今月のPick UP記事

 

子どもの発達障害は、様々な種類に分類されます。
しかし、原因や種類ごとに分類しても、発達障害の程度は、
バラバラであり、個々の発達にあわせた支援が必要不可欠となります。

こんばんは!
男性保育士のあつみです。

子どもの発達障害特徴

発達障害についての知識や支援方法などは、
保育者や対象児に関わる際、必要になってくるものです。
児童福祉の業界で勤めていると
発達障害を持った子どもとの関わりが少なからず、あるはずです。

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私は、子どものひとつの個性であると考え、
その子が集団生活の中で過ごしやすいよう、
保育環境の工夫、改善が必要であると考えています。

この記事では発達障害を持つ子どもに対する支援の考え方や、
押さえておくべき必要な知識について記録していきます。

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実際に私の受け持つクラスにも、発達障害を持つ子がおり、
また保護者との関わりもあります。

保育士を続けていくうえで、
必ず必要になってくる、発達障害の知識と、
子どもとの関わりと、保護者との関わり方。

●発達障害とは?

 

発達障害とは、脳の機能による、能力の偏りによる障害です。
親の育て方、環境は関係なく、
先天的なものです。

  • 自閉症
  • アスペルガー
  • 広汎性発達障害
  • 学習障害
  • 注意力欠陥多動性障害
  • その他、脳機能の障害

    かつて、自閉症は2500人に1人と言われていたが、
    最近では、100人~250人に1人と言われている。

    また、単に診断名で理解するのではなくて、
    1人1人の特性を、しっかりと理解していく必要があります。

     

    ●特別な支援が必要な児童が増えてきている

    通常の学級(クラス)に在籍する、
    特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する実態調査を、
    全国で行ったところ、調査結果として、
    通常の学級において発達障害が疑われる生徒の割合は、
    6.5%という数字でした。

    その内約としては

  • 対人関係やこだわり等に困難を示す
    1.1%
  • 不注意、多動性、衝動性
    3.1%
  • 聞く、書く、話す、読む、計算する、推論する能力のどれかに、 著しい困難
    4.5%

    となります。

     

     

     

    ●LD(学習障害)

    知的発達に遅れはなく、
    聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する、
    いずれかに著しい困難がある場合はLDと言います。

    これらの原因は、中枢神経系に、 機能障害があるからです。
    医学的には、

  • 特異的学習障害
  • 読字障害
  • 書字障害
  • 算数障害

    などと呼ばれています。

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    ●ADHD

    不注意

  • 忘れ物が多い
  • やりかけのままで放ってしまう
  • 気が散りやすい
  • 整理整頓が苦手
  • ケガや事故が多い

    多動性

  • 着席できない
  • 着席しても、身体を動かしてしまう
  • おしゃべりが止まらない

    衝動性

  • 行動にブレーキをかけにくい
  • 順番が待てない
  • 思いついた事を突然話し出す

     

    ●自閉症スペクトラム(ASD)とは

    自閉症スペクトラム :
    (ASD:Autistic Spectrum Disorders)とは

    アメリカの、ローナ・ウイングの提唱した概念です。

    発達障害全体を、連続体としてとらえた考え方です。

    自閉性障害とアスペルガー症候群は、疾患単位ではなく、
    共通の三つ組をの障害でとらえています。

    その三つの要素とは

  • 社会性
  • コミュニケーション
  • 想像力

    これらが、繋がっているものと考えています。

    ●得意な事と、苦手な子との差が激しい。

     

     

    得意な事 苦手なこと
    目で見て学び理解する 口頭での指示を理解すること
    暗黙の了解
    機械的記憶 分からない事を質問する
    細部に気が付く 困ったときに援助を求める
    興味のある事への集中力 他人の立場や、視点の理解
    パターン化、習慣化した事が得意 仕事内容の手順の変更
    ルールに忠実 臨機応変な対応
    正確さを大切にする 曖昧な事柄の理解
    鋭敏な感覚 感覚過敏

     

    自閉症スペクトラムの理解

    自閉症スペクトラムは、外から見える行動に対応するのではなく、
    外から見えにくい特性を理解して、
    なぜ、その行動がおきるのか?
    という視点から、対応していく事が大切です。

    例えば、外から見える行動の例としては…

  • こだわり
  • かんしゃく
  • 問題行動
  • 偏食

    などがあったとしますが、
    この原因を探っていくと、

  • 社会性の発達の質的な違い
  • コミュニケーション発達の違い
  • 想像力が乏しい
  • 感覚や刺激の、感じ方が普通の人と違う、
  • 認知したり、情報処理の仕方が違う

    などが原因で、ストレスや不安、苦痛を抱えている場合があります。

     

    ●コミュニケーション発達の質的な違い:理解面

     

  • 言葉の指示に、応じる時と応じない時がある。
    理解してるのか、わざと従わないのか判断が難しい
  • 指さしたほうを見ない
  • その場にない事や、過去や未来の言葉で説明しても、分かりにくい
  • 言葉を定義通りに捉える。
    たとえ話や、冗談の理解が困難。

     

     

    ●では、どうすればいいのか

    生活の中の意味(場所の意味、次の見通しなど)目で見て分かりやすくしていったり、
    話しかける言葉を分かり易くする。(長文を避ける)

     

    ●生活の中で「意味」を目で見てわかるように伝える

  • いつ
  • どこで
  • なにを
  • どのようなやりかたで
  • いつまで
  • どれくらい
  • どのようになったら終わりか
  • 終わったら次は何があるか

     

    ●場所を分かりやすくする

  • 活動と場所を、1:1にする
  • 活動の境界線を明確に
  • 集中できるような環境の配慮

     

    この活動をするときは、絶対ここでする!
    この場所では、これ以外のことはしないって事や、
    その活動に必要なもの以外は置かないことで、
    他のものに目が行ってしまって、集中力が切れないようにする、ということです。

     

    ☆見直しポイント
  • 不要なものが多すぎないか
  • 困った行動が起こる場所はどこか
  • 動線が混線してないか
  • 子どもの視点で見てみる

     

     

    ●事例

     

    事例1
  • 朝のお片付け、用意が一人で出来ない。
  • 保育者がいないと、途中で遊びだす。

    原因を考える↓

     

  • 視覚刺激が強い
  • どこに片づけるか分かっていない
  • どこまでしたら終わりか分かっていない
    事例2
  • 着替えの途中でうろうろする
  • ひとつずつ丁寧に声かけしていくと出来る

    原因を考える↓

  • 決まった着替える場所がわかっていない
  • 周辺のもので、気が散ってしまう
  • 何に着替えるのかが、分かっていない
    事例3
  • 絵本をじっと座って見れなく、気が散っている

    原因を考える↓

     

  • 集中しやすい場所じゃない
  • どこに座るか分かっていない
  • 周囲にのものが気になり、集中できない

     

     

    ●時間は目に見えないため、把握しにくい


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    時間というものを理解するのが難しく、
    いつも通りの生活パターンとして、記憶して見通しを持っている事が多いです。
    つまり、いつもの日課が変更されたり、
    今している事を中断するのが難しいのです。

     

    スケジュール(予定表)を導入する

     

    目的

    目に見えない時間を、見える形にする事で、援助を助ける。
    見通しが持ちづらい事への、混乱や不安を減らし、
    予定の変化への適応を助ける

     

    ☆ポイント

    好きな活動をリサーチし、興味のある事から提示していき、
    スケジュールを見るのが楽しくなるようにする

     

     

     

    ●コミュニケーションの発達の質的な違い:表出面

  • 言葉を持っていても、意図や感情を、
    人に伝えるために自発的に使うのが困難。
  • 会話をしたり、続けるのが難しい
  • 同じ質問を繰り返す
  • 表情や身振りを使わない

     

    それはなぜか?

    コミュニケーションの意図や目的、働きに気づいていない。

    自分で話したり、読んだりしていても、内容を理解しているとは限らない。

     

    ●だからどうするか

  • コミュニケーションの存在、働きを気付かせる
  • コミュニケーション動機づけを高める環境を作る
  • 自然な状況の中で、コミュニケーション指導をする。
  • 写真、絵、シンボル、単語カードなど、代替コミュニケーション手段を取り入れる。

     

    ●支援の土台

  • その人にとって、「分かる」「自然にできる」世界を提供する。
    →周りの世界に対する、安全感、人に対する安心感、信頼感を育てる。
  • 意味が解るようにする
    →パターンにこだわらない、柔軟性、自発性、自立性を育てる
  • 自分自身を、OKだと感じられる自己効力感や、自己肯定感を育てる
  • 周囲で起こっている事、周りの世界の意味が
    理解できない事からくるストレスを軽減し、二次的な問題の発生を予防する
  • 周囲の人が外から見えにくい自閉症スペクトラム障害の特性を理解する

     

    ●早期介入の目的

    保育者は、発達障害を持つ子どもの保護者の敵ではありません。
    保育者と保護者、両方で協力していくという姿勢が、
    一番大切であり、そのためには、お互い同じ方向を向いて、
    進めていく必要があります。

    そのためには、親の気持ちを理解し受け止めつつも、
    専門知識を持ち、冷静でいる必要があります。

     

    親の視点を理解する

  • 発達障害のある子どもを持つ家族のストレスを理解する

  • 親が障害受容のどの段階にいるか

  • 発達障害という現実に、どう適応していくか

     

    基本的態度

  • 保護者のニーズに耳を傾ける
  • 誠実な対応
  • 共同療育者(パートナー)として尊重
  • 同時に第三者としての視点と、親の視点の違いを理解する
  • 専門職の役割と限界の自覚

     

     

    ●発達障害の子どもを持つ保護者の視点

    発達障害のある子どもをもつ家族に見られる、
    ストレスの要因のパターンを理解する事が必要です。

  • 不均衡な発達パターン
  • 出来ない のか やらない のか分からない
  • 行動上の問題
    多動、パニック、こだわり、偏食、睡眠障害
  • 周囲から受ける避難、無理解
    「しつけが出来ていない」と思われている。
  • ハッキリしない診断
  • 適切な支援、援助のサービスが不足している
  • 色んな療育や、治療薬の情報の混乱

     

    ●障害があるという事実を受け入れる段階

    発達障害を持った子どもの保護者は、
    障害受容のどの段階に居るのかを知る必要もあります。
    大きくは、
    ショック期-過適応or否定期-受容期
    といった感じで、子どもに対する考え方が変わっていきます。

  • ショック
    (子どもに障害があると告知され、ショックを受ける)
  • 障害の否定
    (自分の子どもに障害があるわけないと思い込む)
  • 悲しみや怒り
    (どうしてこうなるのかと絶望したり怒る)
  • 障害に適応
    (障害の存在を認め、理解していく)
  • 受容
    (子どもの障害を受け入れ、どうしていくか子どもと考える)

     

    のような流れです。
    保護者は、この中の、どの段階にいるのか?
    それを把握しておきましょう。
    どの段階にあるかにより、対応が違ってきます。
    対応を変えないと、保護者の信頼を得られず、
    一緒に子どもを見ていくパートナーにはなれませんね。

    受容に至るまでは、相当に時間がかかります。

     

    ●親のコーピング能力を高める

     

    客観的な事実の受け入れ

    いろんな診断や、評価がありますが、
    子どもに対する、客観的で、肯定的な情報を得ることで、
    ようやく、ネガティブな情報を、受け入れられるようになります。

    誰だって、嫌な事ばかり言われるのは嫌です。
    「二つ褒めて、一つアドバイスをする」というのと一緒です。

    また、言い方にも注意です。
    「○○は出来ないですね」 (NG)
    ではなく
    「○○することはできますね」 (OK)
    等。

    出来る事を褒め、認めていくという考え方が、
    保育の中では非常に重要です。

     

    スモールステップで目標設定

    発達障害というのは、曖昧でハッキリしないものです。
    そこで、見通しを持つために、
    具体的で、すぐに達成できる、小さな目標を、
    一つずつ立てて、クリアしていくのがいいです。

     

    親子関係の補助

    発達障害の保護者の場合、
    親から子どもへの愛着形成
    のためには、周囲の援助や支援が、必要になってきます。

     

    行動上の問題対応

    表面に表れている行動に対応するだけでなく、
    よく観察することで、背景要因を探る。
    そして、取り組みやすい方法で、
    具体的な方法を提案していきましょう。

    家族全体で相互理解する

    発達障害の子どもを持つ、家族や親族で、
    皆で関わり、協力して解決していくことを目指すようにする。

     

    発達障害の家族を持つ人へのサポート

    家族も、ストレスを抱えています。

    発達障害は、とてもデリケートな問題です。

    それゆえに、それに対応する保育士である私たちには、
    正しい知識と、深い理解が、必要になってきます。

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