保育園や幼稚園でよく楽しまれているマーブリングの方法を紹介します。
画用紙など平面素材だけでなく、木材や石、ガラスやプラスチックにも使えます。
材料や絵具はどんなものが必要なのかを、解説しています。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
複数の色が複雑に混ざり合う様子を楽しむのがねらいです。
簡単に出来て、綺麗で不思議な、マーブリング。
保育園や幼稚園など、子どもの現場でも、多く楽しまれています。
マーブリングは、製作活動の素材、材料としても応用しやすいのがポイント。
工夫とアイデア次第で、素敵な作品が出来上がります。
目次
■保育の製作活動の表現技法「マーブリング」とは?
マーブリングとは、描画や絵画の表現技法のひとつです。
名前の由来である「マーブル」とは大理石の事で、
複数の色を混ぜ合わせたような表現が出来る技法です。
その模様の面白さと、模様を作って行く過程の楽しさから、
幼稚園や保育園といった施設でも、子ども達に楽しまれています。
専用の液を混ぜて作った水溶液の水面に、
絵具を垂らして浮いた絵具を、竹串などで様々な模様にして楽しむ技法です。
●マーブリングの材料と簡単な方法(解説動画付き)
■マーブリングの参考動画
●マーブリングの材料
- マーブリング専用絵具
今回使ったのは、マーブリングデコという、
マーブリングが綺麗にできる、専用の絵具です。
専用絵具がない場合は、アクリル絵具で代用できます。 - マーブリング専用水溶液
今回使ったのは、マーブリング専用水溶液です。
これも、マーブリングを綺麗に仕上げる事が出来る専用のものです。
PVA洗濯のりでも代用する事ができます。 - 水
水と水溶液の原液を、1:1の割合で混ぜて、
マーブリング用の水溶液を作ります。 - 竹串やつまようじ、クシなど
垂らした絵具に、模様を付けるために使います。
竹串などが適しています。
幅の広いクシなども使う事で、より面白い表現が出来ます。 - バットやタッパなど
マーブリング用水溶液を入れる器になるものが必要です。
紙の大きさよりも大きい物や、染めたい素材よりも深い器が必要です。 - 模様をつけたい素材(画用紙や木材)
画用紙布だけでなく、木材や石などをはじめ、
下準備を行えば、ガラスやプラスチックといった、
様々な素材に模様をつける事ができます。
●マーブリングの簡単なやり方
まずは、マーブリングに必要な水溶液を作ります。
【マーブリング専用水溶液】と【水】を混ぜ合わせます。
水溶液と水の割合について、比率は下記になります。
【水溶液1】:【水1】
これで、紙や布、木材や石などに模様を付ける事ができます。
よくかき混ぜてマーブリング用の水溶液を作りましょう。

この水溶液は、保育の製作活動が始まる前に、準備しておきましょう。
ペットボトルや、密閉できる容器に保存する事が出来ます。
マーブリング用水溶液ができたら、バットに流しいれます。
この際、泡が残る事がありますが、泡が残っていると、綺麗に模様ができませんので、
消えるまで待つか、取り除きましょう。
水溶液が準備出来たら、いよいよ、絵具を垂らしていきます。
大量の絵具は必要ありません。
一滴で十分、綺麗に広がります。
使いたい色を、選んで垂らしていきましょう。
次に、竹串などを使い、好きなように混ぜてみましょう。
この際、間隔の広いクシなどを利用しても、楽しい模様が作れます。
好きな模様が作れたら、写したい部分に画用紙などの、素材を乗せます。
そっと引き上げれば、模様が写っています。
完全に乾燥させれば、完成です。
単純にマーブリングをするだけでも楽しいですが、
マーブリングで模様を付けた素材を、製作の材料にしてみても、とっても楽しいです。
マーブリングをすると楽しいものは…
- うちわや紙袋などの素材
- 木製のコマや、木製のけん玉
- 石
- Tシャツや手ぬぐいなど布製品
などなど、使える素材が沢山ありますので、アイデア次第でなんでもできます。

私の勤める保育園では、年長さんは自分専用の木製のコマがもらえます。
多くの場合は、油性マジックで好きにデザイン…という年が多いのですが、
マーブリングに挑戦してみても、楽しいですね。
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■マーブリングを上手く行うコツ
マーブリングを上手く、綺麗に表現するために、下記のポイントを意識してみてくださいね。
- 水溶液はしっかりとよく混ぜる事
混ぜ合わせが足りなかったり、ムラがあると、
綺麗に広がらなかったり、沈殿したり、にじんだりしてしまいます。 - 泡はしっかり取り除く
前述しましたが、泡が入ってしまうと、
その部分にマーブル模様が写らなくなります。 - マーブリング専用絵具はよく振ってから使う
マーブリング専用絵具は、しばらく放っておくと、
容器内で成分が分離してしまいます。
このまま使うと、斑点やにじみの原因になります。
使う前に、容器をよく振っておきましょう。 - マーブリングを行う容器について
画用紙など平面素材にマーブル模様を写す場合は、広いバットが適しています。
逆に、石やコマなど、立体的な素材に写す場合は、
容器にある程度深さがないと、綺麗に模様を付ける事が出来ません。
深さのあるタッパなどを利用してくださいね。 - ガラスやプラ素材などにマーブリングをする場合
この場合は、素材そのものが吸水しないため、
下塗り液(シーラー)を素材に塗っておく必要があります。
●立体物(木製おもちゃ、石など)への模様のつけ方
下記に参考動画がありますので、ご覧くださいませ♪
■立体物へのマーブリング方法解説動画
●ガラスやプラスチック等に模様を付ける場合(下地液の詳細)
ガラスやプラスチックといった、給水しない素材に模様を付ける場合は、
下塗り液(シーラー)を、事前に塗布しておく事で、マーブリングによる表現が可能になります。
■専用下地剤
この場合は、水溶液の原液を濃いめに作る必要があるので、
【水溶液2】:【水1】の割合で、マーブリング水溶液を作りましょう。
■教室・クラス単位でマーブリング活動をする時に必要な水溶液と絵具の量
さて、マーブリングを保育園や幼稚園で楽しみたい!
と思っても、どくらいの量が必要なのか?という事が気になりますよね。
私が今回使った<商品>の取り扱い説明書には、
1クラス、人数当たりの参考使用量が親切に記載がありましたので、紹介しておきます。
【1グループ5人でマーブリングの製作活動を行う場合の目安】
- ●子どもの数が10人程度
6色セット×2(900円×2=1800円)
水溶液2L×2(1500円×2=3000円) - ●子どもの数が25人程度
6色セット×5(900円×5=4500円)
水溶液2L×5(1500円×5=7500円)
※ポイント
上記はあくまで【皆で同時に活動を行う際】の目安、参考です。
水溶液については、使いまわすことが出来るので、
順番に行う事でコストは大幅に減らすことが出来ます。
また、容器の広さ、深さにもよりますし、
模様をつけたい素材の大きさによって、必要量は違ってきます。
●専用水溶液と専用絵具を使わずにマーブリングをする方法
今回、専用絵具と専用水溶液を使いましたが、他の物でも代用できます。
- 専用水溶液=PVA洗濯のり
- 専用絵具=アクリル絵具
を使う事で、マーブリングを行う事が出来ます。

ただ、やっぱり専用の物を使う方が、
簡単に綺麗な模様を作る事ができます。
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■今回使ったマーブリング関連商品一覧
準備と片づけが少し面倒かもしれませんが、
その分、子ども達も興味しんしんで、夢中になれるマーブリング。
特に難しいこともなく、簡単に面白い、不思議な模様が表現できる上に、
いろんな素材に使えるため、製作活動に応用、非常に幅が広がります!
マーブリング、是非一度はやってみてあげてくださいね♪
きっと子ども達も、感動してくれますよ♪

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