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「すぐ仲直りさせる保育」は本当に子どものため?感情のプロセスを短縮する事の危うさ

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子ども同士のケンカのあと、
保育の現場ではよく見かける光景がある。

  • 「ごめんね言おうか」
  • 「手をつないで仲直りしよっか」

保育士に悪気があるわけじゃない。
その場をすぐに落ち着かせたい気持ちも、よくわかる。

でも、ふとした瞬間に
「これで本当に終わったのかな?」
そんな小さな違和感が残ること、ない?

目次(タップで移動)

■あやまったら、本当に仲直り…解決なの?

あやまったら解決。
仲直りしたら一件落着。

でも、それは
「解決したことにしているだけ」になっていない?

子どもは、なぜあやまっているのか。
何が嫌だったのか。
どんな気持ちだったのか。

そこが整理されないまま、
「言わされた謝罪」で終わっていないか。

謝ること自体が悪いわけじゃない。
でも、それが思考や感情を通らない行為になってしまったとき、
本当に意味のあるやりとりだったのか、立ち止まって考えたくなる。

■なぜ大人は、早く仲直りさせたくなるのか

目の前での、子ども同士のトラブルやケンカ…

早く終わらせたい。
その気持ちは、多くの保育者が抱いたことがあると思う。

次の活動が控えている。
周りの子も見ている。
他の先生や保護者、周りの大人の目が気になる。

「トラブルが続いている状態」を、
よくないものだと感じてしまう。

もしかすると、問題を解決したいというより、
「問題が起きている空気」を早く消したいだけなのかもしれない。

それは決して、怠慢じゃないんだよね。
現場に立つ大人として、とても現実的な感覚でもある。

■トラブルやケンカは、その場で終わるものじゃない

ただ、ケンカやトラブルはその瞬間だけで完結するものじゃなくて。

大人でも、腹が立ったり、悲しかったりしたとき、
すぐに気持ちを切り替えられないよね。

頭を冷やす時間があって、
少し距離をとって、
ようやく整理がつくこともある。

子どももおんなじ。
むしろ、感情の扱い方を学んでいる途中だからこそ、
時間が必要なのかもしれない。

■「早く終わらせる介入」が奪っているもの

保育者が介入して、
その場を早く終わらせようとすると、何が起きるだろう。

  • 怒った気持ち
  • 悔しかった思い
  • 納得できない感覚

そういった感情を整理するプロセスが、
途中で断ち切られてしまうことがある。

表面上は仲直りしているように見えても、
実は本当の気持ちにフタをしただけかもしれない。

その経験が積み重なると、
自分で気持ちに折り合いをつける力は育ちにくくなる。

■子どもは、感情を学んでいる途中にいる

子どもはまだ、感情をうまく扱えない存在。
それは欠点ではなく、発達の途中だからこそ起きること。

自己調整に関わる脳の働きも、
ゆっくりと時間をかけて育っていく。

だからこそ本来は、
失敗したり、こじれたり、時間がかかったりする経験が必要。

それなのに、
「まだうまくできない」ことを理由に、
急かしてしまうのは矛盾してるなって、思う。

■「仲直り」って、そもそも何だろう

手をつなげば仲直り。
謝れば仲直り。
おもちゃを貸せば仲直り。

これって確かに、目に見える行動。
でも、それは本当に「仲直り」なのかな?

心が落ち着いたこと。
相手の存在を、また受け入れられたこと。
自分の気持ちを、自分なりに整理できたこと。

仲直りって本来、

内側で起きる変化なんじゃないかって思う。

■保育者の役割は、終わらせることじゃない

保育者は、関わらなくていいわけじゃない。
放っておくこととも違う。

気持ちを言葉にする手助けをしたり、
距離を取る選択肢を示したり、
お互いの気持ちをつなぐ架け橋になることはできる。

でも、
仲直りを強制することは違う。

自分の気持ちに折り合いをつけるのは、
あくまで子ども自身のプロセスだからね。

例えば、その場でトラブルが解決せずに
「もう、ぜったいゆるさない!」って気持ちを表出できるのも、大切なことだと思うんだよね。

学びのきっかけって、そう言った子・言われた子…
お互いにどんな気持ちが残るか、想像の余地を持たせること。

その時は高ぶる感情があっても、
時間が経ち落ち着く気持ち、
自分の中で冷静に比較しながら感じる。

本当にね、少しずつ少しずつ、
自分の気持ちに折り合いをつけて、
相手の気持ちを想像する経験を積んでいく。
これが、心の育ちにつながると思う。

保育者が介入しすぎてすぐ仲直りさせるってことは、
その機会・感情を内省する機会を消してるってことなんだよね。

■解決を急ぐ保育が育てているもの~大人の安心を優先した結果

早く終わらせることで、
その場は静かになるかもしれない。

でもそのとき、子どもが身につけているのは
「自分の気持ちをしまい込むこと」かもしれない。

解決を急がないことは、放置じゃない。
迷いながら待つことも、立派な関わりだと思う。

あのとき、
早く終わらせたかったのは誰だったのか。
子どもには、どんな時間が必要だったのか。

その問いを持ち続けること自体が、
保育なのかもしれない。

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あつみ

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