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叩く、倒す、噛みつき、子どもの攻撃性の対応と関わりについて

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叩く、噛みつき、突き飛ばしておす、子どもの攻撃性について解説

相手が何かしたわけではないのに、叩いたり、押して倒したり、噛みついたり、
おもちゃを投げつけてみたり壊してみたり…という行動を、繰り返してしまう子がいます。
子どもの攻撃性についての対応と関わり、また、してあげられる環境設定について、お伝えしています。

こんばんは!
男性保育士のあつみです。

この記事では、叩く、噛みつき、倒してしまうといった、
攻撃的な行動、危害を加えてしまう子ども対しての関わりや、整えてあげる事のできる、環境設定についてを、お伝えしています。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]前述しておきますと、あつみ先生の経験に基づき書いておりますので、解釈や対応に、正解・不正解などはありません
そこんとこ、よろしくどうぞです。[/ふきだし]

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この記事を書いた人

あつみ先生

保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら

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■子どもが周りの友達に攻撃してしまう理由

多くの子どもと関わっていると、友達の事を叩いてしまったり、
倒してしまったり、噛みついてしまったり、攻撃的な行動を繰り返す子も、中にはいます。

表面的な事だけを見れば、ただ単に、乱暴で、好ましくない行動をとる子ども…
と映るかもしれませんが、

子どもが行動を起こすのって、何かしら理由があります。
その理由は、しっかり分析していく必要があるのですが、下記のような例があります。

  • 友達が大声を出していてうるさい
  • 友達が泣いていてうるさい
  • 友達の声が高くて、頭に響いて不快
  • 友達の服の特定の色が気に入らない、赤色が眩しくて嫌
  • 相手が眼鏡をかけているのが気になる
  • 目の前の友達が邪魔だからどいてほしい

咄嗟にでてしまう攻撃というのは、
基本的には、上記ような、特定の理由による、

  • 【不安】
  • 【不快】
  • 【イライラ】
  • 【気に入らない】
  • 【怖い】

といった感情が理由です。
このような感情を、解消したいがため、
一番簡単に、解消できる方法である【攻撃】を選んでしまいます。

もちろん、上記の項目の理由は一例でしかなく、
子どもによって理由は全く違います。

そして、その感情からくる気持ちを、コントロールできない、
また、コミュニケーションの取り方が分からない、独特だったりで、上手く関われず…

その結果、噛みついたり、叩いたり、髪の毛を引っ張ったり、
相手との関わり方、距離感が分からないため、
傷つけてしまう、ということがあります。

危害を加えてしまう本人にとっては、
不安を落ち着かせるための一種の行動でもあります。

そして、悪い事、だめなことというよりも、
コミュニケーションの方法ひとつである場合もあります。

…どっちの場合であれ、叩いたり噛んだりといった事は、
好ましくない行動と、とられてしまいますね。

●どんな子が攻撃的になりやすい?

傾向としては、刺激が入りやすい子が、
【特定の条件】【気になってしまうポイント】などが、
気になりすぎてしまい、過敏になって、気持ちを抑えきれず…
というパターンが多いと感じています。

●子どもを観察・分析して「攻撃的になる状況とパターン」を知る

よく、子どもを観察していないと、
上記の【特定の条件】【気になってしまうポイント】を見極めるのは、難しいです。

そのため、「どういう状況で攻撃的になってしまうか」を、
見極められていない大人や保育者にとっては、

  • 「相手は何もしてないのに、突然危害を加える子ども」
  • 「常に目が離せない警戒すべき、放っておいたら怖い子ども」

になるのです。

「どういう状況で攻撃的になるか」を分析できてなおかつ、
対応策が出来ない限り、好ましくない行動を、繰り返してしまう子ども、
という事にされてしまいます。

●子どもの攻撃性がもたらす悪影響について

基本的には、いい影響はありません。

  • 周りの子ども達が怖がって避けるようになる
  • 余計にコミュニケーションが取れなくなる
  • 保育士もその子から目が離せなくなる=他の子を見れない
  • 子ども自身が、悪い評価を受けてしまう

■成長に伴い改善していく可能性

特に乳児クラスですと、
まだ思い通りに体を動けないから、走ろうとして結果として友達にぶつかったり、
友達の手を踏んでしまうと言った、偶発的な危害を加えてしまう事はあります。
ただ、それって、別に悪意とか敵意があるわけではありません。

そして、物を壊すのが楽しい時期というのは、子どもには必ずあります。
敵意や怒りなどはなく、単純に、壊れる様子が面白いからという理由で、
友達が頑張って作ったブロックや積み木を叩いて壊してしまう事があります。

また、単純に、気持ちの伝え方や表現などを、
相手への攻撃でしか表現できない、それしか方法を知らないという可能性もあります。

友達の持ってるおもちゃがどうしてもほしいから、
押し倒してでも、自分が手に入れたい…
そういった理由であれば、成長に伴い、解消していきます。

言葉で伝え、やりとりをする、
コミュニケーション、関わり方などを、成長と共に、学んでいきます。

 

■攻撃的な行動をする子どもへの対応について

攻撃的な子どもの対応とかかわりを解説

危害を加えてしまう子どもも、
まわりの子ども達も、嫌な思いをしないする事が必要です。

  • 保育環境を整える
  • 一人の時間を作ってあげる
  • 別の発散方法を伝えていく

その子どもをよく観察して、
「どういう状況で攻撃的になるかの条件」を分析できているのであれば、
可能な範囲で、環境を設定してあげましょう。

1人で落ち着ける環境や、時間を作ってあげて、
集団から離れて落ち着けるようにしてあげる事が必要です。

仲間外れはかわいそう…という考え方もありますが、
必ずしも、集団の中に、無理して居るという事が、いいとは限りません。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]余談ですが、
私も一人の時間がないと、
爆発してしまう人です笑[/ふきだし]

また、友達を叩いたり、押したりと言う行動を、
別の方法で発散できるよう、伝えるのもいいです。
走ってみる、ボールを壁に投げる、
大声で叫んでみる…など、友達に直接危害を加えるよりマシです。

基本的に運動など、体の動作が伴えば、
気持ちもリセットしやすいです。

●攻撃的な行動繰り返してしまう場合

前述しましたが、他人を攻撃することが、
イライラや不安を解消する手段になってしまった場合は、
特定の子だけに危害を加える…という事になる事があります。

特定の子に対して、攻撃にすることで、

  • 【この子は叩いても反撃されない】
  • 【この子は突き飛ばせば必ず泣く】

などの反応を求めて、やってしまうことがあります。

また、それによって、いわゆるストレス解消になる…
と、学習してしまっている、そういった状況になっている、と言う事です。

ストレスや緊張、不安が高まるほど、
この頻度は増えるために、根本的な原因を突き止め、
なんとか解消する手段や、別方向に気持ちを向ける方法を、考えていく必要があります。

 

●情緒的な満足と、安心感が大切

もちろん、危害を加えずに済んだら、
情緒的にも、満足感を感じてもらう事は大切です。
褒めてあげたり、スキンシップをしてあげる事で、
緊張感もほぐれますし、安心できます。

●環境調整のPDCAサイクル

ただ、どれだけ観察、分析しても、
なかなか「どんな状況で攻撃的になるかの条件」の、
パターンがつかめない場合もあります。

環境を改善調整を繰り返し、分析を続けるか、
薬の服用なども含めて、対応を考えていく必要があります。

 

■余談・担任が変わり激減した噛みつき

環境設定の大切さ

すぐに噛む、叩く、押すといった行動が目立つ子がいました。

どうやら、友達の大声や、うるさくしていると耳障りな様子で、
大きな声を出す子が居ると、わざわざ叩きに行ったり、押し倒したり、
また、近くにいる場合は、噛みつくなどの行為が目立つ子でした。

そういう場面が非常に多かったため、
担任もピリピリしていて、常にその子を見張っている状況です。
しかもビックリした時に、素でガチで叫んでしまう傾向のある先生でした。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]マジで、子どもの泣き声よりも、先生の叫び声のほうがビックリする。
しょっちゅうガチで叫ぶのはやめてほしい。[/ふきだし]

常にその子をマークして、目を光らせているようでした。

しかし、次年度は進級担任が変わり、保育もガラッとかわります

常にマークされていた前年度と違い、
新しい先生のもとで、おおらかに見守られるようになりました。

その子も、友達とだんだん、楽しく遊べるようになってきました。
すると、そこでピタッと噛みつきがとまり、トラブルの頻度は激減しました。

もちろん、成長も伴い、解消していく事もありますが…

前年度は、要注意な子として常にマークされていて、
その子もにプレッシャーがあったのかと思います。

保育士である大人が、常に見張る事で、
緊張感が、お互いにものすごく負担になっていたため、
それが悪循環になり、トラブルが多かったのではないか…
と、私は考えております。

新年度になり、担任も環境も変わり、
緊張感やイライラ、不安が解消されたからこそ、
トラブルも減ったのではないか、という事です。

保育者の関わり方ひとつ、それもまた、環境と言うものです。

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