おおむね2歳の子どもの発達と特徴

保育所保育指針の新旧の両方を参考にして「おおむね2歳の子どもの発達と特徴」について書かれている内容を分かりやすいようにまとめました。
保育の目標やねらい、内容を決める際の参考にしながら実際の子どもの姿と照らし合わせて考えていきましょう。

こんばんは!
男性保育士のあつみです。
2歳の発達と特徴について。
2歳になってくると歩けるようになったり、大人との関わりがより増えて、他者の顔色を見てみたり、大人の真似をして遊んだりしてきますね。
自分でやりたい欲求も高まってくる時期。
■関連記事:2歳頃からみられる「見立て・つもり遊び」
でも、一人ですべては出来ないから、葛藤のある時期ですよね。
工程の最後やひとつだけでも子ども達にしてもらい「自分でできた!」という体験をたくさんしてもらいたいものですね。
新しい保育指針の第二章では、子どもの発達や、発達過程のみ書かれており、ねらいや内容は記されていません。
この記事では、新指針と、旧指針の両方を参考にして、おおむね1歳3ヵ月~2歳未満の子どもの発達の特徴について、記録していきます。
この記事を書いた人

あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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●新保育所保育指針 おおむね2歳の発達の特徴
- 基本的な運動機能がどんどん伸びていく。
- 指先の機能の向上。
- 食事や、衣服の着脱、排泄などを自分でしようとする。
- 語彙の増加
- 自己主張が強くなり、自我が育つ
- 模倣やごっこ遊びが増えてくる。
●旧指針内容の2歳児の発達の特徴より
- 身体の成長発達は、次第にゆるやかになっていく。
- 一歳の時期に、基礎のできた歩行能力がさらに上がっていく。
伴い、走る、跳ぶなどの運動が出来るようになってくる。 - 発声、構音機能がどんどん発達していく。
少しずつ、明瞭になって来て、大人でも聞き取れる言葉になってくる。 - 語彙が増加し、生活していくため、必要になってくる言葉を覚えるため、
自分の欲求を、発声で伝えることが出来る。 - 身体と言葉の発達に伴い、活動範囲がされに広がる。
また、友達との関わりが生まれてくる。 - 感染症に対しての抵抗力が増してきます。
とはいえど、やっぱり病気が多い時期であります。 - 新しい体験を望み、それを友達や保育者と共感したいと思い、
いろんな表現で伝えようとし、一緒に楽しもうとする。 - 楽しい体験により、感動や喜びを感じ、それが意欲、関心に繋がっていく。
意欲の高まりによって、いろんな体験を通して、
子どもの能力が高まり、またその事に自信を持ちます。 - 自分でやりたい欲求が高まります。
最後まで自分でやりたいという気持ちはあるけれど、出来ません。
大人の助けが必要です。 - 自分一人では出来ない事が、とても悔しいと感じます。
それにより、かんしゃくを起こしたり、反抗したり、
自己主張が強くなったりします。 - 周りの大人の行動が気になり、真似をしたりします。
模倣が多くなり、子どもなりの表現が出来るようになります。 - 象徴機能や、観察力が伸びてきます。
これにより、まねっこやごっこ遊びが出来るようになります。 - 身体がしっかりと動かせるようになってきます。
思い通りに動かせるようになってくるので、踊ったり、
音楽に合わせてリズムをとったり…という事が楽しくなります。
●おおむね2歳の子どもの保育の目標
環境について
しっかりと目の行き届く保育環境で、
子ども達の命をしっかり守り、情緒の安定を目指します。
心身の健康
健康で安全に過ごすために必要な習慣や態度を養います。
信頼感を持つこと
人と関わりあう事で、愛情や信頼感を持ちます。
また、協調性や、道徳性などを培っていきます。
興味関心など
身の回りの出来事や自然に興味を持ち、
感動したり、関心を持ったりする心を育て、
思考力の基礎を培っていきます。
言葉について
日々の生活の中で、人と関わり、
話したり聞いたりしながら、言葉への興味や関心を育てる。
表現など
様々なな体験を通して感じた事を、いろんな方法で表現できるようにしていく。
●おおむね2歳の子どもの保育のねらい
- 保健的で、安全な環境を作る事で、快適に過ごす。
- 子ども達の欲求を、十分満たせるようにして、情緒の安定を図る。
- 食べることを楽しめるようになる。
- 午睡や、休息をしっかりととれるようにすることで、
集団生活の緊張や疲れを、少なくしていく。 - 信頼できる保育者との関係を基本とし、
食事や排泄と言った、普段の生活の中で必要になる
身の回りのことを、自分でしようという気持ちを持たせる。 - 身体を動かせる遊びや、指を使う遊びを楽しんでいく。
- 集団生活の中で、身の回りには、
様々な人がいることを理解し、友達と関わって遊んでいく。 - 身の回りのものや自然、小動物など、実際に触ってみたり、
話を聞いていく事で、興味関心を育てていく。 - 保育士と、言葉のやりとりを楽しむ。
- 日々の生活の模倣をしたり、
いろんな体験を通してごっこ遊びなど楽しんでいく。 - 好きな事や経験したことを、好きな方法で表現できるようになる。
●おおむね2歳未満の保育内容
- それぞれの子どもの発達状況をしっかり把握する。
病気やケガなどは適切に対応する。 - 身の回りの環境は、常に清潔、安全を意識していく。
- 子ども達との信頼関係を築いていくために、
しっかりと子どもの気持ちを理解し受け止めていく。 - 食事を楽しんで行っていく。
また、自分で食べるという気持ちを持って食事をする。
食後のうがいの習慣を身につけていく。 - しっかり休息し、眠れる環境を作る。
- トイレトレーニングをはじめていく。
排泄の自立を目指すために、子どもの発信をキャッチしたり、
保育者からの声かけにより、トイレで排泄できるようにしていく。 - 衣服の着脱を自分でしようとする。
手伝っていきながら、だんだんと一人で着脱できるように。 - 顔をふいたり、手を洗ったり、鼻をふいたりと言う事を、
保育者と一緒にしていく。
だんだんと、自分一人で出来るようにしていく。 - 全身の運動能力が伸びてくる時期のため、
走る、登る、押す、引っ張る、跳ぶなど、
全身運動を取り入れた遊びを保育に取り入れていく。 - つまむ、丸める、めくるなど、指先を使う遊びを、
保育の中に取り入れていく。 - 自分の物、他人のものの区別ができるようになるので、
自分の荷物の置き場所などがわかるようになる。 - 保育者が見守る事で、共同の遊具で一緒に遊ぶ。
- 身の回りの出来事や自然、小動物などに興味を持つ心を持てるよう関わる。
- 生活に必要な言葉を聞き分けられるようになる。
- いろんな出来事に関心を持てるようにする。
- ごっこ遊びを楽しむ。
- 絵本や紙芝居などで、聞く力を育てたり、
繰り返しのフレーズを楽しんでいく。 - 水、砂、土、紙など、いろんな素材に触れて楽しむ。
- 手遊び、歌遊びを通して、リズムに合わせて、楽しんでいく。
以上がおおむね2歳児の発達と特徴になります。
下記の関連記事などで他の年齢/月齢の発達状況などもご参考くださいね!
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