今月のPick UP記事

子どもが高層ビルから転落する事故からうまれた造語である「高所平気症。」
度々ニュース、話題になり、その問題が取り立たされます。
高所平気症は、子どもの転落事故の原因のひとつと言われていますが、 対策はあるのか?
また、高所平気症とは、病気なのか? などを解説していきます。

こんばんは!
男性保育士のあつみです。

子どもの転落事故の原因の高所平気症の対策

減らない子どもの落下死亡事故の報道。

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さて、最近、43階建てのタワーマンションから、
4歳の子どもが落下するという事故がありました。

親が目を離した隙に…という事ですが、原因の一つとして、
「高所平気症」があるのではないかと言われています。

この記事では、子どもの転落事故の要因である、
高所平気症についてを、記録していきます。

 

●高所平気症とは

高い所や高い場所に対して、 恐怖などを感じない感覚の事を言います。
主に、高層住宅やタワーマンションの住む、 子ども達に増えています。

高さ、立体に対する感覚がマヒしている
落ちた時の衝撃や痛みに対する想像力がないため、
高い所をなんとも思わず、怖さや恐怖を感じない事です。

 

●高さ感覚や恐怖は、幼児期に養う

子どもの転落事故の原因のひとつ「高所平気症」。

高さに対する恐怖の感覚は4歳頃までに、80%決まると言われています。
つまりその頃に、どれだけ沢山の経験をしてきたかが、 重要と言えます。

自分が地面に立った時の、 目の高さで、どれくらいの高さなら安全か?
これ以上は危ないのか?を、 自身の体験から、判断していきます。

しかし物心ついたころに、地上から離れた生活が当たり前になっていると、
そういった感覚が養われないまま高さに恐怖を感じる感覚が、
未発達な状態で子どもが育つことになります。

子どもは、安全に対する感覚が、もとより未熟です。
それに加えて、自分で自由に動けるようになった幼児期…
だからこそ、落下の事故が増えてきているのかもしれません。

 

●高所平気症による転落事故の対策

高所平気症の対策としては、
しっかりと高さと空間に対する感覚を身につけることです。
そのためには、幼いころからの経験が、とても大切です。

また、高層マンションじゃないから
高所平気症の心配がないという事はありません。

たくさん遊び、高さのに対する危険を知る経験をさせずに、
ずっと部屋に閉じこもって育っていくと、
高さに対する恐怖が養われないままになってしまいます。

高いところはなぜ危険なのか?
それをしっかりと子どもに伝えていく事が、
高所平気症の予防となり、不幸な転落事故の対策と言えます。

 

●高所平気症は病気なのか?

医療での治療対象ではないので、
医学上では病気ではないです。

ただ、高層マンションでの子どもの落下事故が多いため、
たびたび話題になります。

 

●高層マンションで育児する事自体が間違い

金持ちのステータス的な印象がありますが、
そもそもタワーマンションは、
子育てに適した環境ではありません。

子どもの保育、子育ては、総合的なものです。
日々の生活の中で、様々な事を経験していき、
形成されていくものです。

物心ついたころから高層マンション暮らしで、
慣れきってしまった子ども達が、
高さに関する恐怖が分かるのは、地面に落ちる時です。

 

エレベーターという小さな箱

今回、取り上げられている「高所平気症」ですが、
高層タワーマンションでの階数移動はエレベーターで行いますよね。

小さな箱に入っていれば、気づかないうちに高い所に来ている…
これじゃ、高さに対する感覚も、鈍くなりますよね。

やんちゃな子が、
階段を走って上ったり下りたりしているほうが、
よっぽど危険予知の出来る賢い子になります。

ベランダの柵が1メートルちょいしかない

ベランダの柵が1メートルちょいとか、危険すぎます。
それで十分なのは、常識的な感覚を持った大人だけです。

幼児にとって、足場があれば、簡単に超えられてしまう高さです。

後述しますが、子どもとは、好奇心の塊です。
好奇心がとても強いというのは、子どもの特徴ですので、
これはしかたがないことです。

ですが、しかたがない、で放っておけば、死亡事故になります。

現実と非現実の狭間の世界に住んでいる子ども

子どもの乳児期から幼児期は、
基本的に現実と非現実の区別の曖昧な世界にいます。

保育園に通う子ども達が、
絵本の中の鬼やオオカミに本気で恐怖し、
ないてしまうのも、そのためです。

大人には分かりづらい感覚かもしれませんが、
現実と非現実の区別が付きにくい、未熟であるというのは、
正常な発達段階であり、誰にでもあるのです。

事件の中で、空を飛ぶキャラクタが登場するアニメを見て、
その直後ベランダに飛び出して4歳児が落下した事例がありますが…

子どもの特徴である好奇心と、現実の区別の曖昧さと、
高所平気症の全てが組み合わさり、起きた事故だとも、
考える事ができますよね。

 

●普通に生活していれば養える感覚

高所平気症とは、高さを怖いと思う感覚が麻痺して、
落下した時の衝撃や痛み、危険などに対する、
想像力がないという事ですのですが、

高さに対する危険を予想できる感覚というのは、
子どもが普段生活し、過ごしていく中で、
自然と身に着くことではあります。

その経験が出来る環境にないのが、現代です。
危険だからさせない、ケガの可能性があるから、
最初からやらせないという考え方もあり、
しかし、現代の家庭のスタイルは、実に多様を極めます。

貧困に苦しむ生活保護の家庭もあれば、
金持ちの見え張りや、親のステータスのひとつとして、
高層マンションで子育てしている家庭もあります。

人の置かれた環境そのものは、誰にも否定出来るものではないですが、
高層マンションはある意味、地上から隔離された世界です。

 

●遊びを通し高さや空間に対する感覚を養う事が大切

私が小学校の頃などは、
友達と一緒に、階段の何段上から飛べるか等…
競争した思い出があります

思い切り擦りむいたヤツもいれば、足や腕を骨折したヤツもいます。

私も無謀な遊びでケガはしたことがありますし、
思いだすと、ほんとバカだなあと思います。

しかし結果的には、無謀な遊びにも挑戦したいという、
好奇心があるからこそ、高さに対する恐怖が養われるのであり、
高所平気症にはならずに済んでいるのかもしれません。

多くの小さな子どもは、飛び降りたり、無謀な遊びをしたり、
こういった一見バカな事をしているように見えますが、
それこそ、生きていくために必要な大切な事を、
学んでいる真っ最中なんですよね。

これが学べなかったから、
高所平気症になったのかもしれません。

そう考えると、
バカであることが一番賢いかもしれませんね。

勿論、それぞれの子ども、置かれる環境に違いはあります。
一概に、誰のせいでこうなったなんて、
特定することは、出来ないです。

危険な遊びは保育士として、止めるべきですが、
様々な経験をさせてあげることも大切です。

例えば、公園や外遊びで楽しむ遊具は、
高さがあったり、空間を感じるのに、最適なものです。

ブランコ、滑り台、ジャングルジムうんてい、鉄棒など…

落ちてケガして痛かった…と思う経験こそ、
本当にその子のためになり、本当の育ちに繋がります。

しっかりと沢山、外で遊んできた子どもであれば、
高層マンションから落ちたらどうなるか…
きっと、簡単に想像できますよね?

そういった落下の衝撃や痛みなどの危険に対する想像力が、
欠如している子どもが増えてきている、
つまり「高所平気症」の子どもの増加と言う現状があるのです。

子どもには興味や好奇心があります。
そういったものを満たしつつ、保育していきたいと願っています。

 


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■保育士としての高所平気症の考え方

ここからの記述は、保育士としての、私の考え方です。

●保育士として経験させたい事

保育所と言う福祉施設では、
基本的にケガはさせないようにしていきますが、
ケガをひとつもせずに、
物の危険や良し悪しを学ぶことは、絶対にできません。

  • 鬼ごっこで友達とぶつかって舌を噛んでしまう
  • 滑り台を駆け上がろうとして足を滑らせて足を打つ
  • ジャングルジムで足を滑らせ落下して擦りむく
  • うんていで手を放しておしりを打つ
  • 階段を飛び越そうとしてこけてしまう

もちろん重大なケガをさせてしまう事は厳禁です。

しかし、子どもはこれらの経験を通して、
何が危険かしてはいけないのかの感覚を、知っていきます。
大人にとっては常識的な事でも、子どもにとっては、
初めてで、全てが大切な学びで大切な経験です。

そして、こういった経験をしていくために、
子どもには興味、関心、好奇心という気持ちを、
沢山もっています。

子どものやる事や考える事の全てに、
大人があれはだめ、これもだめ…と
子どもの行動や、やる事を制限してしばりつけていく…

これでは、好奇心と言う芽は摘まれてしまいます。

好奇心がなくなると、危険な事はしなくなるかもしれません。

しかしそれは、学びの機会、
経験の機会をどんどん削り取っていく事になります。

何も学ばず、経験もせずに育っていく子ども達が、
取り返しのつかない事を起こしているのではないでしょうか?

いちばんの高所平気症の対策は、たくさん遊ぶことです。

 

●子ども達の好奇心を満たしてあげることが大切

高所で生活することが普通になり、高所に慣れきってしまい、
40階以上の高層マンションをなんとも思わなくなってしまうと、
それ以上の怖いものに好奇心や興味が向きます。
それは、死に直結するものかもしれません。

もっと子どもが幼いうちに、沢山遊ぶことが大切です。

例えば公園ですと、子ども達の興味や好奇心を刺激する、
ブランコやすべりだい、アスレチックやジャングルジムなど、
たくさんの遊具があります。

そして、好奇心の向くまま、しっかり遊ばせてあげて、
好奇心を満たしてあげてください。

その中で、落ちたり、こけたりしてケガをして、
空間や高さに対する感覚や、落下の衝撃や痛みなど、
ケガに対する危険を予知する感覚が、養われていくのです。

好奇心を満たしつつ、たくさん遊ばせ、
経験させ、学ばせていく…これが大切であり、
保育者として子どもに関わる中で、常に考えていることです。

●好奇心は、学ぶ力の原動力

しかし、現代の風潮はどうでしょうか?
中には、公園に行ったら汚れるし、ケガの危険もあるから、
部屋の中だけで過ごさせる…そんな考え方もあります。

でも、それ自体が危険ですよね。
何が危険なのかしてはいけないのか、全く知らずに、
育っていく事になるのですから。

子どもの頃の好奇心は、満たしてあげることが大切です。

ちょっとした大したことのないケガの可能性があるからと言って、
危険だからやらせない、させないという事ばかりしてると、
子どもの好奇心は、どんどんなくなっていきます。
つまり、それ以上何かを学ぶこともなくなってしまいます。

やりたい、知りたい、挑戦していきたいという気持ちは、
これから子ども達が生きていくために、必要な気持ちです。

それは、勉強でも、スポーツでも、友達関係でも…
すべては好奇心から生まれる、やりたい知りたいという、
意欲が原動力になっています。

主体性がない子どもが多いという現状を、
いろいろ文句言ってるえらい人たちがいますが、
そういう状況にしたのは紛れもなく、
子どもを育ててきた今の大人です。

言う事を聞いていればいい、
指示された以外の余計なことをせず、
求められたことだけをしていれば、
いいこいいこと褒められて、育った子ども達。
それが、ゆとりと言われる、私たちの世代です。

その中に、子ども達の意思はあったのか?
子ども達の意思を摘み取って、制限していったのは、
紛れもなく今の大人です。

だからこそ私は、本当の意味で主体性を持ち、
育っていってほしいと願って、子どもと関わっています。

次の記事→赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」って何?

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