おおむね1歳3ヵ月~2歳未満の子どもの発達と特徴

保育所保育指針の新旧、両方を参考にして、
おおむね1歳3ヵ月~2歳未満の子どもの発達と特徴について、
記されている内容を、わかりやすくまとめてあります。
保育の目標やねらい、内容を決める際の参考にしながら、
実際の子どもの姿と照らし合わせて考えていきましょう。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
1歳児、自分からいろんなものに関われるようになってくる時期で、
一挙一動が、めちゃめちゃかわいいですよね!
大人には解読不能なわからない言葉で、
何故か通じ合ってる子ども同士の会話が面白すぎます。
新しい保育指針の第二章では、子どもの発達や、発達過程のみ書かれており、
ねらいや内容は記されていません。
この記事では、新指針と、旧指針の両方を参考にして、
おおむね1歳3ヵ月~2歳未満の子どもの発達の特徴について、
記録していきます。
この記事を書いた人

あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
■新保育所保育指針 おおむね1歳3ヵ月~2歳未満の発達の特徴
- 歩行の開始
- 言葉の習得
- 運動機能の発達による、行動範囲の拡大
- 見立てなど、象徴機能の発達。
- 周囲への関心や、大人と関わる事に意欲が高まる
●旧指針内容の発達の特徴より
- 1歳3カ月頃から、2歳までに、
歩き始め、手先を使えるようになり、言葉を話せるようになります。 - 身体の発達は落ちついてきて、運動能力がどんどん発達していきます。
だんだんと体つきも、シュっとしまってきます。 - 感染症にかかる事が多くなる。
- 生活空間がどんどん広がってきて、
この時期までに培われてきた大人との関係を基盤として、
目の前の世界に興味を持ち始め、
探索行動が盛んになり、周りの環境に関わろうとする。 - 自発的な探索行動が出来るようになるための、
いろんな行動を身につけていきます。 - つまむ、めくる、通す、外す、殴り書き、転がす
スプーンを持つ、コップを持つなど、
運動の種類がどんどん増えてくる。
これらが出来るようになることで、
子どもは自信を持ち、自発性を持つようになる。 - 大人の言う事が分かるようになってきて、
呼びかけたり、拒否を表す片言を盛んに使うようになり、
言葉で言い表せないことは、指さしや身振り手振りでします。 - 自分の思いを、親しい大人に伝えたいという欲求が、高まってきます。
- この時期には、ボールなどを介して、
大人や友達との、物を介したやりとり、触れ合いが増える。
また、おもちゃの取り合いなども、増えてきます。
おままごとなど、見立て遊びなど、
今後の社会性や言葉の発達に必要な対人関係が、どんどん深まり、
象徴機能も発達してきます。 - 外界への働きかけは、人だけでなく、いろんな物へと広がります。
それらは、大人にとっては、いたずらと感じるかもしれません。
でも、子ども達にとっては、いたずらではなく、いろいろ、試しているんですね。 - 保育者としっかり関わり、交流することが、
友達と一緒にいる喜びにもつながってきます。
情緒面では、大人への愛情、友達への愛情に違いが出てきます。 - 自発性や探索意欲、興味は、大人に受け入れられることで、
どんどん高まっていきます。
●おおむね1歳3ヵ月~2歳の子どもの保育の目標
環境について
十分に養護の行き届いている必要があります。
おだやかに、くつろげる環境や雰囲気を大切にします。
また、子どものいろんな欲求を満たすことで、
安心して過ごし、生活できるようにしていきます。
心身の健康
健康で安全に過ごせるように、
生活に必要な習慣や、態度を身につけます。
心身の健康の、礎を培っていきます。
信頼感を持つこと
大人と関わっていく中で、人に対する愛情や愛着、信頼を育てていきます。
また、自主、協調の態度を養い、道徳性の芽生えを、培っていきます。
興味関心など
自然や、社会の中での出来事に、興味や関心を持ち、
感動したり、いろんな事を感じれるようにしていきます。
言葉について
生活をしていく中で、言葉への興味関心を持てるようにし、
会話を聞いたり、喜んで話が出来るようにしていく。
表現など
いろんな体験を通して、豊かな感性を育て、
創造性の芽生えを培っていきます。
●おおむね6ヶ月~1歳3ヵ月未満子どもの保育のねらい
- 保健的で、安全である環境づくりをして、
子ども達の様子にしっかりと目を配り、
快適に、気持ちよく生活できるようにしていきます。 - 子ども達が安心して過ごせるように、
食べたり、寝たり、排泄などの欲求をしっかりと満たし、
安定した生活が出来るようにしていきます。 - また、甘えたい…一緒にいて欲しい…などの、
依存欲求にしっかりこたえることで、情緒を安定させていきます。 - 様々な食材や、料理に慣れていきます。
食事は楽しい雰囲気の中で…という気持ちを育てていきます。 - 個々の子どもの状況に応じて、
睡眠など、適切な休息が出来るようし、快適に過ごす。 - 子ども達が安心できる保育士との関係を築き、
食事、排泄などの活動を通して、自分でやろうという気持ちを持つ。 - 環境を整えて、身体を動かしてしっかり活動できるようにしていきます。
- また、遊びを通して、子ども達同士の関わりも大切にします。
- 見る、聞く、触るという体験を通して、
外界に対する興味、好奇心、感心などを持っていけるようにします。 - 保育士や大人と、会話のやり取りをすることで、
意思を伝えたり、言葉を使う事を楽しむ。 - 絵本やおもちゃなど、身近なものの環境を整え、
興味を持って遊べるようにする。 - 身近な音楽などに親しみ、踊ったり、リズムを楽しむ。
●おおむね1歳3ヵ月~2歳未満の保育内容
- 子どもの健康状態をしっかりと把握して、異常があれば、適切な対応を行う。
- 子どもそれぞれの発達状況を的確に把握する。
- 清潔感を大切にし、保育室の環境はもちろん、
身体や服も、清潔にしておきます。 - 子どもの気持ちを理解して、受け止めることで、
子どもとの信頼関係を深め、自分の気持ちを安心して表現できるようにする。 - 食事は楽しい雰囲気の中で行う。
- スプーン、フォークなどを使って食事をし、
自分の力で食べようという気持ちを育てる。 - 子どもの生活リズムを、大切にしていく。
昼寝など、しっかりと休息が取れるようにする。 - おむつ替えをこまめに行う事で、
清潔である事の気持ちよさと、大切さを感じさせていく。 - 排泄時間を把握し、(何分に一回とか)声かけなどをして、
トイレに興味を持たせるように関わる。
また、トイレに座る事から練習を始めて、
上手くトイレで排泄できたら、どんどん褒めていく。
(トイレトレーニング) - 温度、湿度などを把握して、適切な衣服で過ごせるようにする。
- 服の着脱に興味を持ち、出来るよう、接していく。
- 食事の前後は、顔や手をしっかり吹いてあげることで、
綺麗にする事の気持ちよさを感じれるようにする。 - 登る、降りる、飛ぶ、くぐる、押す、ひっぱるなど、
身体を使った運動が出来る遊びや、
いじる、たたく、つまむ、転がすなど、手先を使う遊びなどを、
どんどん取り入れていく。 - 保育士にしっかり見守られながら、外遊びや、一人遊びを、十分楽しむ。
- 好きな玩具や道具、また自然物などに自分から関わり、遊ぶ。
- 保育者から話しかけられる事を喜んだり、
自分から話しかけることを、楽しむ。 - 興味のある絵本を、保育者と繰り返し見ながら、
簡単な言葉の繰り返しや模倣をしたりして遊ぶ。 - 保育士と一緒に歌ったり、手遊びをしたり、
リズムにのったり、身体を動かして楽しむ。
■発達や特徴を目安にして関わりを考える
こういった発達の目安というものは、
保育者が書類などを書く際だけではなく、
保護者としてもぜひ参考にしていきたいものです。
もちろん、子どもによって個人差はあります。
(個人差を考慮して、保育指針では「おおむね」という表記がついています)
「まだ出来ない」「もう出来る」という比較の仕方は相応しくないと思いますが、
目の前の子どもの、発達段階を知れる目安となりますし、
これからの関わりを考えていく、材料となります。
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