【簡単】保育園で楽しむマーブリングのやり方【写真で解説】

保育園や幼稚園でよく楽しまれているマーブリングの方法を紹介します。
画用紙など平面素材だけでなく、木材や石、ガラスやプラスチックにも使えます。
材料や絵具はどんなものが必要なのかを、解説しています。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
複数の色が複雑に混ざり合う様子を楽しむのがねらいです。
簡単に出来て、綺麗で不思議な、マーブリング。
保育園や幼稚園など、子どもの現場でも、多く楽しまれています。
マーブリングは、製作活動の素材、材料としても応用しやすいのがポイント。
工夫とアイデア次第で、素敵な作品が出来上がります。
この記事を書いた人

あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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■保育の製作活動の表現技法「マーブリング」とは?

マーブリングとは、描画や絵画の表現技法のひとつです。
水よりも軽い絵具(油分)を水面に垂らして、その模様を浮かべた紙に写し取るモダンテクニック・絵画技法の事です。
偶然できる模様を作って行く過程と、その模様の面白さ&楽しさから…
幼稚園や保育園といった施設でも、子ども達にとても楽しまれています。
専用の液を混ぜて作った水溶液の水面に、絵具を垂らして浮いた絵具を、竹串などで様々な模様にして楽しむ技法です。
■マーブリングの材料と簡単な方法(解説動画付き)

■マーブリングの参考動画
- マーブリング専用絵具
今回使ったのは、マーブリングデコという、マーブリングが綺麗にできる専用の絵具です。
専用絵具がない場合は、アクリル絵具で代用できます。 - マーブリング専用水溶液
今回使ったのは、マーブリング専用水溶液です。
これも、マーブリングを綺麗に仕上げる事が出来る専用のものです。
PVA洗濯のりでも代用する事ができます。 - 水
水と水溶液の原液を、1:1の割合で混ぜて、
マーブリング用の水溶液を作ります。 - 竹串やつまようじ、クシなど
垂らした絵具に、模様を付けるために使います。
竹串などが適しています。
幅の広いクシなども使う事で、より面白い表現が出来ます。 - バットやタッパなど
マーブリング用水溶液を入れる器になるものが必要です。
紙の大きさよりも大きい物や、染めたい素材よりも深い器が必要です。 - 模様をつけたい素材(画用紙や木材)
画用紙布だけでなく、木材や石などをはじめ、
下準備を行えば、ガラスやプラスチックといった、
様々な素材に模様をつける事ができます。
●マーブリングの簡単なやり方

まずは、マーブリングに必要な水溶液を作ります。
【マーブリング専用水溶液】と【水】を混ぜ合わせます。

水溶液と水の割合について、比率は下記になります。
【水溶液1】:【水1】
これで、紙や布、木材や石などに模様を付ける事ができます。
よくかき混ぜてマーブリング用の水溶液を作りましょう。

この水溶液は保育の製作活動が始まる前に準備しておきましょう。
ペットボトルや、密閉できる容器に保存する事が出来ます。
マーブリング用水溶液ができたら、バットに流しいれます。
この際泡が残る事がありますが、泡が残っていると綺麗に模様ができませんので、消えるまで待つか取り除きましょう。
また絵具を垂らす前に新聞紙などを浮かべて、水面のホコリや油分を取り除いておくことで、墨汁や絵具が綺麗に広がるようになります。
水溶液が準備出来たら、いよいよ、絵具を垂らしていきます。

もし、立体物などにマーブル模様をつけたい場合は、深い容器を使いましょう!
大量の絵具は必要ありません。
一滴で十分、綺麗に広がります。

垂らす絵具の量が多すぎると、沈んでしまって無駄になってしまいますよ~!

使いたい色を、選んで垂らしていきましょう。
次に、竹串などを使い、好きなように混ぜてみましょう。

この際、間隔の広いクシなどを利用しても、楽しい模様が作れます。

好きな模様が作れたら、写したい部分に画用紙などの、素材を乗せます。
空気が入らないように、そっと置きましょう。

そっと引き上げれば、模様が写っています。
完全に乾燥させれば、完成です。

単純にマーブリングをするだけでも楽しいですが、マーブリングで模様を付けた素材を、製作の材料にしてみても、とっても楽しいです。
マーブリングをすると楽しいものは…
- うちわや紙袋などの素材
- 木製のコマや、木製のけん玉
- 石
- Tシャツや手ぬぐいなど布製品
などなど、使える素材が沢山ありますので、アイデア次第でなんでもできます。

私の勤める保育園では、年長さんは自分専用の木製のコマがもらえます。
多くの場合は、油性マジックで好きにデザイン…という年が多いのですが、マーブリングに挑戦してみても、楽しいですね。
■応用&アレンジしてマーブリングがもっと楽しくなるアイデア!
マーブリングするだけでもとっても楽しいですが…アレンジすることで、もっと製作活動が面白くなります♪
●クレパスのはじき絵+マーブリングでさらに素敵な模様!
実はマーブリングって…
最初にクレパスやクレヨンを使って絵を描いておいた画用紙などでも可能です!
組み合わせでもっと楽しくなりますよ♪
●マーブリングを2回重ねてやっちゃおう!
マーブリングって紙一枚に1回だけ…という制限はなく、2回目、3回目も可能です♪
一度マーブリングした紙を完全に乾かしたうえで、おもしなどでシッカリ平らにしてから…
二回目のマーブリングをしちゃいましょう♪
マーブル模様が重なって、より面白くなります!
■マーブリングを上手く行うコツ
マーブリングを上手く、綺麗に表現するために、下記のポイントを意識してみてくださいね。
- 水溶液はしっかりとよく混ぜる事
水溶液の混ぜ合わせが足りなかったり、ムラがあると綺麗に広がりません!
絵具が沈殿したり、にじんだりしてしまいます。 - 泡はしっかり取り除く
前述しましたが、泡が入ってしまうとその部分にマーブル模様が写らなくなります。 - マーブリング専用絵具はよく振ってから使う
マーブリング専用絵具は、しばらく放っておくと、容器内で成分が分離してしまいます。
このまま使うと、斑点やにじみの原因になります。
使う前に、容器をよく振っておきましょう。 - マーブリングを行う容器について
画用紙など平面素材にマーブル模様を写す場合は、広いバットが適しています。
逆に、石やコマなど、立体的な素材に写す場合は、容器にある程度深さがないと、綺麗に模様を付ける事が出来ません。
深さのあるタッパなどを利用してくださいね。 - ガラスやプラ素材などにマーブリングをする場合
この場合は、素材そのものが吸水しないため、下塗り液(シーラー)を素材に塗っておく必要があります。
●立体物(木製おもちゃ、石など)への模様のつけ方
下記に参考動画がありますので、ご覧くださいませ♪
■立体物へのマーブリング方法解説動画
●ガラスやプラスチック等に模様を付ける場合(下地液の詳細)
ガラスやプラスチックといった、給水しない素材に模様を付ける場合は、
下塗り液(シーラー)を、事前に塗布しておく事で、マーブリングによる表現が可能になります。
■専用下地剤
この場合は、水溶液の原液を濃いめに作る必要があるので、
【水溶液2】:【水1】の割合で、マーブリング水溶液を作りましょう。
■保育でマーブリングによる製作活動を楽しむねらいは?
色が混ざる様子や模様が変かする様子に興味を持ったり楽しむ
マーブリング技法で表現する事を楽しんだり、色への興味関心を深める
偶発的に生まれる模様を面白いと感じたり想像力を働かせ製作活動を楽しむ
■教室・クラス単位でマーブリング活動をする時に必要な水溶液と絵具の量
さて、マーブリングを保育園や幼稚園で楽しみたい!
と思っても、どくらいの量が必要なのか?という事が気になりますよね。
私が今回使った<商品>の取り扱い説明書には、人数当たりの参考使用量が親切に記載がありました。
「6色セット」+「水溶液2リットル」で5人程度楽しめる…と記載があります。
ただし一斉保育にせず、順番に行っていく事で実際はもっと多くの人数が楽しめると思います。
また、容器の広さや深さ、模様をつけたい素材の大きさによって必要量は違ってきますので、参考程度にしましょう。
●専用水溶液と専用絵具を使わずにマーブリングをする方法
今回、専用絵具と専用水溶液を使いましたが、他の物でも代用できます。
- 専用水溶液=PVA洗濯のり
- 専用絵具=アクリル絵具
を使う事で、マーブリングを行う事が出来ます。

ただ、やっぱり専用の物を使う方が、
簡単に綺麗な模様を作る事ができます。
■今回使ったマーブリング関連商品一覧
準備と片づけが少し面倒かもしれませんが、
その分、子ども達も興味しんしんで、夢中になれるマーブリング。
特に難しいこともなく、簡単に面白い、不思議な模様が表現できる上に、
いろんな素材に使えるため、製作活動に応用、非常に幅が広がります!
マーブリング、是非一度はやってみてあげてくださいね♪
きっと子ども達も、感動してくれますよ♪

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