小児の熱性けいれんのひきつけ発作の対応
熱性けいれんのひきつけ発作は、初めて出会うと、
保育者のほうがパニックになりますね。
小児の顔色が突然悪くなり、チアノーゼになり、
手足を突っ張ったまま、ビクビクと震えだし、
白目になって呼びかけに応じない…
正しい対応を落ち着いて行う事が大切です。
こんばんは!
私は、民間保育園に男性保育士として勤務しております。
4歳児クラスを担任しており、
受け持つ子の中に、熱性けいれんの症状を持つ子がいます。
(多くの場合、4歳児でになる頃には、改善している子が多いですが)
保育所に勤めていると、この症状を持つ子を見る機会がありますね。
初めて見るとビックリして、自分がパニックになり、え!?ど、どうする!?ってカンジですよね。
初めての遭遇は、びっくりするのは当然だと思います。
ベテランの先生は、非常に落ち着いて対応されてて、それにもまた、びっくりします笑
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
■熱性けいれんについて
■熱性けいれんの動画
熱性けいれんの動画です。
この動画は、けいれんの状態や様子をしっかりと伝えるために、撮影されたものです。
初めて、自分のクラスの子どもがこんな状態になると、
パニックになってしまいますよね。
でも、担任だからこそ、落ち着いてください。
ちゃんと対応は必要ですが、熱性けいれん自体は、特に珍しい事ではないのです。
●熱性けいれんはとは?
- 38℃以上の熱がある。
- ひきつけを起こす。
- 脳炎や髄膜炎ではないことが確かめられている。
原因:
良く判明されていないのが、現状です。
ですが、特徴としては以下のものがあります。
- 遺伝的な傾向がある。
- ひきつけを起こしやすい年齢がある。(10か月~3歳)
- カゼで高熱が出た時に、起こりやすい。
ひきつけの時間は?:
5分以内が多いです。
ひきつけの9割は10分以内に収まります。
ひきつけの回数は?
1回ひきつけた子どもの数を100とすると…
3回ひきつける子どもは、10。
4回ひきつける子どもは、1~2になります。
あまり多くは起こらないようですね。
4回以上はとても少数です。
また、2回目がおこる場合は、大半が1年以内になります。
発生の頻度は?:
- 保健所での乳児健診による調査で、7~8%
- 5歳未満児で、約3.4% 。
*欧米では、2~5%と言われています。
決して、小児の熱性けいれんは、珍しい事ではないのです。
児童福祉の現場にいれば、出会うものだと思ってください。
てんかんへの移行は?
一部は、てんかんに移行する時もあります。
(複雑型熱性けいれん)
- 熱性けいれん、とくに最初の痙攣が、15分~20分以上持続
- 24時間以内に繰り返す。痙攣が、体の片側、一部に限局するもの
- 以前から、知能、運動発達の遅れや異常をみとめるもの
熱性けいれんの予兆はあるの?
熱性けいれんは、いきなり起こるというものではありあmせん。
発熱に伴いおこる症状なので、熱があるという事が、
前兆や前触れになります。
だいたい子どもの担任、担当を持つ時には、
熱性けいれんを持っている子と言う事は、しっかり知らされ、
児童票などにも記載されているので、
その小児の様子をしっかり観察し、こまめな検温で、
体調をチェックすれば、予想と心構えは出来ます。
日ごろから、しっかりチェックしていきましょう。
それが、熱性けいれん発作時の落ち着いた対応に繋がります。
●小児の熱性けいれんひきつけ発作時の応急処置
- ①焦らない。落ち着くこと。
- ②衣服を緩めてあげましょう。特に首元は早急に。
- ③仰向けに寝かせて、顔は横に向けてください。
- ④歯を食いしばっていても、中にものを絶対に入れない!
- ⑤発作の時間を計る。(5分越えたら、救急車!!)
- ⑥検温も忘れずに。
- ⑦意識が戻るまで、必ずそばにいること。
●熱性けいれんの種類
単純型熱性けいれん
熱性けいれんの7~8割は、しっかり対応すれば心配のない、
単純型熱性けいれんです。落ち着いて応急処置をし、
観察してください。
単純型熱性けいれんは、15分以内に収まります。
複雑型熱性けいれん
複雑型熱性けいれんでは、小児の全身のふるえが15分以上続いたり、
体の片側や一部だけ震えたり(部分発作)、
短期間で2回以上のひきつけ発作が起こります。
また、後にてんかん発作になることもあります。
●現場での注意
ひきつけが、5分以上になったら、
主任や責任者に報告し、すぐ救急車を呼ぶこと!!
●緊急に医師の受診が必要な場合
- ①けいれんが5分以上続く場合
- ②短い時間で、繰り返し発作が起こる場合。
- ③体の一部だけが、発作を起こす場合→脳に異常がある可能性があります。
- ④赤ちゃん(1歳未満児)の発作。
●再発の予防
- ①大部分は、小学校に入る前に、自然に収まります。
- ②中には、てんかんに移行してしまう時があります。
- ③予防服薬(ジアゼパム)
再発危険因子、発症危険因子のうち、2項目が該当し、
過去に発作を2回以上経験してる場合や、短期間に発作が頻発する場合など。
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