ペープサートやパネルシアターの演じ方のコツと工夫
意外に難しい、ペープサートやパネルシアターの演じ方。
子ども達を夢中にさせるために、クイズ形式にしたり、動かし方に気をつけたり、様々な留意点があります。
お話を効果的に、魅力を伝えるコツや準備などを紹介します。
シアターの特徴を活かし、工夫して日々の保育の導入や行事に、活用していきましょう。
こんばんは!
男性保育士のあつみです
子ども達がもっと夢中になれる、パネルシアターやペープサートなどの演じ方を紹介します。
■パネルシアターの作り方は下記の記事もどうぞ♪
お話とセリフをしゃべりながら、仕掛けや紙人形を動かす同時操作って、気をつけることが多く、実はかなり忙しい。
パネルシアターとかって、絵本に比べて準備が大変なので、あまり毎日活用するものではないです。
しかし、ここぞ!という時の保育に効果的に使うと、子ども達の印象に、バシッ!と残すことが出来ます。
この記事を書いた人
あつみ先生
保育士/幼稚園教諭/保育教諭|現役8年目|今年は0歳児担任|SNSフォロワー累計17000人↑|見てきた子ども達は250人↑|保育士ライター(MAMADAYS/ほいくらいふ等)|書籍出版「保育製作365日/100均知育365日」|30万PV保育士ブロガー|ピンタレスト月間250万PV|離乳食インストラクター4期卒セミナー講師|詳しいプロフィールはこちら
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■パネルシアター、ペープサートでの失敗や演じ方の悩み
シアターの特徴から、普段の活動の中だけでなく、
行事やイベントなどで、大勢ので演じることが多いです。
よくあるシアターの演じ方のお悩みや疑問を取り上げて、
子ども達が夢中になるパネルシアター、
ペープサートにするコツを、この記事で紹介していきます。
●スムーズに進まない、慌てて失敗してしまう。
絵本と違い、人形を動かしながら、
時には人形以外の仕掛けも動かしながら、
ことばに出して演じるって、中々難しいです。
ただ単にテキパキ進行していけばいいわけではなく、
着実に同時進行をしていく必要があるのです。
そこに気持ちを込めて演じるのって大変ですよね。
保育者があたふたしていると、
せっかくのお話が子ども達に伝わらず、
中々子どもはもしないし、面白くなくなってしまいます
★焦って失敗する場合の解決方法
1人で演じる場合は、特に入念な準備が必要です!
シアターを演じる場合、いったん始まったら中段は出来ません。
1人ですべての事を行う場合、
セリフだけではなく、どんな順番で出していくかや
どんな出し方をしていくかを考える必要があります。
- 台本は床に置かず舞台の裏などに貼る(見やすい場所に)
- 取り出す人形や仕掛けの順番にならべておく
- 自分の場所と小道具の場所を考えて、取り出しやすい位置に置く
- 舞台は広めにしておく(演じ手の動きが制限されると余計ぎこちなくなる)
などなど、舞台裏での準備が非常に大切です。
気を付けながら、絵人形や小道具をセットしていきましょう。
★子どもの視線、目線でリハーサルを行う
どうしても、シアターやペープサートって、
演じ手のほうが、夢中に必死になってしまいます
なので、果たして子ども達からは、見やすく演じられているか?
と言う事を確認するためにも、
他の保育者に見てもらうという方法がオススメです。
- 人形の動かし方、仕掛けの操作は適切か
- セリフが聞き取れるか、子どもでも分かりやすい表現か
チェックしてもらいながら、アドバイスをもらいましょう。
●子どもの目線が定まらない。集中してくれない。
パネルシアターやペープサート中、
子どもがよそ見をしていたり、
掛け合いのシーンでは、他のほうを見ていたり、
立ち歩こうとしたり…中々、集中してくれない事もあります。
この原因としては…
- 単純に話が面白くない(年齢、発達に合っていない)
- 保育者の演じ方が悪く、話が伝わらず面白くない
- 話が長い、暇
- 子どもが自分から関われる、参加できる要素がない
などなど、様々な理由が考えられます。
★子どもに伝わる、分かりやすいメリハリのある演じ方を!
セリフはハッキリめりはりをつけて発言しましょう。
もじもじしているのは言語道断です。
保育者は、シアターを演じる場合は、
1人で登場人物も、ナレーターも務めないといけません。
ここでは、セリフはハッキリ、メリハリを持って言う事が大事で、
表情豊かに喜怒哀楽を表現していきましょう。
複数の登場人物が会話をするシーンなどでは、
意図して声色を変えてみたり、
話しているほうの登場人物を動かしたりして、
誰が話しているのか、分かりやすくする工夫なども大切です。
ペープサートやパネルシアターにおける紙人形の動きって、
思った以上に小さく地味なものです。
少しくらい大げさな方が、ちょうどよかったりします。
★仕掛けの操作は、ゆっくり間を持たせて!
仕掛けは、ストーリーのキーポイント、
話の題材によっては、一番重要になったりします。
しっかりと注目させたい場合には、
間を持たせてゆっくりと仕掛けを操作したり、
子ども達が目を引く動かし方をする必要があります。
その際も、しっかりと必要なセリフは発言しながら、
お話の展開に合わせて、効果的に動かしていく事が大切です
仕掛けを展開する前に、
子ども達の表情をしっかり見てから、
じっくり広げていくくらいが、ちょうどいいですよ。
●思ったより盛り上がらない。
一生懸命準備してパネルシアターやペープサートを作って、
何回も練習したのに、盛り上がりに欠けるシアターって事があります。
話が面白くなかったり、発達に合っていなかったりする事も原因のひとつですが、
必ず盛り上がるパネルシアター、ペープサートにするコツは、
子ども達も、参加して楽しめる、参加型にする事です!
★子ども達も参加できる演出に!
卑怯?強制的に必然的に(笑)盛り上がるコツとしては
子ども達が、積極的に参加したくなるような、
そんな題材、テーマ、お話にしていく事です。
例えば…
- お話の中に、簡単な歌を取り入れる
- 掛け声が何度も登場するテーマを選ぶ
- ゲームやクイズ形式にしてみる
等々、工夫の余地はたくさんあります。
普通のお話ですと、演じ手である保育者が一方的に話す内容の場合、
特に長いお話ですと、飽きる子ども達が出てくるものです。
そんな時は、ストーリーの中で、
子ども達も発言したり、参加できるような工夫をする事も大切です。
話の流れで、子ども達に質問してみたり、
子ども達も一緒に声を出してもらえるような題材にしたりなど、
子どもが積極的にお話に参加できるような演出にすると、
集中力が高まってきます。
その際、子ども達の気に入ったフレーズを、
何度か繰り返してやりとりをするなど、
子ども達の反応を見て、臨機応変に対応を工夫していく演じ方が出来れば、
よりグッド!ですね
また、話の中に何度か歌を登場させるのもアリ。
子ども達のよく知ってる歌でもいいですし、
簡単な歌であれば、お話の中で2~3回繰り返せば、
物語の終わるころには皆覚えています。
エンディングで、みんなで歌ってみようか!
で終わらせることで、盛り上がったおわった!という感じになります笑
■シアターと絵本の違いや特徴
絵本にも、それぞれのシアターにも、特徴があり、
状況に応じた使い分けが大切です。
●絵本の特徴
絵本はとても話の種類が多く、
また、絵本ひとつあれば子ども達をまとめることが出来る、
一番お手軽なツールです。しかし、単純故に、非常に奥が深いです。
読み手の個性が、強烈に反映されますし、
子ども達の反応も、読み手の読み聞かせ方によって変わってきます。
●パネルシアター、ペープサートなどの特徴
絵本に比べて、手間と準備が掛かるけれど
普段はあんまりしないってだけで価値があります。
物珍しさというものもありますが、
実際に紙人形が動くことが、それだけでもすごく楽しいです。
また、絵本と違って、一枚の絵で構成される画面ではなく、
紙人形が、保育者のセリフに合わせて動きます。
それゆえ、非常に求められる動作や演じ方、工夫が、とても難しいです。
■シアターの種類、分類と特徴
人形や、小道具、仕掛けを使って演じるシアター。
様々な種類と、それぞれの特徴があります。
目的に応じて、使い分けて行きましょう。
●パネルシアター
パネルシアター用Pペーパー を使って作った紙人形を、
パネル板に張り付けて、お話を演じます。
画面上のどこにでも、裏表関係なく自由にはりつきます。
自分で自由に、絵本のページを作っていける、
と言った感じでしょうか。
さらに、Pペーパー の紙人形に、動きをつけてあげることで、
臨場感や面白さが出ます。
また、紙人形に関節をつけたり、
口が空いたり、目が動くという仕掛け、ギミックを搭載する事も出来るので、
かなり応用の幅が広いシアターです。
●ペープサート
紙人形に棒などをつけて、
手でもって演じる事ができるようにしたものです。
ペープサートって作るのがめっちゃ簡単です。
一から作る事も出来ますが、
絵本やイラストを拡大コピーして、
厚紙に貼りつければそれでも完成です。
一見、パネルシアターに劣っているように見えますが、
非常に応用がしやすい点と、
かなりお手軽で、いろんな場面ですぐに使えるのが、
パネルシアターを上回る利点です。
例えば、平日でも、紙人形をパッと取り出せば、
朝の集まりをするときや、活動の導入で、
キャラクタに語らせるなど、日常の保育でもガンガン使っていけます。
パネルシアター用に作った紙人形だと、
パネルシアターでしか、使えませんからね。
また、日常の保育だけでなく、
誕生日や行事などでも、十分に耐えうる出し物になります。
具体的には、お話の舞台、土台を作ってあげれば、
その上で動かすだけで、奥行きのある、
動きのあるとても楽しい出し物になります。
●エプロンシアター
保育者のエプロンの上で、演じられるものです。
エプロンシアターの一番の特徴は、
保育者と子どもの、お互いが向かい合っているという事。
これって、大好きな先生が目の前にいるという事で、
それだけでも楽しいですし、安心できます。
また、保育者としても、子ども達の反応が、非常によく見えます。
パネルシアターなどでは、こうはいきませんよね。
そして、保育者そのものが、お話のひとつですので、
時には踊ってみたり、歌ってみたり、ポーズをとってみたり、
演じてくれる先生も、シアターとセットなのです。
演じ方に自信のある先生なら、非常に臨場感あふれる表現を、
子ども達に見せていく事が出来ます。
それにより、子ども達の想像力を、高めていけます。
また、何より、数々のエプロンの仕掛け、ギミックが面白い。
もうそれだけで、子ども達は釘付けですし、
次はどうなるのかな?早くあの仕掛けが見たいなあって、
ワクワクしながら見ています。
しかし、デメリットもあります。
エプロンシアターは、製作に非常に手間がかかります。
しかも、使える場面ってのが、結構限られています。
目新しいうちは、とても子ども達に注目されますが、
あまり頻繁にやれば、すぐに飽きます。
新しいお話をテーマにエプロンシアターを作ろうと思っても、
これまた非常に手間と時間がかかります。
また、エプロン自体が小さいため、
あまり大勢の前で演じるのは、不向きです。
個人的には、ディスるわけではないですが、非常に効率が悪いです。
もちろん、ここぞ!という時に使ったら、絶大な効果はあります!
製作の手間はありますが、一度作ってしまったら、
来年も再来年も、これからずっと使える保育ネタ、資産になります。
保育のモチベーションが高い、我こそは!という先生は、
是非作ってみてください!
ちなみに私は、養成校時代にさんびきのこぶたで作りました笑
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■ペープサートやパネルシアターの演じ方のまとめ
子ども達の心に残るシアターを!
子どもを楽しませるには、
自分が先に楽しまなければ、楽しさは伝わりません。
笑いや楽しさと言うものは、子どもに伝染します。
いきいきと演じていれば、子ども達も引き込まれていきますよ♪
シアターの話の内容は、 子ども達の好きなものや興味、
また、行事や季節など、関心のあるものを選ぶことで、
最初から話に入っていきやすくなります。
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