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最近買ったおすすめ書籍『絵本ずかん』をご紹介~!
読み聞かせの時間がちょっと特別に感じられる、絵本選びに最高の本。名作絵本200冊のあらすじと、読んだ人の声がぎゅっと詰まっています。ページをめくるたびに「この絵本も好きだったな…」「この絵本、子どもたちに読んであげたい!」って発見がいっぱいある一冊です。
子ども同士のケンカのあと、
保育の現場ではよく見かける光景がある。
保育士に悪気があるわけじゃない。
その場をすぐに落ち着かせたい気持ちも、よくわかる。
でも、ふとした瞬間に
「これで本当に終わったのかな?」
そんな小さな違和感が残ること、ない?
あやまったら解決。
仲直りしたら一件落着。
でも、それは
「解決したことにしているだけ」になっていない?
子どもは、なぜあやまっているのか。
何が嫌だったのか。
どんな気持ちだったのか。
そこが整理されないまま、
「言わされた謝罪」で終わっていないか。
謝ること自体が悪いわけじゃない。
でも、それが思考や感情を通らない行為になってしまったとき、
本当に意味のあるやりとりだったのか、立ち止まって考えたくなる。
目の前での、子ども同士のトラブルやケンカ…
早く終わらせたい。
その気持ちは、多くの保育者が抱いたことがあると思う。
次の活動が控えている。
周りの子も見ている。
他の先生や保護者、周りの大人の目が気になる。
「トラブルが続いている状態」を、
よくないものだと感じてしまう。
もしかすると、問題を解決したいというより、
「問題が起きている空気」を早く消したいだけなのかもしれない。
それは決して、怠慢じゃないんだよね。
現場に立つ大人として、とても現実的な感覚でもある。
ただ、ケンカやトラブルはその瞬間だけで完結するものじゃなくて。
大人でも、腹が立ったり、悲しかったりしたとき、
すぐに気持ちを切り替えられないよね。
頭を冷やす時間があって、
少し距離をとって、
ようやく整理がつくこともある。
子どももおんなじ。
むしろ、感情の扱い方を学んでいる途中だからこそ、
時間が必要なのかもしれない。
保育者が介入して、
その場を早く終わらせようとすると、何が起きるだろう。
そういった感情を整理するプロセスが、
途中で断ち切られてしまうことがある。
表面上は仲直りしているように見えても、
実は本当の気持ちにフタをしただけかもしれない。
その経験が積み重なると、
自分で気持ちに折り合いをつける力は育ちにくくなる。
子どもはまだ、感情をうまく扱えない存在。
それは欠点ではなく、発達の途中だからこそ起きること。
自己調整に関わる脳の働きも、
ゆっくりと時間をかけて育っていく。
だからこそ本来は、
失敗したり、こじれたり、時間がかかったりする経験が必要。
それなのに、
「まだうまくできない」ことを理由に、
急かしてしまうのは矛盾してるなって、思う。
手をつなげば仲直り。
謝れば仲直り。
おもちゃを貸せば仲直り。
これって確かに、目に見える行動。
でも、それは本当に「仲直り」なのかな?
心が落ち着いたこと。
相手の存在を、また受け入れられたこと。
自分の気持ちを、自分なりに整理できたこと。
仲直りって本来、
内側で起きる変化なんじゃないかって思う。
保育者は、関わらなくていいわけじゃない。
放っておくこととも違う。
気持ちを言葉にする手助けをしたり、
距離を取る選択肢を示したり、
お互いの気持ちをつなぐ架け橋になることはできる。
でも、
仲直りを強制することは違う。
自分の気持ちに折り合いをつけるのは、
あくまで子ども自身のプロセスだからね。
例えば、その場でトラブルが解決せずに
「もう、ぜったいゆるさない!」って気持ちを表出できるのも、大切なことだと思うんだよね。
学びのきっかけって、そう言った子・言われた子…
お互いにどんな気持ちが残るか、想像の余地を持たせること。
その時は高ぶる感情があっても、
時間が経ち落ち着く気持ち、
自分の中で冷静に比較しながら感じる。
本当にね、少しずつ少しずつ、
自分の気持ちに折り合いをつけて、
相手の気持ちを想像する経験を積んでいく。
これが、心の育ちにつながると思う。
保育者が介入しすぎてすぐ仲直りさせるってことは、
その機会・感情を内省する機会を消してるってことなんだよね。
早く終わらせることで、
その場は静かになるかもしれない。
でもそのとき、子どもが身につけているのは
「自分の気持ちをしまい込むこと」かもしれない。
解決を急がないことは、放置じゃない。
迷いながら待つことも、立派な関わりだと思う。
あのとき、
早く終わらせたかったのは誰だったのか。
子どもには、どんな時間が必要だったのか。
その問いを持ち続けること自体が、
保育なのかもしれない。
あつみあつみ先生が超絶ブラック大規模園→小規模園へ転職した話…気になる方はこの記事で読んでみてね!

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