保育士にキャラクタ靴下は必須・常識なの?【んなワケあるか】
私は、靴下くらい好きなものをいくらでも、どんどん使っていいと考えております。
それで先生自身のモチベ―ションはあがればOKです。
ただ、結論を言えばキャラクタ靴下は必須でも常識でもありません。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
以前、朝のテレビ番組(ZIP内)で靴下の特集がありました。
園児とのコミュニケーションのためにキャラクターの靴下を履くのが常識となっているが、
靴下がすぐ汚れてしまうので買い換えに追われ、家には大量の靴下があるとのこと。
(TVでた蔵:ZIP!特集@2019/6/18より)
この特集内で、保育士の靴下事情について取り上げておりまして…
「子どもとのコミュニケーションのためにキャラ靴下をはくのが常識」
という表現をされていた事について、一時期、保育士界隈で、荒れておりました笑
『保育士には必須・常識』みたいな言い方をしていたのが、一部の先生に不評だったようです笑
そこで、今回の記事では、キャタクタ靴下についての考え方をシェアしてまいります。
今回のお話は、靴下に限らず…キャラクタがモチーフになったグッズ全般に言える事かもしれません。
さて、あなたはどう思いますか?
キャラクタモノの靴下やら、エプロンって常識だと思いますか?
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
■キャラ靴下は保育士の常識でも必須でもない
このウェブサイトを読んでいる層の先生なら、言わずとも分かると思うのですが…
最初に結論を申し上げますと、靴下をはじめ、いわゆる”キャラクタモノ”は、常識でもなければ必須でもありません。
靴下を変えたところで、子どもとの信頼関係が築けるわけでもないし、
あなたの保育技術や子どもを惹きつける能力っては、特に上がっていない、という事ですね。
ただ、実際、子どもとの会話のキッカケになる事はあります。
でも、それをコミニケーションのアテにはしすぎるのはNGですね。
道具に使われちゃダメってことです。
あくまで、ひとつのツールという役割になります。
(ツールとしての優先度は…かなり・相当・非常に低いです)
ちなみに、私はキャラクタくつしたは使ったことありませんが、
エプロンだと、カエルがついてたり動物がついてる…てのは、実際に持ってますし使っています。
なんなら、ポケモンのハンカチだって使っております。
…ただし、それで保育の内容が変わるとか、コミュニケーションの役割のために持っているというワケではありません。
■キャラ靴下が「常識・必須アイテム」だという発想になる事自体が間違っている
さて、前述した通り、私は『靴下くらい、好きなものを使えばいい』と考えております。
ただ、コミニケーションのために使うとか、常識だとか、保育の前提として考えているのはおかしいです。
(ちなみに、以前、私の勤めていた園では、靴下の色も、靴の色も指定されてました笑)
そもそも…
- 子どもとコミュニケーションをとれないという理由
- 靴下に限らず、キャタクタグッズに頼らなければならない状況
- あなたが子どもを引きつけられない理由とは何か?
ってことを考えた時に、靴下を選別するという行為自体に、因果関係が無く、何の問題解決にも繋がっていないんです。
たとえば、子どもが注目してくれないとか、引きつけられないからといって、キャラの靴下やエプロンを使ったところで、あなたに、保育の実力がついたわけじゃないんですよ。
もちろん、1つのキッカケ、手段、ツールとして使うのはありですし、1つの方法です。
実際、キャラクターって、子ども達は大好きなんです。
だから、子どもとの話題になります。
保育士ですから、それくらい遊び心があってもいいし、それは素敵だと思います。
しかし…それって子どもとのコミュニケーションの本質ではないですよね。
もし、キャラグッズに依存してしまうと、その時期のトレンド、話題を常に追い、常に新しいものを買い続ける必要があります。
『キャラ靴下が必須・常識であるという主張』を持つ事は…
キャラグッズがないとキッカケ作れない・コミュニケーションが出来ないという事を、自分で認めてしまう事になるんですね。
●子どもの気が逸れる逆効果
これは、かなり限られた状況の話ではあるんですが、注目という効力が、保育の中で逆効果になる事も…あるにはあります。
キャラクタに注目してしまい、本来の活動に集中できない、という状況などですね。
あそびが中断して、子どもの気が散るというのは、起こってしまうと致命的な問題ではありますね。
あなたが必要とされなきゃいけない
あなたに必要なのは、話題のキャラクタに関する雑談ではなく、信頼関係です。
保育って、担任である、あなたが必要とされる事が大切ですよね。
というか、最終的には、子ども達にとって、先生、つまり保育士の存在は不要という状況になるのが理想です。
虎の威を借る、要は強いものの力を借りれば、一時的な注目を集めるのは当然です。
キッカケはそれでもOKかもしれませんが、そこから本物の信頼関係を作っていきたいですよね。
●キャタクタ基準になってはいけない
キャラグッズを、子どもの気をひくためにばかり使う…そういった手法ばかりとっていると、
「子どもが好きなキャラクタものをたくさんもっている先生なら、誰でもいい」という状況になります。
もし、キャタクタグッズを持っている事が基準・ステータスであるのなら、
他の先生が、あなたよりも多くキャラクタグッズもってたら、
子ども達がそっちに行ってしまい、あなたは見向きもされなくなる…と言う事ですね。
それって果たして『信頼関係』なのか?という話です。
道具に頼り切りと言う状況は、好ましくないですよね。
「(キャラクタグッズ)がなけりゃ、○○できない」という状況では、保育士としての役割を果たせていない、と言う証明でもあります。
キャラクタものが常識だとか、必須だと思う時点で『子ども達から必要とされていない』と言う事を、自分で認めている事になります。
というか、自分で自分の価値を下げに行ってる事になります。
だから、キャタクタを前提にした考え方は危険だ、と言う事ですね。
●一時的な効果しかないキャラクタで釣るよりも信頼を重ねる方が大切
何度も言っておりますが、キャラクタ靴下は、使いたければ、使えばいいんです。
子どもからの反応もありますし、キッカケになります。
その分、自分も負けないくらい面白い保育をして、本物の信頼関係に繋げていけばいい、という話なのです。
信頼関係ってのは、即効性はないです。
新クラスを受け持てば、信頼はゼロからの構築スタートになります。
ただ、信頼関係って一度構築すれば、自分が裏切らない限り不動のものになります。
(多分、キャラグッズを毎日用意するよりも、そっちのほうが楽ですよ笑)
無地のエプロンだろうが、白の靴下だろうが…
「先生おはよー!早く一緒にあそぼー!」
ってなるのが、本来の信頼関係だと思いませんか?
■保育士にとっての「キャラ靴下」や「キャラクタモノ」の考え方まとめ
さて、今回の話のまとめですが、
- そもそも保育って何?
- そもそも信頼って何?
- そもそもコミニケーションって何?
…と、言ったように「そもそも、何?」と言ったように、
保育と言う物事を、細かく分解して考えていくと、キャラクタ物が必須だとか常識っていう発想にならないんですよ。
結局保育士のやることってのは、子どもの発達を見据えて、育ってほしい姿というゴールに向かい、遊びを提供していく事であり。
キャラくつしたの存在って、ゴールには直接は結びついてないよね、と言う事ですね。
●ZIP!の保育士の靴下特集が荒れた理由:表現がマズかった
キャラクタ靴下を使ってる先生って、多いです。
いくらでもいます。
ただ、キャラ靴下を使っている保育士でも、別にそんな「必須」だとか「常識」だとは考えていません。
テレビという影響力のあるメディアによって、今回の「ZIP!」の特集のような表現をされると、
保育士ではない人達に、本来の保育の本質とは程遠い、保育士に対しての誤解を持たれる可能性が非常に高いです。
それって『まともに保育士業務をしている全国の保育士』の本意ではないよな、というのが個人的に思う事です。
なぜなら、キャラ靴下が必須で常識という主張を持つという事は、
保育士が、一番向き合って深めていく必要のある力・命題を放棄しているという事になるんです。
これが、ZIPの保育士靴下特集をみて、「必須」だとか「常識」という言葉に、違和感を感じた・癪にさわった保育士が多い理由です。
キャラ靴下を使うという、遊びゴコロはあってもいいと思いますが、紹介のしかた・表現が悪かった事が荒れた原因となります。
●キャタクタ靴下が、保育の質・クオリティに影響されることは無い。
保育技術がとても高い、尊敬できる先生だって、キャラ靴下を使っている事は、普通にあります。
ただ、その靴下の存在によって、保育のクオリティ・質が影響されるってことは全くないです。
むしろ影響すると言えば、先生本人のモチベーションとかが大きいですね。
かわいい靴下を履いていると、やる気が出る!とか、仕事モードになる!そういう効果もあります。
(私も推しのハンカチとか使ってる日は、仕事中でも手を洗うたびに癒されてます笑)
だから、キャラものが好きな人も、使わない人も、好きなものを選んで、保育に臨めばいいと思ってます。
以上、保育士のキャラ靴下・キャタクタモノに関わる考え方のひとつとして、お伝えしてまいしました。
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