保育士が「泣いても抱っこしないで!」という理由は?
泣いてる赤ちゃんや子どもを放置するなんて、かわいそう?
そこには、保育士の考え方があります。
抱き癖うんぬんは関係なくって、子どもが自分から遊べるようにという配慮なのです。
【※動画講座もありますので、是非ご覧くださいね】

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こんばんは!
男性保育士のあつみです。

さて、特に新人の保育士さんが、
現場に入って戸惑う場面として、先輩保育士に、

他の職員

「抱っこばっかりしないで!もっと遊んであげて!」

と言われてしまった…というものです。
乳児クラス…特に、0歳クラスで多いと思います。

泣いても抱っこしてはいけない理由とは?抱き癖は関係ありません.

この記事では、なぜそんな事を言うのかの理由を、解説していきます。
「抱き癖」とかいう、単純な事ではないのですよ。

ちなみに、最初に申し上げておきますと、私は”抱っこ”を多用するタイプの保育者です笑
ただ、それにはちゃんと理由と目的があって…それは、記事後半にお伝えしておりますので、ご参考くださいね。

■動画講座で見る「抱っこの是非について」

動画講座形式で、抱っこの是非について、お伝えしております。
まとめますと、自主的に遊べるような、関わりかけが大事であるという事と、
それを理解したうえで、いくらでも愛情を注ぐ(だっこでもなんでもしてあげる)という事ですね。

今回の板書は上記になります。
合わせてご参考くださいね。

■子どもが泣いても抱っこしてはいけない理由

抱っこしていると、遊ぶことが出来ない

もちろん、なんで抱っこを求めてくるかとか、泣いてるかの理由・シチュエーションは、様々です。

が、「抱っこするな」という言葉を、意味通り受け取ってしまうと、
「泣いていても、抱っこしてあげないなんて…ひどい…」
と思うかもしれませんね。

しかし、この言葉の意味する所を考えて、最初に結論から申し上げますと、

【子どもが自分で遊べるような関わりをしてほしい】

と言う事を、伝えているのです。

どういうことかと言いますと、
抱っこをすれば一時的に泣き止むかもしれませんが、
抱っこからおろすと、又泣いてしまい、抱っこを求める…
子どもが遊ぶ事の出来ない時間が、繰り返しループしてしまう、と言う事です。

それでは、具体的にどういう事なのかを、詳しく解説していきますね。

●抱っこは、主体的に遊ぶ時間を奪っている。

主体的に遊べるように関わるために、抱っこはひかえる

良かれと思って、抱っこしてあげたのに、
先輩保育士や主任、上司から

主任

「抱っこしないで!」

と怒られる。
これ、実習生でもよくある事ですね。

子どものために…と思って抱っこしてあげたのに、
こんな声を掛けられると、どうしていいのか分からなくなりますよね。

もちろん、子どもの詳しい状況や、クラスの年齢や、
乳児クラスであれば月齢などによって、対応は違ってきます。

ただ、抱っこする事によって、抱っこしっぱなしになる事によって、
赤ちゃんが、自分で主体的に、好きな遊びを選んで、楽しむ時間と機会が無くなってしまうのです。

抱っこしているというのは、つまり、主体的に遊ぶ時間を拘束し、制限しているという状態です。

たしかに赤ちゃんって、泣いていても、抱っこされると泣き止みます。
ただ、それは、赤ちゃんが自分で遊ぶ経験や時間を、奪っている、と言う事にもなりえます。

他の職員

「もっと遊んであげて!面白くないから泣いてるんだよ!」

という言葉を掛けてくる先生は、抱っこをずっとしているよりも、子どもにもっと遊んでほしいと考えているのかもしれません。

 

●子どもの好きな事や遊びを知る事の大切さ

子どものすきなものを探って抱っこするよりも遊びに誘おう

子どもと沢山遊ぶことや、関わる事によって、
その子が何が好きかと言う事が、見えてきます。

例えば、音が鳴るおもちゃが好きとか、
電車のおもちゃが好きとか、興味の対象を、
たくさん関わる事で、見つけてあげてほしい、
と思っているのかもしれません。

泣いてるからと言って、ただずーっと抱っこする…これだと、
その子がどんな遊びが好きか、おもちゃが好きなのか、
分からないまま、という事になります。

早くその子が好きな遊びを見つけてあげて、
遊びに誘ってあげてほしいと、思っているのかもしれません。


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■赤ちゃんが泣いている時に、具体的にどうすればいいか

赤ちゃんが泣いていたら、具体的にどうすればいいの?抱っこしていいの?

抱っこしているよりも、遊ぶことのほうが大事…
とはいっても、泣きっぱなしで放置ってのは、
私は良いとは思っていません。

「もっと子どもと遊んで!」

とは言われても、子どもって大泣きしている状況で、
どんな遊びに誘っても、それどころじゃないものです。

子どもって、大泣きして、気持ちが落ち着かない事には、
周りの誰が、どんな声かけをしても、全く入っていきません。

そういう時は、私ならきっと、まずは遊びに誘ってみて、
それでも無理なら膝の上に座らせてあげたり、
中々落ち着けない様子であるなら、最初は少しだけ抱っこするかもしれません。
ただ、そこからずーっと抱っこ…にはならないようにします。

その時に、落ち着けるように声掛けしたりして、
徐々に、抱っこからの、膝の上に乗せてあげたりしますが、
落ち着いて来たら、その子が興味のある遊びに誘います。

その子の気持ちを、遊びに向けて返していくという事を、意識して関わっています。

もちろん、最初に抱っこしてしまうと、
長い時間落ち着かない…おろしてもまたすぐ大泣き…
と言う事になるかもしれません。

ただ、好きな遊びを見つけてあげ、誘い、
遊びに興味や意識を向けてあげる事を、繰り返していく事で、
少しずつ、泣き止んで落ち着くまでの時間は減っていきます。

●子どもが抱っこを求める・泣いているのには、理由があります

私は「だっこがダメ」と決めつけるような事はしたくありません。
なぜなら、抱っこを求める・泣いている理由は様々なパターンがあるからです。
なので泣いて抱っこを求められるという行為に対して、マニュアルのように決まった、一定の対応をするというのは無理な事です。

泣いて抱っこを求めるような要因って、100の事例があれば100通りの理由があります。
特に、赤ちゃんの泣きってのは、不快、なんかイヤ、気持ち悪い、不安とか、そういうタイプなんですね。
そういう場合は不安の解消が先となります。
これは、抱っこなしで解消する意味がありません。

ただ、理由によっては、泣いてもあえて見守る・抱っこせずに対応する、という選択肢もありますしね。
一辺倒な対応ではなく、ここを、しっかり見極める事が大切ですね

●抱っこはOK。でも目的は遊びに向ける事。

抱っこする事を目的にするのではなく、遊びに向ける事を目的に

というわけで、私なりに、まとめますと、

  1. 抱っこは必要に応じて行います。
    ただ、抱っこする事自体を目的にしたり、
    泣き止ます事を目的にしたりはしません。
  2. 抱っこする事・その先のねらいは、
    子どもが自発的に動ける・遊べるようにするため。
    また、それにより、子どもが落ち着くまでの時間を短縮する事が出来る。
    もちろん、ずっと抱っこをし続けるわけではない。
  3. そして抱っこの目的は、子どもの気持ちを落ち着かせる事。
    子どもが好きな遊びに入っていけるように、必要なステップ、手段でしかありません。
  4. 子どもが早く落着ければ、
    その分、子どもが遊ぶ時間が増える事。
  5. 遊ぶ時間が増える結果、
    より、自主性の芽が早く育っていく。

以上が、まとめとなります。
つまるところ、私はだっこOKと考えています。

もし、複数担任だったり、一緒に保育している先生がいれば、
上記の理由を話してみたり、相談してみるのもいいかもしれませんね。

もちろん、先輩だと言いにくいと思います。
そういう時は、行動を見せていきましょう。

★抱っこした後、具体的に子どもにどうかかわるか?

大切なのは、目的に向かう事です。
単純に”手段のやり方を禁止”するのではなく、目的にたどり着ければいいので、

つまり、抱っこしてから、そしてどうするか?
やり方と行動を変える事・子どもの反応を見る事です。

例えば今までは、ひたすら抱っこしているだけ…
だったのであれば、抱っこして、落ち着かせるための声かけをしてから、
そこから積極的に好きな遊びに誘っていく姿を見せる…などです。

 歌ってみる、絵本読んでみる、手遊びしてみる、踊ってみる…
などなど、何かしらアテンションを集める事で、遊びへ向かう興味が生まれたり、気持ちを落ち着け、遊びに向けるキッカケになる事があります。

あつみ先生

子どもが最終的に、遊びに入っていける様子を見れば、
恐らく文句は言わないでしょう。

ただ、前述しましたように、
子どもの好きな遊びを見つけるためには、
子どもの様子をしっかり見ておく事が、とても大切です。

■抱っこによる愛情、コミュニケーションの大切さ

抱っこによるコミュニケーション、愛情の大切さ

抱っこって、乳児クラスでは得に大切だと思います。
ただ、抱っこすることが、泣き止ます手段になってはいけないと思います。

あつみ先生

個人的には、褒めてあげる時こそ、
抱っこしてあげる…という意識をしています。
思い切り褒めてあげる時には、私は幼児クラスでも問答無用で抱っこします。
というか抱きしめます笑

子どもの状況や、月齢にもよるのですが、
新入園児など、親と離れた不安、環境が変わった不安で、
ずっと泣き続ける時期というのは、あるっちゃあります。

そういう時期は、遊び云々が理由ではないため、
ひたすら、抱っこする事が必要な状況ではあります。

ただ、1ヶ月すぎ、2ヶ月過ぎ…保育園に慣れてくると、
親と離れた不安で泣き続ける時期というものは、過ぎています。

慣れてるはずなのに泣き続けるというのは、
子どもの意識が、遊びに向いていない、と言う事になります。

大切なのは、好きな遊びを見つける事です。
好きな遊びを見つけられる環境を、設定してあげる事です。

不意に大好きなお母さんを思い出して、
泣くことはあると思いますが、
好きな遊びがあれば、そんなに長い時間、
泣き続けるというのは少なくなってきていると思います。

そうなってほしいがゆえの、

他の職員

「抱っこはしないで」

という先輩保育士の発言なのかもしれません。

●抱き癖は気にする必要なし。

抱き癖なんて、無視すればいいし、たくさん抱っこしてあげて

ここまで読み進めたなら、
分かってもらえると思うのですが、
抱き癖がつくからうんぬん、というレベルの話ではないです。

涼しいあつみ先生

個人的には抱き癖なんて、どうでもいいと思ってます笑

個人差って必ずあるので、いつまで抱っこを求めるかは、子どもによって違います。
抱っこを求めるという事は、愛情の器が大きいというだけです。
(勿論、その大きさの大小、大きさの違いはあるし、その違いに良い悪いはありません。)

愛情の器が満たされれば、自然と抱っこを求める事は減っていきます。

たくさん抱っこしてもらえて、満足して、もう抱っこなんて必要ない…と、
子ども本人がそう思えるまで、いくらでも抱っこしてあげればいいのです。

逆に、本来抱っこされて愛情を受けるべき時期に、
抱っこしてもらえず…愛情不足で育ってしまった…
という状況のほうが、今後の成長にいい影響はないでしょう。

愛情が満たされないまま、育ってしまうと、やっぱりその子は、
今後、生きづらくなってしまうと私は考えております。

なので、抱っこする時はする。しない時はしない。
というように、自然に接していけば、いいのです。
抱き癖がつくかつかないかなんて、考える事が無駄です。

ただ、私は抱っこしてあげたい派ですので、
意識して抱っこをするタイミングを、増やしています。

涼しいあつみ先生

前述しましたが、
私が抱っこするタイミングは、褒める時です。


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■生活が主体の0歳児クラスの願いは?

生活が主体の0歳児クラスのねらいと目的

そして、ここからは余談というか、
私の考え方でしかないのですが、0歳児クラスは、

【自主性の芽を伸ばしていく事】

が大切だと考えております。

とはいっても、0歳って、ほとんど生活面が中心だと思います。

赤ちゃんですので、着替えも食事も、
まだまだ出来ない事が多いし、
身の回りの事を、子どもの意思関係なく、
保育者がパパっとやっちゃう園もあります。

ただ、0歳の赤ちゃんとは言っても、
何も考えてないわけでもなければ、
自分の思いが無いわけではありません。

勿論、身の回りのことを出来る力はありません。
なので、保育士が身の回りのことをしてあげる必要があるのですが、
ちゃんとその都度、声を掛けていく事が大切だと思います。

●思い通りに動いてくれない0歳児

赤ちゃんだって、いろいろ考えてるし、思いだって、気持ちだってある

さて、どうすれば自主性の芽を、育てていく事が出来るのでしょうか。

例えば、夢中になって遊んでいるおもちゃがあるなら、
満足して終わるのを待ってあげてから、食事にする…とか、

例えば、お昼寝から起きる時、
少し時間かけて起こしてあげるようにしたり。
まどろみながら、少しずつ覚醒して、スッキリ目覚められるよう、
時間をとってあげてから「お着替えしようね」と、
ちゃんと声をかけてあげる、とか。

もちろん、生活の流れや、
寝かさなきゃいけない、食べさせなきゃいけない、
そういう保育者としての事情も、もちろんあります。

次にしてあげなきゃいけない事があるのに、
おもちゃを散らかしまくって遊んで、
飽きたらまた他のおもちゃをいっぱい出して、
勝手にハイハイでどっか行っちゃう。

扉が開いてるスキを狙って、ハイハイでどっか行っちゃう…
そして他のクラスまで探検にいって、
ニコニコ、いつまでも遊んでいる…本当によくありますよね。

でも、それこそが、自主性の芽を、育てている事だと思うのです。

納得いくまで、満足するまで遊べれば、
「そろそろお部屋もどろっか」と声をかければ、
泣くことなく、すんなり保育者の話を聞いてくれるかもしれません。

逆に、納得できないまま、
「もう戻るよ」と無理矢理に抱き上げて、引き離そうものなら、
大泣きしてしまう事が多いでしょう。
それを繰り返すことで、自主性の芽を摘んでしまう事になります。

●無理矢理やるのではなく、一緒にしていこう

思い通りに遊べるように、保育者が助けることが大切

食事の時間になったから、無理矢理イスに座らせたり、
本人の意思関係なく、着替えを済ませたり、
そういう事をしていると、自主性がの芽育ちませんし、

赤ちゃんだからこそ、
意思を伝える力がまだまだないからこそ、
気持ちや思いを大切にしてあげたいと考えております。

そのためには、たくさん保育室を探索して、
好きなおもちゃや遊びを見つけたり、いろんな素材に触れたり…
好きなように遊べる経験が、とても大切だと思います。

いろんな事に興味を持ち、
いろんな所を探索する…

それが出来るようになるには、泣いているばかりではなく、
泣いていたとしても、その子を遊びに興味を向けてあげる事が大切で。

そして保育者は、ただ、危なくないように、
安全面に配慮して、見守る環境を作って行く事が必要だと考えています。

そういった、自主性の芽を、大きく育てていこうと思うなら…
やっぱり、泣いてる時間というのは、もったいないのです。

涼しいあつみ先生

と言うわけで、子どもを抱っこをしない理由と、
0歳児クラスについてお話してきましたが、
あつみ先生本人は、0歳児クラスの担当は未経験…
と言う事を、後述しておきます笑

■余談:子ども達がついてこない理由

子どもがついてこないのは、自分が面白くないから

ちなみに、これは私の継続した課題でもあるのですが、
「子ども達がついてきてくれません…」という悩みを持つ先生も多いです。

この悩みの、一番の根本的な原因は、

【先生である、あなたが面白くないから】

です。

子どもって、気持ちや感情が一番ですので、
あなたが楽しい事をしていれば、自然と集まってきます。

(もちろん、いくら楽しい事をしても、
頑なに動こうとしない、とても難しい子も居ます。)

ただ、子ども一人に振り回されないように、
あなたがクラスのリーダーである必要があります。

子ども達、みんながついてくるためには、

わかな

「この先生と一緒に居たら、楽しい事をしてくれる!」

と、子ども達に思ってもらえる事が、一番大切です。
率先して、楽しい事をしていきましょう。

実はこれって、これまでにお話した、
「泣いても抱っこするな」というテーマに、共通してます。

保育者が、いかに楽しい遊びを提供できるかです。
子ども達が「楽しい!」と感じれば、
泣きませんし、勝手に子ども達はついてくるのです。

かなみ先生

あつみくんのクラス、まとまりないね!

涼しいあつみ先生

よく言われるんで、ほんま努力します…

 

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