2本から4本に増えます。 - 全身の発達:
つかまり立ちをしながら横に歩くことができます。 - 手の機能:
親指と人差し指で物をつかむことができます。
●離乳食初期の食育計画・カリキュラム(12ヶ月~18ヶ月)
- 離乳食完了期|12~18ヶ月頃の目標:
- 奥歯で食べ物を噛む
エネルギーの大部分を食事から補える
手づかみ食べやスプーンやフォークを使って食べる
自分で食べる喜びを味わう - 離乳食完了期|12~18ヶ月頃の活動内容:
- 運動機能:
口唇や口角を自由に動かせ、奥歯で噛むことができます。基本的な咀嚼運動が完成します。 - 離乳食の与え方:
スプーンは重要ですが、手づかみ食べの発達を重視します。ストレスをかける援助は避けます。背中や足裏を安定させ、足は地面につけます。 - 離乳食の調理法:
歯茎でつぶせる程度の固さ、例えばバナナのような固さにします。
手づかみしやすい1センチ程度の大きさに切ります。
また、スティック状にすることもあります。
味付けはだしを中心にし、調味料は風味付け程度にします。
- 離乳食完了期|12~18ヶ月頃の発達の目安:
- 歯の状態:
歯が生え揃ってきます。 - 全身の発達:
歩くことができるようになります。 - 手の機能:
スプーンに興味を持つようになります。
■0歳児クラスの食育まとめ~食べる意欲を育てる土台!
0歳児さんは、自分で食べたいと思う気持ちを育てていくことが基本でありベースです。
個人差が大きい時期なので、無理強いせず、個々のペースにあわせて、一歩ずつ進めていく事が大切です!
丁寧な関わりを意識して、食育計画を立てて見てくださいね。
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