保育士が本気でオススメする子どもの体幹を鍛えるおもちゃまとめ
この記事では、子どもの体幹を効果的に鍛えるおもちゃや、遊びを紹介します。
何もない所なのに、足が絡まってよく転ぶ…
立っていもなんだか姿勢がフニャフニャで力がない、安定しない…
そんな子どもが身の回りいませんか?
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
保育園で勤めていると、
いろんな運動やスポーツ、何をしても安定感のある子も居れば…
一方でよく転ぶ、当たり負けしてしまう、軸がブレブレ…
座っても姿勢を保つだけで疲れて、フラフラ体が動き話にも集中できない…という子がいます。
もしかしたら体幹が鍛えられてないのかも。
保育園や幼稚園といった幼児期で大切なのは、小学校に上がってからどんなスポーツ、運動にも挑戦していけるように、体のしっかりした土台を作っていく事です。
この記事では、子どもが楽しみながら、体感を鍛えられるおもちゃや遊びを紹介します。
■リップスティック(ブレイブボード)
一時期大流行して、品切れになってた超人気アイテム、リップスティック。
その人気も今は落ち着いており、どのショップも在庫は確保されています。
これ、体幹を鍛えるのにめちゃくちゃベストマッチな玩具です。
前進するための推進力を得るために、腰のツイスト運動が必要です。
遊べば遊ぶほど、体幹が鍛えられていく、効果ありすぎの最強おもちゃです。
ちなみに、対象年齢は8歳~とされてますが、
販売元のラングスジャパンの公式サイトの動画(↑の動画)で、5歳くらいの子が普通に乗りこなして遊んでます笑
■トランポリン
単純に視点が高くなるのは、子どもにとってめちゃくちゃ楽しいもの。
抱っこしてほしい、おんぶしてほしいという気持ちの原点ですね。
今までは、高くから見るためには大人の力が必要だったけれど、
トランポリンなら、自分の力で高く跳ぶことが出来ます。
これが、とっても嬉しい、楽しいのです。
実はトランポリンで跳ぶのって、体のバランスを保ち、姿勢を保つのにとても力が要ります。
つまりは、全身の筋肉を使う運動です。
でも…楽しいから、何度でも跳びたい!
子ども達にとっては楽しい遊びです。
でも、それを繰り返しているうちにどんどん体幹が鍛えられます。
効果的なトレーニングにもなるという事ですね。
また慣れてくると、回りながら飛んでみたり…
音楽のリズムに合わせて、テンポよく飛んでみたり…
中には歌いながら跳ぶ子もいて、肺活量も鍛えられます笑
■竹馬で姿勢を保持したまま重心移動
バランス感覚と、体の軸をぶらさずに、姿勢を保持したまま重心移動が必要になります。
体幹のを鍛えるために必要な背筋と腹筋が鍛えられます。
ちなみに余談ですが、年長とかで竹馬が上手い子ですと、
自分の身長以上の高さの足場にする事ができます(マジで)
ちなみに、私の幼い頃がそうでした笑
幼少時から超インドア派の私でしたが、竹馬だけは好きだったんですよね。
竹馬ってコツさえつかめば、どんな高さになっても乗れます。
どれだけの高さに乗れるか…ってのは、ただ単に、恐怖心の問題です。
私は馬鹿だったため高い所が好きだったので、高ければ高くなるほど、面白かったんです笑
●乳児クラス(1歳児、2歳児~)ならパカポコ(缶ぽっくり)もおすすめ
必要とされる動きは、竹馬と似ていますが、こちらは比較的簡単です。
私の勤める園では2歳児クラスから遊びますが、1歳児クラスの後半の子も乗れる子は乗れます。
「缶ぽっくり」や「パカポコ」と呼ばれています。
これもバランス感覚と姿勢の維持が必要です。
姿勢を保ったまま、腕に力を入れて、足の動きと連動させる…
コツをつかむと、走ったり段差を上がれたりしますが、
慣れないと引きずるようになったり、上手く進めません。
●バランス感覚とリズムが必要な「三角馬」
パカポコはもう卒業したけど、まだ竹馬は怖くてできない…
と言う時には、三角馬などが楽しいです。
体の中心軸をぶらさず、重心移動だけで動かします。
慣れてくると、手を離して進むこともできますよ!
■ストライダー(バランスバイク)
いわゆる、ペダルなし自転車です。
自分の足で地面をけり、推進力を得ます。
対象年齢は2歳~。
進むのも止まるのも、自分の足の力で制御します。
上手く地面を蹴れば、勢いのみで進みますが、左右のバランス感覚が悪いと転倒します。
曲がるには体重移動が必要になります。
繰り返し遊ぶことで、自然と体幹が鍛えられ、バランス感覚が身につきます。
■ホッピング
ホッピングは、ペダルに足を乗せて跳ねる、全身を使った遊び。
子どものバランス感覚と運動能力を鍛えます。
ちなみに、上手くなってくると、
回数を競うだけでなく、坂道も進んだり、段差を飛び越えたりと…
どんどん遊び方が大胆になっていきます笑
楽しみながら、体幹が鍛えられる玩具です。
●ホッピングの亜種・強化「ゾインゴボインゴ」
ホッピングににてるけど、ちょっと違う…
ラングスジャパンの「ゾインゴボインゴ」をご存知ですか?
バランス感覚と体幹を鍛えられるというのは同じですが、
空気の入ったボールで跳ねる感覚が、ホッピングとの違いです。
あと、多分こっちのほうがカロリー消費が大きいと思います笑
ホッピングは外でしかできませんが、
ゾインゴボインゴは、部屋の中で遊ぶ子もいます笑
■なわとび
これも全身運動にピッタリな遊びです。
腹筋と背筋の両方を使う上に、足の筋肉めちゃめちゃ負荷がかかります。
また、同じ姿勢を維持したまま飛び続けるため、長時間飛べば全身トレーニングになります。
効果的にインナーマッスルを鍛え、集中力、バランス感覚も養える。
やってみれば分かりますが、足の上げ下げってめちゃめちゃ力がいります。
年長児になると、なわとびの上手い子が2~3人出てきて、
遊びの時間、ずっーと飛び続けて競い合ってる姿も…大人より体力あります笑
●なわとびの選び方ポイント(はじめての幼児向け&慣れてきた子向け)
実はなわとびにも、種類があります。
保育園に通う幼児にピッタリなのは、ひもが太めの、綿ロープのものです。
その理由としては、ロープ自体にある程度重みがあるからです。
ロープの重みを感じながら回しやすく、重さゆえ遠心力をつけやすく安定しやすいからです。
子ども向けは、軽い方がいいじゃないか?と思うかもしれません。
もちろん、回すコツを掴んでいて、自分だけの力でなわを上手く回せるなら、軽い方が疲れにくいです。
ただ、初めてなわとびに触れる幼児期の子どもですと、
縄を回すために必要な腕の固定、手首のスナップなどが、つかめていません。
その点、ロープに重みがあるほうが、いったん回しだすと安定しやすいです。
なので、初心者(初めての子ども)こそ綿ロープがいいという理由があります。
逆に、完全にコツを掴んで、自分の力で回せるようになれば、
ビニールのロープのほうが軽いので疲れにくく、長い時間、跳べます。
また、素早く回すこともできますし、二重跳びなどもしやすいです。
■フラフープ
これもツイスト運動とバランスが必要な、体幹を鍛えるおもちゃの鉄板です。
そして、紹介しといてなんですが、あつみ先生、フラフープできない人ですwwww
マジで子ども達のほうが上手いです。
■バランスボール(ポップンボール)
子どものためにバランスボールを用意する時は、サイズに注意しましょう。
大人用のものは大きすぎます笑
子ども用は45センチ程度になります。
乗って遊んだり、ジャンプして遊ぶことで、
腹筋や背筋鍛えられるうえ、バランスをとる力も求められます。
体幹が鍛えられると、姿勢もよくなります。
■Yフリッカー(体幹・ツイスト運動)
こちらも対象年齢6歳以上となり小学生むけですが、
ぱっとみ、キックボードをイメージする運動アイテムです。
見た目的には、キックボードが二股になってるだけですが…
一番の違いは、足で地面をける必要がないという事です。
具体的には、リップスティック同様、上半身のツイスト運動のみで推進力を得ます。
リップスティックデラックスのように、体感を鍛えるのに最適な玩具です。
■「バランスウォーカー(スラックライン)」でつなわたり
木や柱などに固定するだけで、綱渡りがができるものです♪
集中力、バランス感覚、体幹が鍛えられるガチ勢のためのおもちゃ?です笑
■バランスウォーカーを取り付けて遊ぶ動画
場所を探す必要はありますが、手軽に遊べますよ♪
■公園の「固定遊具&アスレチック」で体幹をどんどん鍛えよう
体幹を鍛えるおもちゃって、別に購入するものばかりではありません。
いろんな公園に、足を運んでみるというのはどうでしょうか。
子どもって、いっつも同じ公園…よりも、
いろんな公園を巡って、お気に入りの遊具がある公園を見つけるほうがいいです。
好きな遊具を、たくさん繰り返し遊ぶ事で、自分の体で出来る事、ひとつひとつ、身に着けていっています。
子どもって初めての公園ですと、どんな遊具でも進んで挑戦します。
いろんな遊具やアスレチックで遊ぶことで、全身のいろんな筋肉が、総合的に鍛えられていきます。
また、歩く事は非常に大切です。
遊具を使わなくとも、公園にいくまで、歩いてみましょう。
あと余談ですが、親子のお散歩が超楽しくなるアイテム、
「お散歩ビンゴ」も紹介しておきますね♪
上記のバナーより「お散歩ビンゴ」の紹介記事に飛べます♪
●おもちゃを使わないあそび「ケンケンパ」
けんけんぱ の遊びをしたことがありますか?
単純ですが、けんけんぱの遊びって、やってみると足がすごく疲れる事に気づきます。
本来人間って、二本の足でバランスとってるので、ケンケンは難しいです。
ケンケンでバランスとって進みつつ、サっと両足着地に切り替える…体幹を鍛えるのにピッタリの遊びです。
床にテープを貼って、マルをつけたり、
公園の地面に描くだけですぐに遊べる遊びです。
歌やリズムに合わせて、テンポよく跳ぶのが定番です♪
■山を歩こう、登山散歩を楽しむ
おもちゃや、遊び方とはまた違いますが、
登りにくい山道のお散歩も、非常におすすめです。
山道って、ゴツゴツして歩きにくかったり、
ぬかるんでる場所が合ったり、傾斜が急に変わったり…
と、非常に歩きにくく、しっかりと足に力を入れて踏ん張る必要があります。
また、自分で咄嗟にバランスをとる事も求められます。
大人にとっては当たり前ですが、子どもにとっては難しいもの。
無意識に、体と体幹が鍛えられていきます。
さらに、単純に季節の自然を、全身で感じられるのが一番面白いです。
また、非常に体力面の向上も見込めます。
■あえて、裸足(はだし)で外遊びをすると、体幹が鍛えられる。
おもちゃでも、遊びでもないのですが、大切な事なのでこれも伝えておこうと思いますね。
実は「裸足(はだし)」で外遊びをしてみる、というのも、めちゃくちゃ体幹を鍛えるのに効果的なんです。
保育園によっては、はだし保育を日常的に取り入れていたり、そういった時間をとっている園も、実は多くあります。
足の裏で、直に地面を踏みしめる感覚があるため、
砂の上、草の上、泥の中、岩、床の素材であるコンクリや木材など、それぞれの違いを感じる事が出来ます。
その違いによって、足の力の入れ方も、変わってきます。
さらに、園庭に築山があったり、段差、坂道などがあれば、さらに体の力の入れ方など、柔軟な対応が求められます。
子ども達の成長期の体に、いろんなパターンの力のかけ方、踏ん張り方、踏みしめ方、など、様々な刺激が加わります。
それによって、ただ遊んでいるだけで、ただ、歩いて、走っているだけで、体幹が鍛えられて、体が強くなり、健康で元気に育ちます。
それほど、裸足(はだし)保育には、子ども達にいい影響があるのです。
■子どもにとって、歩くこと・体を動かす事は最強のソリューションである。健やかな成長につながる
■この項目を動画で見る場合はこちら
●子どもが歩くことの大切さ、体幹と足腰が強くなり元気に過ごせる
体と脳みそは本当の意味で繋がっています。
どちらか片方だけを極端に鍛えても意味がありません。
保育園で様々な子どもを見ていると感じるのですが、
- 1歳すぎた頃から毎日、手を繋ぎ歩いて登園していた子と…
- 2歳を過ぎても歩きたくないと、泣いてベビーカーに乗りたがる子と…
数年後…幼児クラスになってからの差は圧倒的、歴然としています。
生活面の自立をはじめ、運動面、身体能力、
話を聞く態度と姿勢、またしっかり食事が出来る…
体が出来て、体力がついてくると、全ての能力が総合的に引き上げられます。
底上げ…という表現がピッタリですね。
■体づくりは、子ども自身が意欲的に取り組める土台づくりです。
これは、私が見てきた統計に過ぎないのですが、
頭の良い子、賢い子というのは、押しなべて運動も出来る子が多いです。
バランスをとる事え鍛えられるインナーマッスル。
体幹を鍛え、姿勢が良くなる事で血流が良くなるので疲れにくくなり、集中力が増します。
小学校に上がってから、学ぶための器が出来上がります。
体幹は体のコアであり運動するための土台であり、
また今後、学びを得ていくための、すべての基礎、土台となります。
早期教育、英才教育など流行ってますが…
保育園や幼稚園の時期の体と言うものは、まだまだ未発達、成長途中です。
中には、歩くのも左右にフラフラ、しょっちゅうこける、バランス悪い子がいて…
じゃあスポーツやらせよう!という単純な考えで、教室やクラブに通わされる事もあるようですが…
そんな状態で、いきなり、本気のサッカーだの柔道だのをやらせても、
掛けた時間ほど、得られる効果は薄いです。
体の軸、基礎が出来ていないのに、それ以上の事を求めると、
現状よりも、さらに運動嫌いになる鉄板コースです。
それなら、まずは先に体の土台を作るほうがいいです。
どうせなら、楽しみながら身につけていきたいと思いませんか?
それを助けるのが、今回の記事で紹介したおもちゃ達です。
体を動かすのって楽しい!気持ちいい!
と感じる機会をたくさん与えるほうが、未来の可能性は、どんどん広がっていきます。
●基礎が固まると、どんなスポーツにも勉強にも挑戦できる。
体を動かすのって楽しい!という経験をたくさん繰り返していく事で…
これから出会う、いろんなスポーツ、運動に対して、抵抗感をなくし、
なんでも挑戦していこうという気持ち的な準備にもなります。
ちなみに強要したり、過度に結果を求めすぎると、逆に運動嫌いになります。
楽しめる遊びを見つけてあげるために環境を整えるのが、保育者、保護者など大人の役割になります。
環境を整えれば、子どもは自発的に環境に関わります。
意識的に体を動かす機会を作り、促してあげましょう。
特に保育園や幼稚園に通う時期は、小学校に上がり体が出来てくる時に向けて、
これからどんなスポーツにでも、勉強にも挑戦していけるように、体の土台、基礎をかためる方が大切です。
■他のオススメ記事
→幼児期の子どもに「早く走る方法」を教える
→知育おもちゃ「モンテッソーリ教具」を一覧にして紹介
→英才教育や早期教育ってどうなの?メリットデメリット
コメント