今月のPick UP記事

 

子どもの吃音には様々な要因が考えられています。
吃音の改善や治療法は、様々なものがありますが、
それぞれ症状が違うため、誰にでも必ず効く、という治療法は、ありません。

こんばんは!
男性保育士のあつみです。

子どもの吃音の原因と改善方法、治療法とは

吃音とは、話そうとしたときにどもってしまい、
タイミングが合わず、上手く発音できないことです。

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吃音は、解明されていない事のほうが多い問題です。
一般的にも、正しい理解をしている人は、少ない上に、
また、様々な誤解すらあります。

実際、私も保育士でありますが、吃音に対する知識が、
100%あるとは言えません。

目次

■【超重要】幼児期の吃音は親が受け入れる事が一番大切

吃音を持つ子どもの親や、その子どもを指導する保育者なども、
実際に吃音を持つ子どもを目の前にして、
どんな風に関わり、どんな風に指導すればいいのか、
わからない人が多いです。

■参考文献&ウェブサイト

吃音のリスクマネジメント

吃音・どもり改善プログラム

吃音ドットCOM

●「ゆっくり話してみて」は逆効果!NGです

子どもがどもっているのを見ると、親としてはどうしても、
「ゆっくり話して」と言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、この言葉は、全く効果はありません。
子どもは、話すことに精いっぱい、とても頑張っています。

「落ち着いて」とか「ゆっくり」とかは、
子どもの話し方に、ひとつひとつ、
事細かに、注文を付ける事になります。
それによって、正しく言わなきゃ、と子どもは思い、
余計に話しにくくなります。

しかも、よく考えてみてください。
別に、吃音を持つ子どもって、慌てているわけでも、
早く話そうとしているわけではありませんし、
ことばが出ないだけで、落ち着いていないわけではありません。

これを言われることで、自分の話し方が悪くて、
注意を受けているんだと、もっと吃音が悪い物だと思い込んでしまい、
話す意欲、つまり発話意欲がなくなります。

しかも、話し方だけを、指摘して、
話の内容を大切にされていないと、思ってしまいます。
自分の話に、興味をもって聞いてもらえていない…
と、子どもにとっては、とても悲しい思いをすることになります

大好きなお母さんに、自分の言葉で伝えたい、
その気持ちを尊重してあげることが一番大切です。

しっかり、丁寧に話を聞いてあげてください。

・子どもの話聞くときの対応

子どもの言葉の間に、間違いや言い方を指摘するような言葉は、
挟まないことが一番大事です。

そして、子どもの言いたいことが分かっても、
「○○って言いたいの?」など、
先取りしていってしまうのは絶対NGです。
子どもの話したい気持ちをそぎ落としてしまいます。

有効な方法は、オウム返しです。
子どもの言えた話を、繰り返してあげます。

子どもが「○○だった」と言えれば、
保護者や保育者は「○○だったのね」と、オウム返しで、言ってあげます。

こうすることで、子どもは、自分の言葉で、
言えて、伝えられた!と、達成感と満足感を感じます。

大切なのは、接し方。
子どもの話の内容をしっかりきいて、気持ちを丁寧に受け止めることで、
自分で話したいという意欲、気持ちを高めていく事が大切です。
吃音であっても、受け入れてくれて、話を聞いてくれる、
という、自己肯定感に繋がります。

 

 

●【必読】「気にしないでください」というアドバイスの意味とは

幼児期に、そういった機関へ、子どもの吃音の相談に行くと、
「気にしないでください」というアドバイスを受けることがあります。
その理由は、幼児期の吃音って、7割以上が、
小学生頃までに、自然治癒するからです。

しかし、この「気にしない」の意味をはき違えてはいけません。

吃音って、話し方を意識するから悪化するのであって、
子どもは、どもりたくないと思えば思うほど、上手く話せなくなります。

もし、保護者が、話し方をアドバイスしたりすると、
子どもは、吃音って悪い事なんだ と思ってしまいます。
たとえば、「ゆっくり話してみて」「落ち着いて」
などの、言葉かけは、子どもにプレッシャーをかけるだけです。

別に子どもは、ゆっくり話してるわけでも、
落ち着いてないわけでもないのです。
ただ言葉が出てこないだけなのです。

また、言葉を頑張って出そうと、苦しそうにしているかもしれません。
でもそれって、自分で頑張って話して、お母さんに話を聞いてほしい、
という思いの表れです。

そこで、「ゆっくり話して」なんていわれたり、
子どもが言おうとしている事を先取りして、「○○って言いたいの?」など、
そういう言葉を掛けられる事で、
自分から話そうという気持ちを失ってしまいます。

これが、余計に吃音に悪いイメージを持つ要因です。
やっぱり、どもる自分って悪いんだ…と思ってしまいます。
なので余計に話さなくなり、吃音が悪化します。

間違った声かけをすることで、
親が自ら、子どもの吃音を、悪化させている事もあるのです。

 

●吃音の事を子どもから聞かれたら誠実に対応しましょう

年長(5歳~6歳頃)になってくると、
自分の話し方について、悩んだり、疑問を持ったりすることがあります。

そういう時は、わざと話題をそらしたり、はぐらかすのはNGです。
子どもは、そういう対応をとられることで、
「ああ、吃音って、悪い事なんだ、あんまり話したらだめなことなんだ」
と思い込んだり、
自分がこんな真剣に悩んでるのに、取り合ってもらえないんだ、
と思う事があります。

これにより、余計に吃音はダメなものというイメージをもったり、
今後子どもが成長してから、 吃音の悩みを一人で抱え込む事に繋がります。
それがきっかけとなり、不登校やひきこもりになることもあります。

もし、子どもから聞かれた場合は、
子どもにわかる言葉で、しっかりと伝えてあげましょう。

「たまに言葉が言いにくくなることがあるんだよ
それは吃音(どもり)って言うんだよ
でも、わざとじゃないんだし、それは悪い事ではないし、
どもってもちゃんと、私はあなたの話をきいているよ」

吃音は悪いものではない、と言う事をしっかりと伝えましょう

どもりのあるしゃべり方でもいいと、子ども本人が思えるような、
関わり方をして、受け入れるという事です。

 

■正しい吃音に関する知識

吃音を持った子どもに対して、実際によく行われているのは、

  • 具体的にどうすればいいのかわからないけれど、
    周りの大人や人達の対応を変えていく
  • 具体的にどうすればいいのか分からないけれど、
    話す練習をしてみる

という曖昧な事が多いです。
これって、曖昧で不確かな知識や思い込み、
そして誤解と間違った対応から、くるものです。

それにより、目の前の吃音をもった子どもが、
苦しめられたり、困ったりしているのです。
それって、とてもかわいそうなことですよね。

この項目では、吃音についての知識を解説します。

 

●吃音、どもりとは、どんな症状?

話すときにどもってしまうこと、これを吃音と言います。
吃音は、言葉が発言される際、
同じ音を繰り返してしまったり、引き伸ばされてしまったり、
言おうとしても、音が詰まり、出てこなかったりすることです。

スムーズな話し方ではないため、
聞き手としては、なんか変だな…と思われることが多いです。

また、どもりが発生するのは、
単語の出だしが、出てこないという傾向がほとんどです。

吃音を持つ子どもが、 吃音に対して悩み始めると、
言いにくい言葉がだいたい分かってきますが、
常にその言葉でどもる、というわけではありません。
吃音には調子の良し悪しが存在します。

時には頻繁にどもったり、
どもらなかったり…不規則で一貫性はありません。

吃音と聞いて、ぱっとイメージするのは、
最初の言葉がかさなるパターンです。

  • 「ぱ、ぱ、ぱんだ」(くりかえし:連発)
    と、最初の音を繰り返す場合もあれば、
  • 「ぱーんだ」(ひきのばし:伸発)
    と音を伸ばすものもあります。
  • 「ぱっ……んだ」(ブロック:難発)
    と、言おうとしても、詰まってしまい出てこないものもあります。

吃音には、様々なパターンがあり、
個人差、それぞれ違います。

また、吃音って話はじめる時に起こりやすいため、
話す前に、挿入語を入れる事で、
次の言葉を出やすくする、などもよくあります。

・随伴運動とは

随伴運動とは、どもってしうまう時に、
体を動かして、言葉を出そうとしてしまう事です。

例えば、発言しようとして、首を振ったり、
手足をバタバタさせてみたり、どもる際、 同時に体の一部が動くことです。

これが発生する原因としては、
どもりそうになったとき、そうした事で偶然、吃音を避けられた、
という経験から、随伴行動が発生する、と考えられています。

よって、動かす体の部位による、意味などはないです。
でもこれって、吃音を何とか克服したい、という、
吃音を持った子どもの、気持ちの表れなのです。

これにより、聞き手は、より違和感を覚え、
なんか変だな…と思われる要因にもなっています。

●吃音の始まる時期(ピークは3歳~4歳)

ほとんどの場合は、幼児期に吃音が始まります。
吃音が始まる事を、発吃と呼びます。

吃音を持つ子どもの8割以上は、
未就学時(保育園や幼稚園時期)に発吃します。

また、吃音が始まるピークは3歳~4歳頃。
発吃が早い子どもですと、言葉を話し始めた時、
もうすでに吃音の症状がみられる子どももいます。

たまに、小学校に上がってからや、
ごく少数ですが、中学校以降に吃音が発生した例もあります。

 

●子どもの吃音に気づくきっかけは?

幼児期の吃音って、気づくのは親や保育者など、
まずは大人が気づくものです。

保護者や先生が気づいたときにはもうどもっていた、
または、何かがきっかけで、その時を境に、突然吃音が始まる、
なんてパターンも多いです。

例えば、怖い体験をした後や、弟や妹の誕生などの例が多いです。

また、突然始まるタイプの吃音には、
最初の音を何度も繰り返したり(連発)、
なかなか言葉が出てこなかったりするタイプ(難発)が多いです。

・自分を責めるお母さんたち

親の育て方、愛情不足が原因ではないのか?
と悩んでいる親もいます。

何かの出来事により、吃音になってしまったのは、
母親である私のせい…そう思う保護者は多くいます。

しかし心理的ショックが、
吃音に至る原因であるという根拠や、 因果関係は全くありません。

吃音の原因は、現状の医学では不明なのです。
特に何もなくとも、吃音になる子はいます。

また、イメージとして、吃音は親が悪いという、
そういうネガティブな印象で見られる事があり、
それが母親の心理的ストレスに繋がる事があります。

 

●吃音のはっきりした原因は分かっていない。

下の子が生まれたことや、引っ越しなど、
何らかのタイミングで、発吃する事があると、
それが原因?と疑ってしまいますが、
それだけが要因で発吃するというわけではありません。

兄弟とかですと、下の子が生まれるのって、
お兄ちゃんが2歳~4歳頃が多いです。
なので、下の子が生まれても生まれなくても、
発吃する子はしてます。ただ、タイミングが重なっただけです。
(一人っ子政策の中国でも、吃音者の割合は日本と同じです)

引っ越しだって、2歳~4歳の間にしてれば、
ちょうど発吃のタイミングと重なる事があります。

吃音は、一つの原因では発症しないですし、
全員が同じ条件で発生はしていないため、
結論としては、はっきりした原因は不明です。

というよりも、緊張したり、動揺したり、興奮すれば、
誰だってどもりやすくなります。

なので、心理的な問題が大きいと考えられがちです。
ですが、因果関係は、明らかになっていません。

いろんな説が、たくさんありませうが、
どれも根拠を説明できていないのが現状です。

・左利きを右利きに矯正したら、吃音になる?

この迷信が生まれたのは、1930年の事。
吃音をもった子どもの脳が、利き手の矯正をすることで、
左右の役割分担を混乱してしまい、
はっきり行えていないから、吃音になると言う、迷信がありました。

吃音を持っている事もは、脳に問題がある、 と思われていたのです。
しかし、医学の発達により、 最新の医学の力を用いても研究をしても、
吃音者の脳に、吃音になる原因になるものや異常は、見つかっていません。

 

●吃音の人口、割合

成人で吃音を持つ人は、人口全体の、 約1%と言われています。
これは世界共通のデータであり昔も今も、変動していません。
100人に一人と考えると、かなり多いですよね。

ちなみに幼児期のデータとしては、
50人~30人のうち、1人の割合で、 程度によらず、吃音を持つ子がいます。

幼児期に割合が高くなるのは、
幼児期の吃音って、自然に治る事が多いからです。

・吃音をもつ人に多い性別

統計的に、吃音は、女性よりも男性に多いです。

吃音を持つ人の割合として、
男性は女性の3~4倍、の割合を占めています。

実際、保育所に勤めていますが、
程度によらず吃音を持つ子どもは、男の子の割合が多いように感じています。

●吃音が自然に治る確率は?自然治癒について

吃音って、多くの場合は、幼児期(小学校入学前)に、
吃音を克服しています。
克服と言うか、消えてます。

自然と吃音の症状がなくなる事を「自然治癒」と呼びます。

自然治癒の確率としては、70%以上。
(直近のアメリカでの調査)

なので、吃音って、子どもの頃だけの問題と、思われているふしがあります。

どうやったら自然に治るのか…ですが、
本当に何もせず、治るというパターンが多いですので、
幼児期の吃音相談で、受けるアドバイスは、
「気にしなくても治る」と言うものが多いということです。

 

●自然に吃音がなおりやすい子どもとは?

結果からいって、特徴などでの判別は不能です。
どんな子どもなら、自然治癒しやすいかということは、わかりません。
分かれば、幼いころから、しっかり対応していけるのですが…

子どもの、吃音の頻度や程度と、自然に治る確率の因果関係は、ないのです。

男の子と女の子での違いも分かっていません。
吃音の期間の長い、短いも関係ありません。

しかし、小学校に上がっても、吃音が続く場合は、
自然治癒する可能性は激減します。

つまり、小学校に上がっても自然治癒していない場合は、
放っておくという判断は、かなりリスキーです。

病院には、言語聴覚士(ST)という、
ことばの問題の専門家に相談できるところもあります。
今後の方針について、相談していく方が多いです。

●吃音って親子の遺伝は関係あるの?

統計や、傾向としては、遺伝する可能性もあります。

子どもの吃音が自然治癒するかどうかは、
親がどうであったか?が遺伝すると言われています。

例えば、親が幼児期に吃音をもっていて、
自然治癒した場合は、その子どもも、自然治癒する確率が高い傾向があります

 

 

●自然治癒するかを見極めるポイント

子どもに吃音症状って、波があります。
出たり、消えたりを繰り返します。

吃音の症状が、少しずつ軽くなっているならば、
自然治癒する傾向が多くなっています。

例えば……

  • 最初は、ひどい吃音症状がでました。
    でも、しばらくすると一旦消えてました。
  • 次、吃音症状が出た時には、
    前回よりも、程度の軽い吃音症状でした。
    また、しばらくすると一旦症状は消えました。
  • さらに、吃音症状がでました。
    でも今回の吃音の症状は、微々たるものだった。
    それが消えて、自然と吃音はなくなりました。

……のように、どんどん軽くなっていき、
最終的には消える、というパターンもあります。
子どもの様子を、よく見て観察してあげてください。

 

●内向的な性格の子ほど吃音になる?

吃音を持った子どものイメージとして、
なんだか消極的だったり、神経質だったりするイメージが多いです。

なので、内気な子ほど、吃音になりやすいのか?
と思うかもしれませんが、性格は全く関係ありません。

そんな風に見えるのは、 吃音をもっているがゆえ、
周りにからかわれたり、笑われる経験が、
そうさせているのだという事です。

本来、明るい性格だった子どもも、
吃音をからかわれ、馬鹿にされているうちに、
消極的に、内向的になってしまう、というパターンが多いため、
そのようなイメージになってしまったのです。

大切なのは、そうならないための、周りの環境です。
クラスメイトの友達にも、吃音について理解してもらい、
大人が、吃音を持つ子どもの味方になっていく必要があります。


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■どもらない状況とは?

吃音の症状がある子どもでも、常ににどもりが発生するわけではありません。

●吃音は、友達と声を合わせて喋れば減る。

吃音をもつ子どもの特徴として、
誰かと声を合わせたり、一緒に歌ったりすると、
吃音が出ない、また軽減したりします。

この理由としては、他の人の声を聴くことで、
自分の話し方から意識が逸れ、他者のタイミングに合わせる、
のっかることが出来るからだと言われていますが、
正確には、その理由は分かっていません。

これを利用し、小学校などでは、
日直では二人で一緒に号令や掛け声などを行ったり、
音読などもペアで行う、などの配慮を、
行っているところもあります。

●独り言の場合は、どもらない。

子どもって、独り言を言って遊ぶ時があります。
それは、吃音を持った子どもでもそうであり、
普段のどもりぐあいが考えられないほど、
スムーズに言葉を発して遊んでいるときがあります。

この原因としては、人に向かって話すときよりも、
話すことに関して、意識をしていないためだからと考えられています。

人に伝えよう、話そうとすると、自分の話し方を意識してしまい、
吃音、どもりが出てくるのです。

何も意識していない独り言なら、どもりが出ないということです。

 

●幼児期の吃音は、出たり消えたりを繰り返す。

基本的に幼児期のどもりって、波があり、
吃音が出たり、消えたりを繰り返します。

吃音を持つ子どもをもつ親は、
吃音が治った!と思ってホっとしていたら、
また吃音が出た… と思い、不安、心配で、
一喜一憂の繰り返しとなる事があります。

これが、心理的にとても負担、ストレスが掛かるときがあります。

どもりが出るたびに、何が原因かを突き止めようとしても、
結局、原因不明の事がほとんどです。

幼児期の吃音は、波があるものだと理解しているだけで、
余計なストレス、心配が少しは軽減されます。

■小学校にいっても吃音がなおらない場合は?

基本的に、子どもの幼児期の吃音は、
小学校までに自然治癒する場合が多いです。

しかし、小学校に入学してからも、吃音が継続していると…
自然治癒する確率はぐっと減ってきます。

●小学校以降は、吃音の波がなくなる。

小学校に上がる頃に、だんだん波がなくなってきます。
ここで、保護者としては、治らないのではないのか?
何か対策をしなければならないのではないか?と悩みます。

幼児期は、どもりながらでも、気にせず友達と話し、
遊んでいる姿があった子も、小学校の時期になると、
子どもは自分の吃音について意識し始め、
悪口やからかいに、繋がったりします。

さらに、小学校になると勉強が始まり、
発表や自己紹介、本読み音読など、人前でしゃべる機会が、
とても増えてきます。
これが、苦手意識に繋がり、悪循環になる事があります。

●中学校以降は、自分を否定し始める事が多い

恥ずかしい、自分に自信がない、
自分は嫌われている、笑われているなどを感じる事で、
どんどん人付き合いに消極的になっていきます。

そして、吃音を隠したいと思うようになり、
言い換えたり、そもそも、しゃべらないようにしよう、
という考えに至るパターンも、少なくないです。

また、悩みを相談できる相手が居ない場合は、
すべて一人で抱え込んでしまいます

自己否定の気持ちは、引きこもりや不登校につながります。
吃音って、ただ言葉がでないだけの問題ではないです。
本人にとっては、最重要な問題であり、コンプレックスであり、
自分の存在を問うような、心の問題であるのです。

 

■吃音に苦しまないように育つ、幼児期の対応

子どもが今後、生きづらくなってしまう分岐点は、
幼児期の、子どもに対する関わり方がポイントです。

 

●どもってもいいんだという気持ちと受け入れる環境

吃音は悪いことではないという事を、
自分で理解することが、子どもには大切です。

また、吃音であっても、
他者は受け入れてくれるという経験を繰り返して、
理解できれば、

吃音はダメなことでも、自分は恥ずかしくもないと、
意識を持てます。

吃音を否定しないようなかかわりが大切です。
そして、吃音を隠すために、逃げたりしない事を、
伝えていきましょう

 

●どもりたくないから、生活が不便になる。

吃音に否定的な思いを持つ子どもは、
苦手な喋る機会を、減らそうとして回避します。

どもりたくないと思うあまり、
出来る事、やれることが少なくなり、
生活がとても不便なものになります。

例えば、外食の時に、メニューの名前が言えないから、
本当に食べたいもの以外で、言える物を注文したり、
学校でも自分の意見があるのに言わずに終わったり…

吃音、どもりによって、生活が縛られてしまうのです。

でも、子どもって、別に最初から 吃音を隠そうとか、
逃げようとか思ってるわけでないです。

幼いころから、どもるのはいけないことだと思わされ続けた故、
隠そうとするのです。

吃音をダメなものだと、思わないような支援、配慮、関わりがとても大切です。

●努力が足りないから改善しないという誤解

幼児期の自然治癒の時期以降、
例えば、小学校に上がってから、吃音改善の指導に、通い始めたとします。

頑張っても、吃音は中々改善していかない時があります。
その時に、吃音が治らないのは、自分が頑張ってないから、
努力してないからだと思い、自分のせいだと思い込み、
つらい思いをしたりする事もあります。

でも、努力がどうのとか、本人に悪い所があるからとか、
そういう問題ではないのです。

吃音と、吃音の改善、治療法の歴史って、本当に古くから続いています。
たしかに、いろんな吃音の療法や訓練が、多数存在します。
また、それにより、改善された、または消失したという、結果があるものも、あります。しかし、その療法や訓練が、
必ず誰にでも効果がある、というわけではないのが現状です。

吃音ってなかなか改善しないのが、当然です。
これなら誰でも100%絶対に吃音は消失する、という療法は、現在でもありません。

 

 

●吃音をオープンにしてしまう事で、楽になる。

最初に、吃音であることを周知しておいて、
吃音を隠さなくてもいいと思える事が、
精神的に楽に話が出来る環境になる事があります。

悩みは、オープンにすることで、楽になるのは、
吃音に限る問題ではありません。

 

●子どもは【どもり】や【吃音】という言葉の意味を知らない

子どもの頃って、話し方が他の人と違う事が、
どもりや吃音といった症状であるということ、そのものが分かっていません。

一体自分は、何が変なんだろう、友達と何が違うんだろう… と、
自分の症状について、正体不明のもの、という不安があります。

しかし、子どもにしっかり向き合い、
子どもから聞かれた時に、
「どもりっていう言葉が言いにくい時があるんだよ」
と子どもにも分かる言葉で伝えることで、やっと安心できたりします。

例えば、体調が悪い時、なんの病名か分からない時不安ですが、
病名がはっきりわかったら、ホっと一安心、みたいなことは、
大人でもあるじゃないですか。
子どもでも、それは同じなのです。

 

●病院はどこにいけばいい?言語聴覚士に相談する

病院には、言語聴覚士(ST)という、ことばに関する問題の専門家がいます。
その資格を持った人に相談することで、どんな指導をしていけばいいのか、
応じてくれることがあります。

しかし、子どもを専門にしない言語聴覚士も多いです。
また、相談を受け付けているかどうかも、施設によりますので、
病院に行く前に、問い合わせてみることが大切です。

●小中学校にある、ことばの教室とは?

ことばの教室の正式名称は通級指導教室といいます。
ここでも、吃音指導を受ける事ができます。
ただし、何処の学校にでもある、というわけではありません。

もしも、自分の通っている学校にない場合で、
ことばの教室に行きたい場合、他校に通う事になります。

 

●子どもに「吃音があっても大丈夫」と伝え、安心させよう

子どもが吃音のことで、過剰に気をやんだりしないようにするためには、
これまで何度も述べたように、子どもの身の周りの、
関わる人達の接し方が、とても重要です。

また、そういった、子どもが自己肯定できる環境を作ってあげれるのは、
お母さんなどの保護者や、それに協力する保育士や先生です。

子どもの吃音を改善して、生きやすい環境にするためには、
かならず大人の力が必要です。

じぶんのどもりは、悪いことではないんだ、
と肯定して思える事が、大切なのです。

それには、親だけでなく、周りの大人たち、
保育園や幼稚園、学校の友達や、
教師や先生の正しい理解と協力が必要不可欠になります。

吃音が子どものすべてではないのです。
もっといろんなところを見つめてあげて、受け入れてあげてくださいね。

■参考文献&参考ウェブサイト

吃音のリスクマネジメント

吃音・どもり改善プログラム

吃音ドットCOM

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