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2歳児の「つもり・見立て遊び」と「ごっこ遊び」の違いとは?

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2歳児のつもり見立て遊びの大切さ重要性と、大人の配慮、かかわりについて

2歳代からよく見られるようになる、「つもり」「見立て」遊び。
これが発展すると、想像力をフルに使って、イメージを広げて遊べるようになり、
友達とイメージ、世界を共有して「ごっこ遊び」が楽しめるようになります。

こんばんは!
男性保育士のあつみです。

2歳前後から、子ども達の遊びが広がり、
「つもり」「見立て」遊びが見られるようになります。

つもり、見立て遊びは、
子どもの想像力、イメージを育てるだけでなく、
そこから繋がるごっこ遊び、
友達との関わり方を学んでいくために、重要で大切なものです。

■関連記事:おおむね2歳の子どもの発達と特徴とは?(旧保育指針より)

この記事では、2歳頃の子ども達の「つもり」「見立て」遊びを、
もっと広げて楽しみ、「ごっこ遊び」に繋げていけるような大人の配慮や、
適したおもちゃの選び方&考え方を、お伝えしています。

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この記事を書いた人

あつみ先生

保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら

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■子どもがやってみたいと思う経験

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子どもが「つもり」「見立て」遊びをするためには、
そもそも、子どもがやってみたい、
してみたいと思う経験がないと、出来ません。

1歳代の頃は、大人の行動や、している事を単純に真似する事を楽しんでいましたが、
2歳代になってくると「つもり」「みたて」遊びを非常によくするようになります。

積み木を車や電車に見立てて、動かして遊んだり…
コップに何も入ってないのに、あるように飲んでみたり…
ブロックを携帯電話に見立てて「もしもし…」

本物がなくても、イメージの世界を広げて、楽しむことが出来ます。

●「つもり」「見立て」遊びと「ごっこ遊び」の違い

  • 「つもり」「見立て」遊びとは
    そこに実物が無いのに、さもあるように、イメージ、想像して遊ぶことです。
    コップがあるだけで、ジュースが入っているように振る舞って、飲むマネをしたり…
    子どもにとって、積み木がひとつあれば、
    それが電車にでも、救急車にでも、飛行機にでもなります。
    これが「つもり」「見立て」遊びです。
  • 「ごっこ遊び」とは
    ごっこ遊びは「つもり」「見立て」の発展であり、延長にあります。
    ごっこ遊びになると「つもり」「見立て」に加えて、
    その遊びの世界・イメージの中に、「設定」が生まれます。
    設定にもとづき、運転手になりきったり、おかあさんになりきったり…
    「なりきり遊び」が出来るようになります。
    また、友達と一緒に「世界・イメージ」を共有して、
    同じ設定のもとで、遊ぶことが出来るようになります。
    これが、ごっこ遊びです。

 

■「偉大なる模倣者」と呼ばれる2歳児

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2歳児って、考える力、伝える力が認識能力、
言語能力が目覚ましい勢いで発達する時期です。
そして、個人差が非常に大きい時期でもあります。

大人の行動をよく見ており、
自分で出来る事をなんでもやってみたくなる時期でもあります。

料理、洗濯、掃除、買い物、
赤ちゃんのお世話、先生のマネ…
なんでもマネしたがります。

食事の配膳もしたいし、ほうきを使ってみたいし、
服をたたんでみたいし、お買い物もしてみたいし、
自分で扉を開けたいし、カギもしめたいし…

大人のしている事の全てが、
とても心惹かれる、魅力的な事なのですね。

2歳児は「偉大なる模倣者」と呼ばれています。

この時期に芽生え始める、

  • 「ああしたい」
  • 「こうしたい」

という思いは、成長していくための大切な気持ちです。

周りのすべての出来事や、関わる人達が、
キラキラと輝いて見える、そんな環境を作ってあげたいですね。

■「つもり」「みたて」から「ごっこ遊び」へ

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実物が無くとも、代替品で、
自分でイメージして世界を作り遊べる…
また、その世界を共有できる友達同士で集まり、
そこに役割が生まれれば、ごっこ遊びに発展します。
友達同士の繋がり、他者との関わりが学べるようになってきます。

また、ごっこ遊びが出来るという事は、
自分以外のもの、他者の気持ちというものも、
少しずつ、感じられるようになってきているという事でもあります。

イメージ、想像力を育てていける、大切なものです。

■1歳児と2歳児のおもちゃの違い…分かる?

子どもの発達に合わせた、
年齢に適したおもちゃというものがあります。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]例えば、ままごと遊びを想定したおもちゃの例をあげてみますね。[/ふきだし]
●1歳児のお部屋に多いままごとのおもちゃ

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●2歳児のお部屋に多いままごとのおもちゃ

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一見、1歳児のままごとセットのほうが、
なんだか果物や野菜もあるし、ままごとも遊びやすそう…と思いませんか?
私も昔はそう思っていました。

でも、発達に合わせたおもちゃ…という観点で考えると、
1歳代ですと、まだ見立てやつもり遊びが、出来ない子が多いです。

そういった子ども達が遊ぶのであれば、
具体的な造形のままごとセットのほうが、遊びやすいと言えます。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]見立て、つもり遊びがまだ出来ない子ですと、
これはりんご、これはトマト、これはニンジン…
など、はっきりと分かるほうが、遊びやすかったりします。[/ふきだし]

逆に、2歳児クラスになってくると、
多くの子が、見立て、つもり遊びができるようになってきます。

見立て、つもり遊びが出来るようになった子が、
もっともっと遊びを広げていくためには、
具体的な造形のおもちゃがあると、逆にその遊びに縛られてしまいます。

そういう時には、上記のような、

  • 「なんにでも使える」
  • 「なんにでもなる」

こういったおもちゃを用意することで、遊び方がぐっと広がります。

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私の勤める園の2歳児の部屋のおままごとコーナーであれば、
意図して、具体的なものは置いてません。
(お皿やコップはありますが)

チェーンリングや花はじき、
ままごとに使うための積み木やブロック、
空のペットボトルなど…

なるべく”プレーンなもの”を沢山用意しています。
ただ、それでも問題なく、

  • 「焼きそば」
  • 「たこやき」
  • 「ぎょうざ」
  • 「カレー」
  • 「ハンバーグ」等々…

子ども達の好きな食べ物、メニューを自分たち自身で考え、表現しています。

[char no=7 char=”かなみ先生”]…あぶらっこいもんばっかりだね[/ふきだし] [char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]なんか不意に思いついたのが上記のメニューだったんだ…
でも子ども達大好きなんですよ…[/ふきだし]

もしこれが、上記で示した1歳児向けのおもちゃのように、
具体的に形が決まっている物だったら、
「リンゴ」は「リンゴ」にしか、なり得ませんし、
「にんじん」は「にんじん」以上には、なりません。
つまり、それ以上遊びは広がりにくくなるのです。

子どもの発想によって、
何にでも見立てられるものを、意図して置いておく事によって、
こどものイメージ、想像力も育ち、
遊びも広がり、どんな遊びでも出来るようになります。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]私はチェーンリング大好きなんですよ!
いろんな表現が出来るから…
ラーメンになるときもあれば、ヘビにだってなるときもあります。
何にだってして遊んじゃうのが子どもです。[/ふきだし]

遊び方を増やしてあげる、
イメージ、想像力を育てていく…という目的があるのであれば、

何にでも見立てられる可能性のあるおもちゃのほうが、
「発達に合っている、適している」と言えます。

もちろん、子ども達って、あるおもちゃを使って遊ぶので、
本人たちは意識はしていないでしょう。

でも、子ども達の周りの、環境を整えてあげられるのは、
大人、保育者しか居ません。

あなたが意識する必要がある、と言う事ですね。

■上記で紹介したおもちゃ一覧

■大人がの配慮と関わりについて

模範となる…という言い方は堅苦しいですが、
子ども達が、先生の姿を見て、やってみたい、マネしてみたい!
と思える保育士でいれるよう、意識しておく事です。

[char no=7 char=”かなみ先生”]何も意識してなくても、
本っ当に大人の事をよく見てるけどね。子どもって。[/ふきだし] [char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]こんなこと教えたっけ!?
子どもの前で見せたことあるっけ!?
ってことを、遊びの中でしてるから面白いですよね。[/ふきだし]

そして、丁寧に関わる事が大切です。
大人同士の関わり、たとえば職員同士であったり、
地域の人に対しての対応であったり、
常に子ども達に見られているという意識で、過ごしましょう。

また、丁寧で豊富な言葉を使う事も大切。
大人の言葉遣いって、そのまま子どもがコピーしちゃいます。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]ちっちゃい子どもでも、
おもっきり関西弁使ってて笑っちゃいますね笑[/ふきだし]

●大人があこがれの対象

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子どもの傍に居る大人が、
子どもにとって、真似したい!というように思える、
魅力的な大人でなければいけません。

子ども達に直接かかわる大人であるあなたが魅力的である事が、
子どもたちの世界を広げ、遊びを広げ、豊かにしていく事になります。

発達を助けていくためには、
大人であるあなた…人的環境も、とても大切なのです。

●ノリがいい2歳児の遊びを広げるために

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2歳児って、非常にノリがいいです。

保育者のたった一言で、
世界が一気に広がり、イメージ、遊びが広がります。

  • 「ここオバケのおうちかも!」
  • 「この穴、ねずみさんいるんじゃない?」
  • 「これ、なんの音?オオカミの足音?」

この声掛けひとつが、たった一言が大切です。

心惹かれる物事があり、楽しそう!
と思えば、すぐにその気になって、のめりこみます。
その気持ちを、歌ってみたり、踊ってみたり、全身を使い表現します。

そして、友達が盛り上がってると、伝染して自分も楽しくなるし、
笑いたくなるのです。

友達と遊ぶ楽しさを感じられるようになってくるのも、
この時期なのですね。

見立て、つもり遊びが出来るようになってくると、
次第にごっこ遊びに発展していきます。

[char no=5 char=”涼しいあつみ先生”]子ども達と同じ世界で、
一緒になって楽しんでみましょう♪[/ふきだし]

■次の記事:おおむね2歳の子どもの発達と特徴とは?(旧保育指針より)

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